TOEFL® テストとは英語を母国語としない人が英語を使ったコミュニケーション能力を図るテストです。
「これから海外留学に向けてTOEFLテストを受けたい」「問題構成や目指すスコアはどれくらいなのかな?」と気になっていませんか?
この記事では初めてTOEFテストを目指す方に向けて基本的な知識を解説していきます。
TOEFテストを検討している方は、ぜひ最後まで参考にしてみてください。
TOEFLってなに?
「TOEFL® テスト(Test of English as a Foreign Language)」とは、英語コミュニケーション能力を測るテストです。
運営元は米国の非営利教育団体「Educational Testing Service(ETS)」、受験対象者は英語を母語としない人々です。
アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドなど英語圏の大学へ進学する人は必須となります。日本人もこれから海外留学を目指す人は必須条件となるので要チェックです。
TOEFLは、大学のキャンパスや教室、実生活でのコミュニケーションに必要な英語力を測定します。問題構成は「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能が出されて総合的に判定されます。
TOEFL試験と種類について
TOEFLテストは以下の2種類から選択できます。
・TOEFL iBT® テスト(TOEFL Internet-based Test)
・改訂版TOEFL® ペーパー版テスト(The revised TOEFL® Paper-delivered Test)
日本ではTOEFL iBTテストが実施されていますが、インターネットが使用できない地域限定で、改訂版TOEFLペーパー版テストが実施されています。
TOEFL Internet-based Test(IBT)
TOEFL iBT® テストは、2005年9月に米国で導入され、日本では2006年7月から開始されています。
・4時間~4時間半
▼受験方法
全セクションコンピュータ上で受験
▼試験内容
読む・聞く・話す・書くの4技能
▼測定方法
・コミュニケーション能力を図る
・総合的に高い精度・公平性をもって測定
▼スコア期限
受験する試験に関わらず、全てのTOEFLのスコアは受験日から 2 年間有効
TOEFL iBT® テストは、同時に複数の技能を測定する問題が出されて、課題を遂行する能力を評価します。
試験中は全セクションでメモをとることが可能です。Speakingセクションでは、マイクに向かって話して音声が録音されます。
The revised TOEFL® Paper-delivered Test(TOEFL®)
TOEFL iBT® テストは本来コンピュータ上で受験します。
しかし、インターネットにアクセスできない受験者向けに「改訂版TOEFL®ペーパー版テスト」が用意されています。
大学レベルの授業で英語を使用し理解する能力を測定するための筆記試験です。
英語のリスニング、リーディング、ライティング能力を総合的に評価します。「改訂版TOEFL®ペーパー版テスト」はスピーキング(Speaking)のセクションはありません。
スキルの統合は、講義を聞いたり、文を読んだり、返答を書くコミュニケーションスキルの組合せが必要です。
TOEFL試験の基礎知識を紹介
TOEFLテストは、世界150か国の幅広い国々で受け入れられる英語検定テストです。アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダにあるほぼ全ての大学で採用しています。
TOEFLテストスコアは、英語能力の証明、入学や推薦入学、奨学金の国際基準を図ることができます。日本では、教育機関等での学内単位認定、入試優遇、海外派遣選考の目安に使われています。
TOEFLの問題構成はどんな感じ?
ここからは、TOEFL iBT® テストの構成を詳しく見ていきましょう。
リスニング
リスニングは講義と会話の2種類の問題で構成されており、試験時間は60-90分です。
Listeningセクションのスコアは0-30でコンピュータより採点されます。
⑴講義
4-6題(1題 3-5分、約500-800語、6問)
⑵会話
2-3題(1題 約3分、5問)
リーディング
リーディングはアカデミックな長文読解問題で構成されており、試験時間は60-80分です。
問題数3-4パッセージあり、各パッセージ約700語、12-14問です。Readingセクションのスコアは0-30でコンピュータより採点されます。
スピーキング
スピーキングは2種類の形式の全6問で構成されておりそれぞれ0-4で採点され、試験時間は20分です。
ライティング
スピーキングはタイピングのみの解答形式となり、全2問で構成されています。
試験時間は50分、問題数1問目は20分、2問目は30分です。ライティングは2つの課題がそれぞれ0-5で採点されその合計が0-30のスコアに変換されます。
⑴Reading Section
↓
⑵Listening Section
↓
10分休憩
↓
⑷Speaking Section
↓
⑸Writing Section
TOEFLのスコアについて
TOEFL iBT® テストの結果は、スコアで表示されます。英検のように合格・不合格ではありません。スコアの有効期間は受験日から2年間有効です。
各セクションスコアとトータルスコアは以下の通りです。
各セクションスコア
- Reading 0~30
- Listening 0~30
- Speaking 0~30
- Writing 0~30
- トータルスコア 0~120
スコア判定
- High(高)
- Intermediate(中)
- Low(低)
- Good(優)
- Fair(良)
- Limited(限定的)
- Weak(極めて限定的)
TOEFLはこんな人におすすめ
TOEFLは以下に一つでも当てはまる人におすすめです。
- 英語圏の大学・大学院・専門学校への留学を検討している人
- 北米の大学等に留学を考えている人
英語圏のアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・アイルランドの教育機関へ留学したい人はTOEFLの受験が必須となります。
現在の英語の能力が学校教育を受けるための基準に達していることを証明するためです。ちなみに、よく比較されるTOEICは日常会話レベルの英語力を測るテストとなり、TOEFLの方が試験内容がより高度となります。
海外留学を検討している方は、TOEICよりもTOEFLを選ぶことをおすすめします。イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの教育機関はIELTSも主流です。
自分が希望する大学は、どの試験を指定しているか確かめてから選択すると良いでしょう。
大学進学で最低限必要なスコアは?
TOEFLは、全部で4つのセクションから構成されおり、各セクション30点、合計120点のテストです。
ほとんどの大学は、TOEFLの最低限必要なスコア(Minimum Required Score)をホームページで公表しています。
最低限必要なスコアは大学によって異なるため一概には言えませんが、80点以上を目指すと選択肢が広くなります。
同じ大学でもプログラムによって、最低限必要なTOEFLスコアも全然違います。
自分が希望する大学のプログラムの最低限必要なスコアをよく確認して、今の自分が持っているスコアと比較しましょう。
・ワシントン大学 76点
・UCLA 87点
・マサチューセッツ工科大学 90点
・ノースイースタン大学 92点
・ハーバードのMBA 109点
大学が公開している最低限必要なスコアより上回れば本校のカリキュラムを学習する英語のレベルはあると判断されるので入学できる可能性は高いです。
TOEFLスコアの有効期限は2年間ですから、早めに対策をして高得点を狙いましょう。
まとめ
今回は、TOEFLの基本知識と試験内容、海外の大学留学に必要なスコアをご紹介しました。
まずは、自分の希望する大学の最低限スコアをチェックして、今の自分に何が足りないか見極めましょう。
海外留学を実現するたには、早めにTOEFLの試験対策をとって試験勉強を始めることが大切です。
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