カナダ西部の人気都市バンクーバーからおよそ100キロ離れた街、ビクトリア。カナダ留学を考えている人なら、一度は耳にしたことがある街ではないでしょうか?
名前からしてイギリスの響きがあるビクトリアですが、実は語学留学先としてとても人気のある街です。
今回はその街の魅力やビクトリア留学のメリット・デメリット、そしてビクトリアへの移動方法を紹介していきます。ビクトリア留学に興味がある方、規模が小さく居心地の良い留学先を探している方は、必見です!
1.ビクトリアってどんなところ?
まるで歴史あるヨーロッパの街中を歩いているような気分にさせてくれる、ビクトリアのダウンタウン。イギリス様式の建物が多く並び、「ガーデンシティ」と呼ばれるほど、緑と季節の花にあふれる街です。
その街の美しさと穏やかな雰囲気に心を奪われる人が多く、毎年たくさん人がビクトリアの地を訪れます。
カナダ人にとってもリタイヤの地として、そしてホリデーを楽しむ地として人気なのには、こんな理由がありました。
①:気候
カナダで一番穏やかで過ごしやすい、と言われるビクトリアの気候。カナダの他の地域に比べて温暖なので、日本人の私たちにとっても過ごしやすい街と言えます。
夏は平均最高気温25度前後と暑すぎず、冬は平均最低気温3度前後と寒すぎません。バンクーバー同様、冬は雨が多く降りますが、バンクーバーに比べると雨量も少なめです。
この暖かな気候がゆえ、人々も穏やかで、街にはゆっくりとした時間が流れています。
②:観光
アフタヌーンティーを楽しめるフェアモント・エンプレスホテル。その周辺はインナーハーバーと呼ばれ、港沿いの広場や歩道が続いています。
たくさんのレストランやお店が立ち並び、街歩きに最適な場所です。ビクトリアに来たら、まず訪れたい場所ですね。
堂々とした州議事堂は、色とりどりの花にあふれる姿やインナーハーバーの水越しに見る姿・ライトアップされた夜の姿など、様々なたたずまいを見せてくれます。
無料のツアーも行われているので、ビクトリア留学をした際はぜひ行ってみましょう!
ガーデンシティと呼ばれるビクトリアの中でも、ひときわ人気なのが、このブッチャート・ガーデン。広大な敷地の中に四季折々の花が植えられ、たくさんの人の目を楽しませてくれます。
花は3月頃から咲き始め、10月までが見頃です。春にはたくさんのチューリップ、夏にはバラ園や花火ショー、秋には日本のもみじなどと見どころ満載です。冬のクリスマスシーズンにはイルミネーションがほどこされ、季節を通して楽しめる場所となっています。
③:たくさんのアクティビティ
街歩きをはじめ、ビクトリアでは様々なアクティビティを楽しむことができます。
街なかでは、歩くだけでなく馬車で街を優雅に散策してみたり、博物館めぐりをしてみたり。海ではカヤックを楽しんだり、ホエールウォッチングのツアーに参加することもできます。
郊外にはハイキングコースもたくさんあるので、体を動かすのが好きな方はぜひチャレンジしてみて下さい!
2.ビクトリア留学のここがイイトコ、イマイチなトコ
日本をはじめ海外の人たちからも、そして地元カナダの人たちからも人気のあるビクトリア。留学前にはその良いところ・気になるところをしっかりと把握しておきたいですよね。
これまで見てきたように、穏やかな気候や人々、その美しい街並みは、ビクトリアに語学留学する上での素晴らしいメリットになります。
では、その他にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
①:メリット
生活費が安め
バンクーバーやトロントなどの大都市に比べると、生活費は安めの傾向にあります。語学学校費用はバラつきがあるものの、シェアハウス費用は全体的に少し格安です。
そしてなんと言っても大きな違いは交通費にあります。ビクトリアの主な交通機関はバスですが、そのバス代が月になんと85ドル(2017年3月現在)。バンクーバーの91ドル(1ゾーン内)やトロントの146.25ドルと比べても格安ですね。
しかもその温暖な気候から、自転車を利用することもできます。学校に比較的近い滞在先であれば、天気の良い日に自転車で移動できるので、交通費を大幅に抑えられます。
カナダ人が多い
移民が半数に上るトロントの町や、トロントまではいかなくとも移民が多いバンクーバーに比べると、ビクトリアはカナダ人の割合が高め。
マルチカルチャーな文化を味わう機会は減りますが、その分カナダの文化にどっぷりと浸ることができます。ホームステイでカナダ英語をしっかり身に付けたい、という人におすすめです。
大きすぎない街
ビクトリアはバンクーバーがあるブリティッシュ・コロンビア州の州都であるにもかかわらず、街が非常にコンパクトになっています。
「街には住みたいけど、忙しすぎる都市は嫌だ」という人や、「都市と田舎どちらに行こうか迷っている」という人にオススメの街です。
②:デメリット
語学学校の数
都市の規模の違いから、語学学校が少ないビクトリア。語学学校が立ち並び、学校ビジネスの競争が激しい都市に比べると、選べる学校が少ないのも事実です。
しかし、私立語学学校も大学附属語学学校も充実しているので、全体の数は少ないながらも、自分に合った学校を見つけることができるでしょう。
また、学校での勉強だけでなくホームステイ先でカナダ英語に触れたりと、バランス良く英語を学べる環境と言えます。
日本人の多さ
その過ごしやすさや美しさから、ビクトリアは留学先としてとても人気の街です。学校の数が都市に比べて少ないこともあり、学校内での日本人率が少し高めになっています。
日本人同士でも英語で会話する、他の国の人とも積極的に話すなど、工夫した学校生活を送りたいですね。
3.ビクトリアへはどうやって行くの?
バンクーバーより南西に位置するビクトリアですが、日本から、そしてバンクーバーからはどのように移動するのが良いのでしょうか?
それぞれの移動方法を見てみましょう!
①:日本から飛行機で行く
日本からのビクトリアへの直行便はないため、ビクトリアに近いシアトルまたはバンクーバーでの乗り換えになります。
航空会社によっては2回以上乗り換えがあったり、待ち時間も入れると移動に20時間以上かかることもあります。航空券を探すときは、ルートと時間に十分注意して購入しましょう。
ビクトリア空港はダウンタウンから約25キロ離れています。そのため、ダウンタウンへはシャトルバスやタクシーの利用が便利です。市バスも走っていますが、乗り換えが必要なため、荷物の多い人にはあまりおすすめできません。
②:ビクトリア↔バンクーバー移動方法
ビクトリアにいる間、一度は行ってみたいバンクーバー。
ビクトリアとバンクーバー間で、もっとも人気なのがバスでの移動です。2都市の間には直通バスが通っており、ビクトリアのダウンタウンからバンクーバーのバスセンターまで4時間程の移動時間となっています。
直通バスとありますが、このバスをフェリーに積み込むので、実際はバスとフェリーでの移動になります。陸と海の景色を堪能していると、4時間があっという間に過ぎそうですね。
バンクーバーの空港とビクトリアをつなぐ路線もあるので、旅慣れた人には日本とビクトリア間の移動にもおすすめです。
また、ビクトリア・バンクーバー間は公共機関とフェリーを使っての移動もできます。移動費用を抑えることができる1番の方法ですが、乗り換え回数が多く、移動時間がかかるのが難点。現地の生活に慣れるまでは直通バスでの移動が安心です。
他にも飛行機・水上飛行機やヘリコプターでの移動方法があります。
まとめ
コンパクトな街ながらも見どころいっぱいのビクトリア。語学留学生にとっては、たくさんのカナダ文化に触れ、カナダを感じることができる街でもあります。
その美しさと穏やかな雰囲気に、あなたもビクトリアのとりこになること間違いなし!
ビクトリアの街に咲きほこる花のように、ビクトリア留学で、あなたの英語力にも大輪の花を咲かせて下さい!