留学で体験したこと、留学して良かったこと、悪かったことなど留学情報館を使って留学をした方に個別インタビューを行いました。インタビューにご協力いただける方はコチラからお問い合わせ又は担当カウンセラーへご一報ください。

検索

記事の種類

国で探す

種類で探す

タグ検索

留学先:教師宅ホームステイ/バンクーバー

体験談

教師宅ホームステイ

カナダ

渡邉 典子 様

教師宅ホームステイ

(留学後のメールより)

岸さん ついにバンクーバーから戻ってきました。おかげさまで素敵なファミリーと10日間一緒に過ごして色々な事を学ばせていただき 私にとって目からうろこの貴重な10日間でした。あんな事もこんな事も驚きの連続でいままで持っていた自分の価値観までもが変わるような毎日の連続でした。

まず何といっても英語の先生兼ホストファザーのジムは働き者で私はこんなに教え上手(英語のレッスン)で3度のお料理もこなし、終わったあとも手際よくすぐ片づけて効率よく明日の用意までやるパワフルな男の人を見たことがないのでびっくりでした。フランス語学校の校長先生を退職し、今はゆっくりしているとのことでしたが、きっとすべての事が上手い方なんでしょうね。奥さんは仕事がシフト制になっていて、朝5時出勤の日もあるため、私が使うシャワーの音で眠れないといけないのでシャワーの時間制限や早く寝るようと、学生並みのお達しがいくつもあるのに初めは戸惑いましたが、自分たちの生活を犠牲にする事なくエンジョイしながら、留学生との接点を求める自然な姿があとでは好ましく思えました。おうちは広々として、掃除が行き届きふかふかのじゅうたんが敷き詰められ、奥さんのセンスが光るインテリアと家具のどれもが素敵なものでした。朝はシリアルと飲み物、昼はサンドウィッチ、夜は3種類位の料理のワンプレートで料理については英国と同じで、日本のように凝ったものは作らないらしく簡単にすませますが、食事中は音楽を流し部分照明を使ったライティングで雰囲気を大事にするところは見習いたいものです。英国のガーデニングを引き継いであるかのような庭にあるジャグジーに入った時には本当のリラクシングとはこういうものかと感動しました。午前中のレッスンは日常会話が中心でした。あいさつの仕方、電話がなった時の受け答え、道の尋ね方、一日にかわされる会話がすべて勉強になるのだけれども、ジムはさすが私に言う時はゆっくり、はっきり、分かりやすいように言い換えてはなしてくれるのでコンタクトがとれましたが、奥さんのネイティブ会話はなかなか聞き取れませんでした。それがちょっと残念でしたが。ジムには英語だけでなく色々な事を教わりました。ジムの歯の治療、銀行、マーケットにも一緒について行き、見たこともない野菜や果物をひとつひとつ教えてくれ、家に帰ればシーズ犬の散歩、(周りは映画に出てくるシーンそのものの手入れの行きとどいた芝生のある広い家を眺めながら)、カナダで有名なティムホートンのコーヒーを飲みながら初めて見るエキサイティングなアイスホッケーゲーム、ずっと前から走りたかったスタンレーパークを丸一周した時の達成感、地図を頼りに毎日一人で出かけたダウンタウンの街歩き、ワンデイトリップした美しいヴィクトリア、バンクーバー美術館で見も知らない人から声かけられてお友達になったパティ、バスの中では「席が空いたよ」と気軽に教えてくれたバンクーバーっ子、最後の日、お別れの感傷からか眠れなかったのは、それほど私がこの地に心惹かれたという証拠なのかも。

最後の日の空港へ向かう汽車の乗り換えで迷っていた私に声かけて行き方を教えてくれた紳士、そのどれもが私の心を温かく包み、忘れられない思い出を作ってくれました。

短い間だったけどジムのお陰でカナディアンになれた気分と告げたら、それが最も大事な事だよと最後にハグしてくれ、小さなカナダ国旗のバッヂを手渡されました。
ありがとうジム! 本物のカナディアンを見た思いがします。岸さん こんな素晴らしい先生を紹介していただいてありがとうございました。

渡邉 典子

【2通目のメール】

お返事ありがとうございました。本当に私の一生の思い出になるのは間違いありません。ネットで色々探していて偶然見つけたお宅の会社に何か縁があったのでしょうか。 メールとお電話だけのお付き合いが私とバンクーバーを結び付けてくれた事に心から感謝します。今回の短期留学に主人や子供たちは応援してくれましたが、若くなく方向音痴の私が初めての一人旅でしかも外国人の知らないお宅で英語だけで生活するというだけでも、周りから驚かれてしまいました。向こうのバンクーバー美術館で偶然お友達になったパティにその事を話すとYou are brave ! と言われました。そして何事もなく無事に帰りつく事が出来たのは、やはり岸さんとジムのお世話に支えられた結果だと思います。あちらのおうちがまだ映像として残り、感動冷めやらぬ数日です。ありがとうございました。

渡邉 典子