目的のない留学は意味がない?そんなことはないと言い切ります!

目的のない留学は意味がない?そんなことはないと言い切ります!

アメリカ学生ビザ申請に必要な書類はしょっちゅう変更になりますが、過去には「エッセイも提出したほうがよい」と言われていた時期がありました。アメリカ留学したい理由や目的を作文にして述べなければならなかったのです。(現在もそうかもしれません。)

エッセイにできるような立派な目的は特にないまま、留学することを決めて学生ビザを無事取得できた直後だった私は、私の時はエッセイが不要でラッキー、と思ったものでした。

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1.人に言えるような目的がないと、留学してはいけないのか?

エッセイ提出の必要性の有無とは別に、アメリカ大使館での面接でも留学目的について聞かれることがあるようですが、それよりもずっと手ごわい第一関門がある人もいますね。「目的を明確にするべき」と言われるのは主に、留学資金を親御さんから出してもらわなければならない人たちだと思います。

親元から遠く離れた目の届かない外国に長期滞在することへの心配だけでなく、さらに数百万円の大金を提供することになる親御さんからしてみれば、「目的もなく、だらだら遊んで過ごすだけの留学にされては困る」と思うのは当然のことだと思います。そのような親御さんから留学の許可をもらうためには、やはり納得できる目的を提示できなければならないでしょう。

実際のところは、人に示せるような「留学の目的」を持つことはなかなか難しいものではないかと思います。私の実経験からも個人的には、目的がなくても留学はしてもよいもので、実際に留学生活を始めてみてから、目的や方向性が定まってくるケースもたくさんあると思っています。

2.誤った目的を持ってしまい、達成できなかったら?「意味のない留学」になる

目的を定めなければならないとしても、立派に聞こえればなんでもいい、というわけではありません。立派すぎることは誤っているかもしれないので注意が必要です。

「誤った目的」というのは、自分の能力に期待しすぎて、達成不可能な高すぎる目標を掲げることです。例えば1か月という短期滞在での語学留学で、「日常会話に困らなくなる程度に英語を習得する」といったことは、どう考えても達成は無理です。

そう約束したことで、親御さんがしぶしぶ留学を許可したとしましょう。しかし帰国したときに全く話せるようになっていない。外国に行けば必ず英語が話せるようになって帰ってくると思い込んでいる親御さんには、「意味のない留学だった」と確実に言われてしまいますよね。

目的を周りに伝えると、それは達成されるものだと思われてしまいます。特に語学習得に関しては、あまり高い目標を掲げない方がよいと思います。
» 参考: 社会人の超短期留学、英語力はつくのか?【1週間~1ヵ月】

3.誤った目的を持つよりは、目的はない方がマシ

「意味のない」と言われてしまう理由は、帰国したときに何も学んできた様子がない、ということになると思います。留学先で何を学べるのかよく分からないうちに、目的を決めろと言われても困ってしまうわけですが…。

目的が定まっているとそれはそれで、それを達成できたかどうかで、留学が「失敗」なのか「成功」なのか結果が振り分けられてしまいます。誤った目的を設定してしまうと、出発前に既に「失敗」という結果まで決まってしまっていることになるのですが、そのことに気づかずに留学を始めてしまって、留学先で結果が出せないことに気づくと厄介です。精神的に大変つらい留学生活になってしまいます。
» 参考: アメリカ留学は、絶対に楽しいのか?

目的は持たずにニュートラルな状態での出発

そんなことになるよりは、特に目的は持たずにニュートラルな状態で出発したほうがよっぽどいいのではないかと、私は個人的に思います。

留学という行動自体が、その後の人生の目的を探すためのものである、というケースもあると思います。このような理由は、留学経験者からしてみるととても正直な、ありがちな目的だと思うのですが、残念ながらこれは留学許可の説得のための「目的」としては使えないです。留学経験者でなければ理解できないと思います。

4.「意味のない留学」になるのかどうかは、自分次第。

目的がないまま留学して、大丈夫な人とそうでない人がいることは確かです。

人としての基盤が整っていない年齢が若い学生のうちは、留学先での行動の軸となる「目的」がないままだと、周りに流されてあっちへフラフラ、こっちへフラフラすることになり、帰国の頃にはすべてが中途半端で何も得られていない、「意味のない留学」という事態になる可能性が高いのだと思います。だからそうならないようにと、親御さんや周りからも心配されて「目的を定めなさい」と言われてしまうのです。

年齢が若くなくても、普段から自分が何をしたいのか決められずに、周りに流されてしまうタイプの人は、同様の結果になってしまう可能性があると思います。まあ、そういう人は留学を決断するようなこともできないと思いますので、決断できた人は心配いらないと思います。

特に目的なく留学を始めた場合も、確実にこれまでの日常とは大きく異なる環境で生活することになるのです。毎日何か新しいこと、初めてのことが起きます。普通はそこから必ず何かを学んでいくはずです。学べないとしたら、やはりその人のせいだと思います。意味のない留学になってしまうかどうかは自分次第だと思います。

5.目的は途中から変えてもいい

留学前に目的を明確にする必要があって、それになんだか納得できないという気持ちがある場合、今決める目的は、親御さんや学生ビザの面接をクリアするための「説得用の目的」であると、割り切って考えてみてはいかがでしょうか。

留学の目的は、一度決めたら変えられないものではなく、いつでも何度でも変えてよいものです。

社会人留学の具体例で考えます

社会人で留学を考えている人が、学生ビザの面接に向けた目的を考える場合を例に考えてみます。「留学して英語を習得することによって、これまでの職業とは全く別の分野の仕事に就きたい」というのが正直な気持ちだったとしても、それをそのまま面接で話すとビザは却下されると言われています。面接向けには、「今の仕事が、英語を習得することによって帰国後さらに高められる」筋書きでなければならないようです。

これじゃあぜんぜん自分の考えと一致していない。しかし、ビザ取得のためにはいったん嘘でもいいから(?)相手が納得するような目的を作らなければならないのです。

親御さん向けには、あまりにも大嘘だとそれはそれで後で必ず問題になるので、よく考える必要があると思いますが、どういうストーリーが効くかは一人一人異なります。「ウチの親にはどう言えば説得できるのか?」という点にフォーカスして、なんとか達成できそうな無難な範囲で考えてみるとよいと思います。

無事留学が許可されて学生ビザも取得できたあとには、これらの目的ではなく新たに別の目的を作ってもよいし、先に書いたようにニュートラルな気持ちになって出発するのも、もちろんよいと思います。

出発前には予想できなかったようなことが、留学先で次々起こるかもしれません。そうなったら、最終目的も変わってくることは、ごく普通のことだと思います。

6.留学の目的や成果を評価するのに周りは関係ない

ネット上のQAサイトで以前、「外国に長期留学させて、大学と大学院を卒業してきた娘が、日本では市役所にしか就職できなかった、留学は完全に無意味だった」と嘆いている親御さんの投稿を目にしたことがあります。

市役所だなんて大多数の人には立派すぎるほどの就職先です。それなのにこの人の娘さんは、この先一生こんなふうに思われながら生活していくの?なんてかわいそう、と思ってしまいました。

留学した本人は、たくさんのことを学び、英語にも不自由しなくなり、精神的にも確実に大きく成長して、楽しい留学生活を終えて帰国したと思います。それなのに周りから勝手に「失敗」のレッテルを貼られてしまうこともあるなんて。帰国直後の就職先一回だけが留学の結果とは言えないのに。

留学の経験で懐が深くなり、許容範囲が広くなっただろう娘さんには、こんな視野の狭い親御さんの勝手な評価ははねのけて、心豊かに暮らしていける力も備わっているだろうと思いますが、自分の人生、自分の選択でした留学の成果も評価も、決めるのは自分自身です。

まずは踏み出してほしい

意味がない留学だ、などと周りが言ったとしても気にする必要はありません。言いたい人には言わせておけばいいんです。留学すればそう思える精神力も備わります。

留学した本人が、自分で良かったと思える学びがあり、よい経験ができたと思うのなら、それは大きな意味を持つ留学です。それでよいのだと思います。

「留学」は、まだまだ万人に機会があることではありません。留学すること自体に大きな意味があると思います。まずは結果はあまり気にせずに始めてみてよいと思います。確実に人生にプラスになる経験ができるはずですよ。

記事が参考になれば幸いです。

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