みなさんの中にはイギリス=イングランドと思っている人はいませんか。確かに政治的、文化的背景からイングランドのイメージが強いイギリス。
しかし実はイギリスは4つの国からなる連合国家。イングランドはそのうちの一つに過ぎません。首都ロンドンのあるイングランドの他に、独立運動でよく報道されるスコットランド、海を跨いで隣の島の北アイルランド、そして今回紹介するウェールズです。
それぞれの国が首都や国旗、独自の文化を持っていますが、ウェールズは他の地域と比べると知名度が低く、イメージが湧かない方もいるかと思います。と言うことで、今回はウェールズの都市紹介とウェールズ留学の魅力に迫りたいと思います。
イギリスのウェールズってどんなところ?
イギリス留学と言えば、まず思い浮かぶのがロンドン、オクスフォード、ケンブリッジなど主要都市ですね。多くの有名な学園都市があるため、留学先に悩む人も多いと思います。
その中でも今回お勧めする留学先がイングランドの西に位置するウェールズ。良いのか悪いのかあまり目立つことのないイギリス連邦国家の一国ですが、実は穴場の留学先です。ではウェールズとは一体どんな都市なのでしょう。
ウェールズの特徴
ウェールズの首都は南に位置するカーディフ。人口300万人の比較的大きな都市です。しかし電車で30分も走れば、長閑で美しい田園風景が広がっており、心穏やかに過ごせる場所として観光地しての人気も急上昇中です。
特に北ウェールズは、その田園風景の美しさから、旅行ガイドブック「ロンリープラネット」で「2017年に世界の旅行者が訪れるべき旅行先 世界第4位」に選ばれました。
また、ウェールズの特徴と言えば、独自の言葉ウェールズ語が現在も生きていること。ウェールズ国内では、英語とウェールズ語が公用語とされており、標識や看板は英語、ウェールズ語の両方で記載されています。2つの言語が身近に存在しているウェールズ。イギリスの他の地域とは少し違った雰囲気の留学が楽しめます。
ウェールズの気候
ウェールズの気候は、一般的にイングランドより過ごしやすいと言われています。平均気温は夏20度、冬6度です。暑くなく、寒すぎない気候で留学するにはとても良い環境です。秋から初冬(10月から1月)にかけて、雨が降ることが多く、日照時間も短い為、夕方4時頃には辺りが真っ暗になります。
しかし、イングランドと比べると比較的気温が安定している為、冬でも過ごしやすいです。短期で留学するお勧め時期としては、気候が良く、日照時間も長い6月から8月です。
ウェールズへのアクセス方法
ウェールズの首都カーディフはロンドンより電車で2時間ほど西に進んだところに位置しています。
日本からアクセスする場合、カーディフへの直行便はありません。その為、ヨーロッパの他の都市で乗り換えしていく必要があります。
東京からカーディフへの航空券代金は12万円~(時期や経由地により異なります)です。費用を安く抑えたいということであれば、KLMオランダ航空(アムステルダム、スキポール空港乗り継ぎ)がお勧めですが、まずはどの航空会社が安いか、どのくらい時間がかかるのかを比較してから、航空券を購入しましょう。
航空券比較サイト
ウェールズの観光地
ウェールズの一番の観光地と言えば、やはりお城です。実はウェールズはヨーロッパのどの国よりもお城が多い地域。その数なんと600以上もあります。その中でも一番人気のお城はやはりコンウィ城(Conwy Castle)。世界文化遺産に登録されているコンウィ上は、13世紀にエドワード1世が築いたお城です。
8つの塔が今も残っており、中世イギリスの独特の雰囲気を味わえる魅力的な観光スポットです。夜はお城全体がライトアップされ、昼間とは違った雰囲気のお城を楽しめます。
その他にも北ウェールズのデンビー城(Denbigh Castle)や南ウェールズのラグラン城(Raglan castle)も人気観光スポットです。
お城以外にも神秘的な自然景観やウェールズ美術館など、休日を楽しめる場所が沢山あります。留学中、勉強だけでなく、ウェールズの観光地や自然をじっくり楽しみたいですね。
イギリスのウェールズに留学するメリットとデメリット
ウェールズの魅力がわかってきたところで、次に留学先としての利点と注意点をご紹介します。
ウェールズ留学のメリット
ウェールズは本気で英語を勉強したいと思っている人にぴったり。イギリスへ留学する人のほとんどがイングランドの主要都市を選ぶ為、ウェールズには比較的日本人が少なく、英語学習により集中できます。また、ロンドンに比べると移民が少ない為、現地の本場の英語を聞く機会も増えます。
更に物価も安く、家賃もロンドンの6-7割。特にカーディフでは生活に必要なものが何でも簡単に揃う上に、生活費を安く抑えることができます。また、アジア食スーパーやレストランもあるため、食事に困ることもありません。
お城や自然だけでなく、芸術やイベントも盛りだくさんのウェールズ。退屈することのないとっておきの留学先です。
ウェールズ留学のデメリット
マイナス点を敢えてあげるならば、人によっては英語に訛りがあるということです。長い歴史と文化を持ったウェールズ。ロンドンに比べると独自の訛りを持った人が多数いるため、最初は戸惑うかもしれません。
ただ、訛りは多かれ少なかれ、どこにでも存在するものです。時間と共に慣れていきますので、じっくりと聞いて耳を慣らしていきましょう。また学校の先生や若い人達はスタンダードな発音で話してくれるので、安心して英語を学べます。
イギリスのウェールズにあるオススメの語学学校3選!
大規模な学校で多国籍文化を味わえる:Celtic English Academy
Celtic English Academy
Celtic English Academy – a quality English language school in Cardiff for students wanting to study English abroad in the UK.
General Englishコース | 215ポンド(約32,000円) |
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授業時間 | 週15時間 |
Celtic English Academyはカーディフでも最も規模の大きな語学学校の一つ。生徒の国籍も多種多様で、これまでに52か国からの生徒を受け入れてきた実績があります。またGeneral English Courseだけでなく、Adult Courseや女性のみのクラス、テスト対策など、生徒のニーズに敏感に対応してくれる学校です。多国籍の中で、多文化に触れながら、しっかりと英語を勉強したい人にお勧めの語学学校です。
和気あいあいと勉強したい人へお勧め:Capital School of English
Capital School of English
Capital School of English is an independent family run Language School located in the heart of Cardiff the CAPITAL city of Wales
General Englishコース | 195ポンド(約28,000円) |
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授業時間 | 週16時間 |
Capital School of Englishはカーディフの中心地。カーディフ城やビュート公園が近くにあり、買い物するのにも観光するのにも便利です。また学校は家族経営学校であるため、家庭の温かい雰囲気の学校。生徒が安心して勉強できる環境づくりに取り組んでいます。また、学校独自のイベントを開催しており、フットボールやボーリング、映画鑑賞等、他の生徒と仲良くなれる機会も沢山です。始めての留学で不安な人、和気あいあいと勉強したい人にお勧めの語学学校です。
格安でウェールズ留学したい人へお勧め:Coleg Gwent
Coleg Gwent
Coleg Gwent is one of the largest and most successful Further Education colleges in Wales with over 23,000 students.
Englishコース | 150ポンド(約22,000円) |
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授業時間 | 週16時間 |
Coleg Gwentは語学学校プログラムがある現地総合専門学校です。外国人の為の語学コースの他、芸術科やビジネスマネージメント科、エンジニア科などウェールズの現地の人が学ぶコースが沢山あります。その為、他の語学学校と比べるとコース料金を安く抑えることができます。また、学校にて現地ウェールズ人と知り合いになれるので、日常会話を練習したい人にお勧めの学校です。
※1円=145円で計算
留学先としても、観光地としても魅力的なウェールズ。大都市ロンドンや学園都市オックスフォードやケンブリッジ負けず劣らずの貴重な経験ができそうですね。イギリスでの留学先に迷っている人、是非ウェールズを候補に入れてくださいね。