みなさん、馬が主人公になった映画で何か思い浮かぶものはありますか？日本映画ではダービー馬を目指す「優駿 ORACION」、ハリウッド映画では感動の実話「セクレタリアト」や「シービスケット」などが有名ですよね。そして、これらの映画を見て学ぶことは、馬と人間は心が通じ合うことができ、深い信頼関係を築くことができるということです。
乗馬をしたいと思う理由は色々あると思いますが、乗馬ファンに共通する点は、みんな「馬が大好き」であることです。それなら、馬に対して敬意のあるオーストラリアで乗馬を体験をしてみませんか？広々としたパディックで風を切って走る馬たちを一目見れば、乗馬への思いも数倍に膨れ上がることは間違いありません。
今回はオーストラリア乗馬留学をテーマに、国内の乗馬事情やスクール情報をご紹介します。馬たちの優しいまなざしに、是非出会いに行ってみて下さい。
１．オーストラリアで乗馬を体験してみよう
オーストラリアの歴史の中で、いつの時代も人間と寄り添いながら生きてきたのが馬です。まずは、オーストラリアの乗馬事情をご紹介します。
オーストラリアで乗馬はとてもポピュラー
田舎に行くと小学生くらいから乗馬を練習をしている光景がよく見られます。郊外に行けば行くほど土地が広くなっていくので、余った土地を乗馬用に整備して馬を飼う人も多いです。
馬の値段はブリード（親や兄弟の血統）や気性の良し悪し、健康状態で異なりますが、一般的に乗馬を楽しむ程度なら１頭50万円くらいから200万円くらいで購入できます。馬を運ぶ専用トレーラーや馬具が必要になるので、オーストラリアでも比較的お金がかかる趣味と言えるかもしれませんが、日本よりはるかに安価で馬と暮らすことができます。
オーストラリアは英国のおひざ元ということもあり、乗馬文化が一早く広がった国でもあります。ホースレーシング（競馬）やカウボーイたちの乗馬イベント、都市部では警察官が馬に乗って巡回をする姿も見られます。
田舎では車の通る道を馬に乗って歩く人もいて。「知らない人や車に驚かないように訓練をしているのよ」と言っていました。日本では乗馬は特別で高級なスポーツというイメージが強いですが、オーストラリアのカントリーサイドでは非常にポピュラーで、至って普通のことです。
ちなみに、国中が盛り上がる伝統的イベント・メルボルンカップでは華麗なドレスと独特の帽子（Fascinators=ファッシネ―ター）で女性たちがファッションを競います。オーストラリア独特の文化として覚えておくのもよいでしょう。開催は11月初旬です。
乗馬の本当に魅力って？
オーストラリアの田舎で馬と共に生活をするカウボーイ・カウガールたち。ウェスタン・ムービーでも、ムチを巧みに使いながら馬を操る姿は本当にかっこいいですよね。彼らに馬の魅力を聞くと「馬とは心が通じ合える」「気性が激しい馬ほど、調教に夢中になれる」「車にはないスピード感がたまらない」という答えが返ってきます。
ちなみに乗馬には競馬馬、ホビーとしての馬、生活を支える馬、エクエストリアンなど競技用の馬がありますが、どの馬もそれぞれ違う運命を背負って生きているんですね。乗馬の魅力は限りなく、語り切ることはできませんが、シンプルに「馬と一体となって走れること」ではないでしょうか？
厳しい時代を「ブランビー」と共に
ブランビー（Brumby)とは現在もブッシュランドに生息する野生馬のことです。かつてオーストラリアは貧しく厳しい時代を過ごしましたが、そんな苦しい時代に人々と暮らし、生活を支え続けてきたのが「馬」なのです。乗馬がオーストラリアでポピュラーであるのも、昔から一緒に生活をしてきた名残なのでしょう。
余談ですが、過去、オーストラリアが体験した厳しい時代、そしてブランビーについて知りたい人は、映画「The man from snowy river」がおすすめですよ。
オリンピックでも注目 馬術競技「エクエストリアン」
気軽に楽しめる乗馬とはちょっと離れますが、オリンピック競技のエクエストリアン（Equestrian)はオーストラリアが何個もメダルを取った競技の1つです。馬に騎乗して水溜りを飛んだり、バーを越えたりしながら、馬術の活発さ、正確さ、優美さを競う競技です。
エクエストリアンは勝つことだけを追い求める競馬とは違って、採点ポイントが異なり、競技人口も多い人気のスポーツでもあります。オーストラリア留学で乗馬に魅了された暁には、将来的にエクエストリアンを始めてもよいのではないでしょうか？
ツアーに参加して気軽に乗馬体験
オーストラリアでは大自然の中で楽しめる乗馬がツアーもおすすめです。スクールで乗馬を習う感覚とはちょっと違って、リラックスしながら気軽に馬と友達になれるのが魅力。人気のディスティネーションはケアンズ。半日・一日と選択できるので、気張らずに乗馬体験ができます。
※ツアー参考サイト
ケアンズ 乗馬･ATV – オーストラリア観光、オプショナルツアー予約のホットホリデー
２．オーストラリアでおすすめの乗馬スクール
本格的に乗馬技術を習得したい人は、乗馬スクールに通うのも賢い選択の一つです。歴史ある乗馬スクールでハイレベルな授業を受けてみませんか？
K GOTOH Austraia Equestrian Academy
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個人の目標や技量に合わせてレッスンが受けられる、ゴールドコーストのK.GOTOH Austraria Equestrian Academy良い馬が多く揃っていることでも知られており、鎧あげのバランスからベーシックな座りの方法まで、丁寧に教えてくれるのが特徴です。一人でもグループでも参加できる乗馬トレッキングが楽しめます。
AREA オーストラリアン・レーシング＆馬事アカデミー（TAFE)
Australian Racing & Equine Academy : Horse racing industry courses
Here at the Australian Racing Academy.
エクエストリアンをはじめとする乗馬全般と馬のブリーディングの勉強ができるAREAでは、Horse industory Practice（Certiicate3）、Horse industory Management（Diploma)などの資格が取得できます。将来オーストラリアで馬関係の仕事に就きたい人に有利な資格です。女性ジョッキーも多く輩出しています。
乗馬に何となく憧れている人は気軽に参加できるツアーから参加してもよいですし、本格的に乗馬を始めたい人は乗馬学校に通ってもよいでしょう。乗馬が初めての人は馬に触れて仲良くなるところから始めていくと、馬への愛着が湧いてきます。
オーストラリアは日本と同じように競馬文化が浸透しているので、世界から一流のジョッキーを目指す人も集まってきます。必然的に学校の質も高くなり、トップコーチも引き抜かれてくるわけですね。
そして、オーストラリア滞在中に是非とも美しいサラブレッドたちの走りを見てみてください。色つやの良い毛並み、輝きのある眼差し、たくましい筋肉…一心不乱に駆け抜ける姿に心動かされる人も多いでしょう。
