旅⾏・留学前に気になるものの⼀つといったら交通事情ではないでしょうか。
どの国も⽇本とは違って電⾞でどこでも⾏けるわけではないですし、慣れない路線図や切符の買い⽅で困ったことありますよね?
今回はカナダ最⼤の都市トロントの交通機関 TTC の料⾦、乗り⽅などについて紹介していきたいと思います!
1.トロントの主な交通会社
トロントにはTTC(Toronto Transit Commission)とGOトランジット(Transit)、UP Express、VIA鉄道(VIA Real Train)の4つの交通会社があり、それぞれ役割が違います。
トロント市内を⾛る地下鉄、バス・ストリートカー(路面電車)は主にTTCが運営していて、トロント市外とその郊外を繋ぐのがGOTransitとUP Express、そしてVIA鉄道はバンクーバーからトロントをまでを結ぶ4泊5⽇の寝台列⾞となっています。
地下鉄
ストリートカー(路面電車)
バス
今回はトロント市内を⾛るTTCの電⾞、バス・ストリートカー(路面電車)の乗り⽅や料⾦、⽇本との違いをご紹介したいと思います!
2. TTC ( Toronto Transit Commission )
トロントはカナダ最⼤の都市なので、東京のように難しい路線図を想像する⽅もいらっしゃると思いますが、実は意外とシンプル!
東京のように様々な鉄道会社が⼊り混じっていることはなく、路線も少ないです。
また、バス・ストリートカー(路面電車)も東⻄南北に碁盤のように整備された道をまっすぐ⾛るだけのものが多いので、基本迷⼦になることはありません。
まず、これが地下鉄とダウンタウン周辺のストリートカー(路面電車)の路線図です!
TTCの地下鉄は南北に⾛る「イエローライン」、東⻄に⾛る「グリーンライン」、「ブルーライン」「パープルライン」の4本しか⾛っておらず、メインのラインはイエローとグリーンラインだけです。
わかりやすいけど少ないし、⽩い空⽩の部分が多いですよね。ここの空⽩の部分をバスで補っているという感じです。なので駅近のところ以外に⾏くためには必ず乗り換えが必要になってきます。
また、夜間も夜1時〜2時くらいまで電⾞が運⾏していますし、それ以降はナイトバスが30分おきくらいに⾛っています。なので夜遅くなってしまっても家に帰れないということはありません。
3.料⾦
まず、⽇本との⼤きな違いが料⾦の⽀払いシステムです。⽇本では利⽤距離に応じて料⾦が変わっていきますが、TTCでは交通⼿段、距離に関わらず⽚道の利
⽤料⾦は⼀律になっています。
また、地下鉄・バス・ストリートカー(路面電車)は乗り換えても⽚道なら追加料⾦はかかりません!
料⾦はこんな感じです!
現金 | トークン | Weekly Pass | Day Pass | MonthlyPass | Pres | |
大人 | $3.25 | $$9.30~ | $43.75 | $13.00 | $151.15 | $3.00/ |
シニア(65+)/ ユース(13〜19) | $2.15/ | $6.45~ | $34.75 | $122.45 | $2.15/ |
※トークンに代わって Presto ticket という 1 ⽇・1回・2回乗⾞券の販売が発表されました。
Presto と Presto ticket 以外のパスは必ず有⼈の改札を通らなければならず、各駅に1ヶ所か2ヶ所くらいしかないので⼤きい駅だと少し探すのが⼤変です。
現⾦は両替やお釣りは⼀切出ないので$3.25もしくは$2.20ぴったり⽤意しとかなければなりません。(もちろん多い場合は何も⾔われません)
有⼈の改札
また、PrestoとPresto ticketの⼆つは⼀度改札を出ても2時間以内に戻って来れば⽚道としてカウントされるという利点もあります。
Prestoは⽇本でいうSuicaやPasmoのような電⼦プリペイドカードで、駅構内の販売機や所定のShoppersというドラッグストアなどで購⼊が可能です。駅に設置されている機械(下写真)でロードして使います。
これは稀なケースかもしれませんが、購⼊後30⽇以内に⼀度も使⽤しないと失効してしまうので注意が必要です。
また、学割料⾦でチケットやPrestoを購⼊する際には、Post-Secondary Photo IDが必要です。
このIDは公認のトロントの公⽴・私⽴のCollegeまたはUniversityの学⽣と⼀部の語学学校⽣のみ購⼊可能で、多くの語学学校は対象外となっています。
4.乗り⽅
駅、バス停の⾒つけ⽅
ダウンタウンでは地下街がとても発達していて、駅の近くのビルは駅と地下でつながっているケースが多いです。そのため、いたる所から駅にアクセスすることができますが外⾒からでは⾒分けることはできません。
そうなると駅を⾒つけるのが⼤変そうに聞こえますが、駅周辺には写真のようなTTCのマークのついた看板が⽴っており、⾒つけるのはそう難しくありません。
むしろ⾒逃してしまいがちなのがバス停。わかりやすいものもあるのですが、ただただ電柱にTTCのマークとバスの番号が貼ってあるだけのものもあるのでよく⾒ていないとバス停だと気づかない時もあります笑
乗り⽅と注意点
Presto
先程も触れましたがTTCでは⽚道料⾦は⼀律なので先払い⽅式が採⽤されています。なので基本的に改札を通るときや乗⾞するときにSuicaのようにタップして、降りるときは何もする必要はありません。
また、駅で地下鉄⇔バス⇔ストリートカー(路面電車)の乗り換えをする際もタップし直す必要はありません。
現⾦
現⾦で乗⾞した場合は、乗り換えの際にPOP(proof of payment)という紙が必要です。POPは駅の構内やストリートカー(路面電車)の⾞内にある⾚いボックスのボタンを押すとゲットできます。バスの場合は⽀払った際に運転⼿さんがくれます。
その他
ウィークリーパスやPrestoに付随いしていないマンスリーパスなどの場合は現⾦と同様で有⼈の改札を通らなければなりません。しかし、現⾦と違ってPOPを取る必要はありません。
現⾦とその他のチケットの場合はバスへの乗り換えの際に運転⼿にPOPを⾒せる必要があります。しかし、電⾞・ストリートカー(路面電車)への乗り換えの際は特に⾒せる必要はありません。
注意
タップをしていなかったり、POPを持っていないと時々抜き打ち検査が⾏われているので、罰⾦が課されてしまいます。しかも罰⾦は裁判所まで払いに⾏かなければならないのでかなりめんどくさいです。
また、学⽣割引の Presto を使っている⼈は抜き打ち検査の時に Post-Secondary Photo ID を持っていないと同様に罰⾦が課されてしまいます。忘れないようにしましょうね笑
5.⽇本との違い・感じたこと
①遅延・運休が多い
海外の電⾞と聞いてまず思い浮かぶのが遅延でしょう。トロントも例外ではなく遅延や運休がかなり頻繁にあります。しかし、遅延といっても⼤幅な遅延はそれほど多いわけではありません。
電⾞は少なくとも3〜10分に1本はあるので思っているよりは酷くありませんが、⽉に1、2回あるかないかくらいの頻度でかなり⻑時間の遅延があるので早めに⾏動しとくに越したことはありません。
また、⽇本が線路のメンテナンスを営業時間外の夜間に⾏うのに対して、週末にメンテナンスが⾏われているため、⼀定区間で電⾞が⼀切使えないということもあります。
突然の運休やメンテナンスの際は代わりにシャトルバスが運⾏しています。しかし電⾞と⽐べるとやはり遅いので、電⾞の運⾏情報やメンテナンスの⽇程を頻繁に確認しておくことをお勧めします。
②スマホを⾒ている⼈が少ない
これは、⽇本と違って電波が悪すぎて地下では使えないというのが⼀番⼤きな要因だとは思いますが、おしゃべりをしたり、新聞や本を読んでいる⼈が多いです。
また、乗り物の中でおしゃべりをしたり、電話をしたりというのはトロントでは
タブーではないというのも⼀因だと思います。しかし、あまりに⼤きな声で喋っているとさすがにいい顔はされないので、気をつけましょうね。
③意外と治安がいい
海外の電⾞というとすりなどが横⾏していたり、マナーが守れていな⼈が多いといったあまりいいイメージを持っていない⼈が多いんではないでしょうか?
もちろんそういう⼈が全くいないわけではありませんが、トロントの地下鉄は⽐較的安全だと思います。変な⼈を⾒かけても、チラチラ⾒たり、近くにいなければ問題ありません。
すごい⾷べている⼈や⾳楽を⼤きめの⾳で聴いている⼈がいても⽂化の違いと思って受け流しましょう。
また、他の⼈を思いやる気持ちが⽇本より強いなと感じます。例えば、⼦供連れの親⼦やお年寄りが乗ってくるとすぐに席を譲ろうとする⼈が何⼈もいますし、ベビーカーや⾞椅⼦、荷物を運ぶのを⼿伝っている⼈をよく⾒かけます。
本当に素敵ですよね。
TTC(Toronto Transit Commission)を動画で解説
6.まとめ
いかかがでしたでしょうか?少しでもトロントへの渡航前のお役に⽴てたらうれしいです。
もしわからないことがあっても、駅にいるボランティアさんか駅員さんもしくは思い切って近くの⼈に聞いてみてください。
⾃分もトロントに来た初⽇にバスの運転⼿さんに運賃をおまけしてもらったり、同じバスに乗っていた⼈に⽬的地まで連れて⾏ってもらいました笑
トロントの⼈たちは優しくて親切な⼈が多いのできっと助けてくれると思いますよ〜。もし英語に⾃信がなくても留学⽣もたくさんいるので頼ってくださいね。