オーストラリアのブリスベンは、暖かい気候の中で都会と自然の両方を一緒に楽しめる都市です。住みやすい街としても有名で、観光地としてだけでなく留学先や移住先にも人気の高い場所になっています。人混みは苦手、自然に囲まれてリラックスしたい、でもショッピングも楽しみたい！オーストラリアでしかできない経験をしたい！！そんな願いが全て叶うのが、ここブリスベン。
今回は、ブリスベンのお勧め観光スポットから楽しみ方まで全てご紹介します。
ブリスベンは水と緑に恵まれた美しい街
ブリスベンは、クイーンズランド州の首都でシドニー・メルボルンの続く第３の都市です。シドニーやメルボルンほど大都市ではなく、高層ビルが立ち並ぶオフィス街と共に、川と緑に囲まれながら豊かな自然を感じられる場所です。ゴールドコーストやサンシャインコーストといったビーチリゾート地も近く気軽に行けるのも魅力の１つです。
日本との時差は1時間で、東京の成田空港からは直行便が出ており約9時間で行くことができます。
ブリスベン観光で絶対に訪れるべき観光地5選
ローンパイン・コアラサンクチュアリ（Lone Pine Koala Sanctuary）
ブリスベンに来た観光客が必ず訪れるのが、世界最古で最大のコアラ園であるローンパイン・コアラサンクチュアリアリ。園内では約130頭を超えるコアラが飼育されおり、コアラの生態について説明を聞いたり、有料でコアラを抱いて写真撮影もできます。オーストラリアでは州によってはコアラの抱っこを禁止する条例があり、現在コアラを抱っこできるのはブリスベンがあるクイーンズランド州、西オーストラリア州（パースなど） 、南オーストラリア州（アデレードなど）の３つの州のみとなっています。
またコアラ以外にも150頭以上のカンガルーやワラビー、エミューが放し飼いにされており餌付け体験が楽しめるほか、カモノハシ、ウォンバット、タスマニアデビルなど80種類以上のオーストラリア固有の動物と出会うことができます。
サウスバンク・パークランド（South Bank Parklands）
シティとブリスベン川を挟んだ対岸にあるサウスバンクと呼ばれるエリアの一角に、公園と文化施設が集まるサウスバンク・パークランドがあります。1988年に開催された万博の跡地を利用して博物館、ミュージカル劇場、図書館に人工ビーチなどを集めて複合公園として再開発されました。
このエリアだけで美術館と博物館が３館もあります。クイーンズランド博物館、クイーンズランド美術館＆現代美術館、クイーンズランド海洋博物館です。最後の海洋博物館以外は無料で入ることができます。特にクイーンズランド博物館では、先住民族アボリジニの伝統文化の紹介やクイーンズランドに生息する動物・昆虫の剥製や恐竜の化石の展示があり、オーストラリアを深く知ることができます。
もう１つの目玉が、ブリスベン川を望むように造られた人工ビーチのストリーツビーチです。人工ビーチと言っても、オリンピックサイズのプール５つ分にも相当する広さがあり、周りには白い砂浜にヤシの木が生い茂り雰囲気はバッチリです。ライフガードもいますし、トイレも兼ねた更衣室も用意されています。会社の休み時間や終わってからひと泳ぎしに来る地元の方も多く、まさに都会のオアシスとして愛されています。これだけ揃っていて入場は無料ですので、是非ともブリスベン川の向こう側に見えるオフィス街を眺めながらの不思議なビーチを体験してみてください。
そして週末にはサウスバンクマーケットが開かれアート作品や民芸品なども数多く並びます。それ以外にも毎週のように何かフェスティバルが行われおり、どんな時期でもイベントが多い場所となります。
ブリスベンシティ・ボタニックガーデン（Brisbane City Botanic Gardens）
シティ中心地から徒歩10分の場所にあり、市民の憩いの場として親しまれている植物園です。お昼時になると近くで働くオフィスワーカーが芝生の上で寝転がってランチタイムを過ごす姿が良くみられます。結婚式場としても人気が高く、週末になると華やかに正装した人々が集まってきます。園内はソテツ、シダ類、ヤシなど珍しい亜熱帯植物が集められており、また様々な野生の鳥も鑑賞できます。
特にウォータードラゴンと呼ばれるトカゲの一種が普通に芝生を歩いている様は驚きです。シティの近くにこんなに豊かな自然があるのかと実感できる場所ですので、観光の合間のリラックスタイムとして訪れてみてはいかがでしょうか。植物園は入場無料で24時間開園しており、月曜から土曜日までは１日に２回の無料ガイドツアーが開催されています。
クイーンストリート・モール（Queen Street Mall）
シティの中心地にあるのが、クイーンストリート・モールになります。30年以上の歴史を持ち、６つの大型ショッピングモールと共にお土産屋さんや高級ブティックなどもありショッピングを楽しむには外せない場所です。生演奏や大道芸などの路上パフォーマンスも行われていますので、ただ通りを歩いていても楽しめる場所です。
ショッピングに疲れたら、気になるカフェでひと休憩。オーストラリはイタリア系移民の影響からカフェ文化がとても発達しており、また独自のメニューも存在します。その中で１番人気が「フラットホワイト」です。カプチーノやラテに似ていますが、上部のミルクの泡の部分がより少なくなっていてエスプレッソの味をしっかりと感じられます。是非ここでしか味わえないコーヒーを試してみてください。
マウントクーサ（Mount Coot-tha）
マウントクーサは街の中心地からバスで30分程の所にある、小高い山です。頂上にはブリスベンシティを一望できる展望台があり、晴れている日には遠くのモートンベイまで見渡せる絶景が広がります。夜には、シティのビル群やライトアップされた橋の夜景を楽しむことができます。さらに展望台脇にある５つ星レストラン「サミット・レストラン」で夜景を眺めながらワインと美味しい食事を楽しむのも良い記念になると思います。その他にも頂上には、日本庭園もある植物園やプラネタリウム、カフェやお土産屋さんもあります。
ブリスベン観光中の移動方法
公共交通機関を利用する際に必ず手に入れたいのが「GO Card」と呼ばれる交通ICカードです。日本のSuicaやPASMOと同じチャージ式で、通常の切符を買うよりも３割引で乗ることができます。クイーンズランド州内の電車・バス・フェリー・トラムで利用でき、駅の窓口や、コンビニエンスストアで手に入れることができます。チャージをオーストラリアでは“トップアップ”と言い、コンビニエンスストア自動発券機、またはオンラインで行うことができます。
バス
ブリスベンでは電車よりバスが発達していて、観光中によく利用すると思います。バスには２種類あり、「トランスリンクバス」の路線は街を網羅していて、どこに行くにも便利です。バスウェイと呼ばれるバス専用道路が設けられており渋滞に巻き込まれることがありません。また「フリーループ」と呼ばれる２路線の無料バスもあります。平日の朝7時～午後6時前までの15分間隔で運行しています。
どちらのバスに乗るにも、乗りたいバスが来たら片手を上げて運転手さんに合図を送くってください。そうしないと通り過ぎる可能性があります。また車内アナウンスはありませんので、目的地の目印やひとつ前のバス停の名前を覚えておくと安心です。
フェリー
ブリスベン川の両岸には沢山のフェリーターミナルがあります。観光客に人気なのが「シティーホッパー」と呼ばれる無料のフェリー。朝6時から深夜12時まで毎日運行しています。乗り方はいたって簡単で、フェリーが来たら乗るだけ。カードも切符もいりません。移動手段だけでなく遊覧船として、街の真ん中を通るブリスベン川のリバークルーズを楽しんでみてはいかがでしょう。
また市民の足として利用されているのが「シティキャット」。こちらはより遠くまで運航しており、乗り降りの際には必ずICカードか切符をご用意ください。
お土産の買い方
ブリスベンでお土産を買うとなれば、先ほど紹介したクイーンストリート・モールへ行ってください。あそこに行けばほぼ全てが揃います。通りを歩けば観光客向けのお土産屋さんがいくつもあり、定番のコアラやカンガルーグッズなども沢山置いています。
バラマキ土産でお菓子を買うなら地元のスーパーがお勧めです。地元の人も大好きなチョコレート菓子のティムタムは、日本では売っていない期間限定の味が売られていたりもするのでチェックしてみてください。
ブリスベンでしか手に入らない物を買いたい人にお勧めなのが「ヌーサ・チョコレートファクトリー」。ここのチョコレートはパーム油を使用せずに自社生産のカカオと砂糖のみで作られていて絶品です。様々な味のチョコレートが100ｇ単位の量り売りで売られていますので、少しずつも購入可能。シンプルでお洒落なパッケージはお土産にも最適です。
シーズンならではの楽しみ方
日本の夏に休みを取ってオーストラリアを訪れる人も多いと思いますが、南半球に位置しているオーストラリアは日本とは季節が逆で冬になります。ブリスベンは暖かい気候とはいえ年中海に入れる程ではありません。そこでお勧めしたいのが、ホエールウォッチング・クルーズです。6月中旬～10月中旬にかけて、出産と子育てのために南極から北上してくるザトウクジラを見学するツアーが開催されます。船上からみるクジラの潮吹きやジャンプは圧巻で、また運が良ければイルカたちにも出会えるかもしれません。
ブリスベンを動画でご紹介
まとめ
ブリスベンのお勧め観光スポットを紹介しましたが、少しでも魅力が伝わりましたでしょうか？コンパクトにまとまった都市の中に、可愛いオーストラリア固有の動物達、豊かな自然、文化やアートと人々を惹きつける楽しみが沢山詰まっています。暖かい気候の中で、日本では出来ない体験を満喫してみてください。
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