どこまでも続く山脈、青い湖、野鳥のさえずり。あまりにも豊富過ぎる自然を目の前に、どうしていいかわからない…そんな気分になってしまうほど、オーストラリアとニュージランドには自然が溢れています。どちらの国も語学を修得するには最高の環境です。
この2つの国は、母国語がどちらも英語です。自然の多さはもちろん、親しみやすい国民性も手助けして、いつも留学先のトップランクに定着しています。
加えて、どちらも英国のおひざ元ということ、オセアニア地方を代表する国であり、兄弟国という間柄であるため、多くの類似した部分を持ち合わせているように見えます。実際はどうなのでしょうか?
今回は「オーストラリアとニュージランドは候補として挙がっているけど、どちらにしてよいか迷っている」という人に、わかりやすくそれぞれの国の特徴やメリットを挙げてみました。どうぞ、参考にしてみて下さい。
1.オーストラリア留学のメリットは?5つご紹介
早速、オーストラリアへ留学するメリットや魅力を挙げてみましょう。
その①:安心して暮らせる治安のよさ
オーストラリアは世界でもトップレベルで治安のよい国です。銃社会ではないので、銃による痛ましい事件はほとんどと言っていいほどありません。
そもそも、オーストラリアは国自体が移民で形成されている部分が多く、留学生への受け入れも大変積極的です。海外で生活していくには、まず人々が毎日安心して暮らせる環境が必要です。治安の悪さで、毎日不安を感じながら学校に通うということだけは避けたいですよね。
治安がよければ無駄な心配をしなくて済みますし、何より安心して勉強にも集中できます。オーストラリアは治安を乱す行為に対しても大変厳しい国であるので安心です。
その②:アメリカやイギリスに比べて、低予算での留学が可能
オーストラリアはワーキングホリデーや留学先としても人気があり、語学学校も数多く存在します。そのため学生を獲得するための競争が大変激しく、授業内容をさらに充実させたり、価格競争で授業料を下げたりする傾向があります。これは学生にはありがたいことで、中身の濃い魅力ある授業がリーゾナブルな価格で受講できるということになります。
また、航空券代を見てもヨーロッパ圏の国々やアメリカはオーストラリアよりも高い場合が多いです。そういったことを考えると、オーストラリアは費用的にリーゾナブルであると言えるでしょう。
その③:ワーキングホリデービザで就学と語学留学が一度にできる
オーストラリアは世界中から訪れる留学生に対して多くの「チャンス」を与えている国でもあります。まず、オーストラリア・ワーキングホリデービザでは就学と留学の両方が認められていて、仕事をして収入を得ながら、留学費を稼ぐことができます。
ワーキングホリデービザは「滞在中に語学学校にも通いたいけど、仕事も体験したい」と言う人にはおすすめのビザです。ちなみに、仕事は同じ雇用主のもとで6カ月以内の就業でき、もっと働きたい人は別の雇用主のもとでさらに就業することも可能です。そして、4カ月まで語学学校に通うことも許されています。
その④:シドニーだけでも40校!とにかく語学学校が多い
オーストラリアは国土が広く、その分語学学校も多いです。シドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、ゴールドコーストなどの主要都市に多く位置し、最も語学学校が多いのがシドニーで40校です。
シドニーのあるニューサウスウェールズ州には合計100以上の語学学校があり、その他の都市・アデレード、キャンベラ、バイロンベイ、サンシャインコースト、タウンズビル、タスマニア島にも少数だが魅力的な語学学校がしっかりあります。
とにかく語学学校の数が多いので、その分個性的で専門的なコースを選ぶことができるのは、学生にとって嬉ばしいことではないでしょうか?
その⑤:世界遺産があり過ぎる
オーストラリアには文化遺産が3、自然遺産が12、複合遺産が4の合計19の世界遺産があります。言わずと知れたグレートバリアリーフ、ウルル(旧エアーズロック)、オペラハウス、ブルーマウンテンズ、タスマニア、フレーザー島、クイーンズランドの湿潤熱帯地域など、これだけを見に世界から多くの人が集まる国でもあります。
留学中に是非とも足を運びたい、一見の価値あるスポットがオーストラリアには本当に多いのです。
2.ニュージーランド留学のメリットとは?5つお見せします!
それでは、ニュージラーンドへ留学するメリットや魅力についてみてみましょう。
その①:教育水準が極めて高い
ニュージーランドは世界でも屈指の高い教育水準をキープする教育大国です。オーストラリアに比べて国土ははるかに狭く、政府が管轄する国立大学の数はわずか8校だけ。大学の数だけを増やして教育の質が下がらないようにし、一つの大学がかかえる学部を多いのが特徴的です。
その他、ポリテクニックという専門学校ではPCやビジネス関連の技術的な教育が受けられます。もちろん、留学生のための私立の語学学校も充実しており、資格修得のためのコースもしっかり用意されています。
その②:アウトドア派 いらっしゃい!
ニュージラーンドに来たら、アウトドアを楽しまないともったいない!この国ではさまざまなアクティビティとスポーツをエンジョイする人で溢れています。
ニュージランドは透き通るような川や海があるのが特徴的。そんあ美しい環境を利用してカヌーやカヤック、水上スキーやセイリング、スカイダイビングやバンジージャンプなどが楽めます。これらは至って普通のスポーツで特別なものではありません。ニュージランドに住む人にとっては、週末に人々が没頭できるホビーのようなものです。
その③:古き良きクイーンズ・イングリッシュが学べる
ニュージランドはイギリス領であったこともあり、イギリス英語、しかも古き良きクイーンズ・イングリッシュが定着している部分があります。
個人的にも友達のニュージランド人の発音は本当に独特だと思うのですが、例えばBagはバッグではなく、ベッグと発音したり、Fridayはフライデイではなく、フライダイと発音したりします。
オーストラリアにもこの傾向はあるが、ニュージーランドの方がより強いように感じます。オーストラリア人とニュージランド人の会話の中でも「Pardon?=今、何て言った?」と、発音に困惑して聞き返す場合があるので、見ているととても面白いです。
その④:自然が多く、治安が良い
当たり前のように聞こえますが、ニュージランドは都市部も含めて自然が多く、治安がよいです。銃犯罪もほとんど聞かず、人々はとてものんびりして温かいのが特徴的です。
中国、韓国、日本などのアジア圏からの留学生がとても多いので、生活をする上でも差別がなく居心地はよいはずです。留学生に人気のあるオークランド、ウェリントン、クライストチャーチは日本人も多いですが、安心して暮らせるというレベルでは、都市部でも治安がよいことの証拠と言えるでしょう。
その⑤:世界遺産だって3つある!
ニュージーランドには自然遺産が2、複合遺産が1の合計3つの世界遺産があります。自然遺産はテ・ワヒポウナム-南西ニュージーランドとニュージーランドの亜南極諸島。複合遺産はトンガリロ国立公園です。
いくつかの島がまるごと世界遺産だったりするので、スケールの大きさに本当に驚いてしまいます。特にトンガリロ国立公園の山域はマオリ族の文化が残っており、エメラルドに輝く火山湖があることで有名です。こうなってくると、まさに別世界!活火山と死火山が混合する活気ある国立公園ですが、ハイキングや本格的な登山、スキーを楽しむ観光客で賑わう観光スポットでもあります。
3.オーストラリアとニュージランドは兄弟国 共通点が多過ぎる?
オーストラリアが兄で、ニュージランドが弟。共通点は多いですが、お互い違う点もあります。
共通点は多いが文化に大きな違いがある
オーストラリアには古くからアボリジ二文化がありますが、ニュージーランドにはマオリ族の信仰が残っています。この2つの文化は似ているようで違いがあり、それぞれ個性のある生活習慣や風習があります。
アボリジ二文化ではドッド柄のアート、またマオリ族の文化では刺青(モコ)や彫刻が有名ですね。
およそ3時間40分で両国を行き来できます
オーストラリアのシドニー、メルボルン・ブリスベンからニュージランドのウェリントン、オークランドへ飛行機が飛んでる。フライトも3時間35分から4時間ちょっと。気軽に行き来ができるのは嬉しいことです。
どちらの国を選んでも、短時間で両国を行き来できますよ!
まるで兄弟のように似た関係にある2つの国・オーストラリアとニュージランド。留学先を決める上で、どちらの国にするか本当に迷うところではありますが、自分にとって何を第一に優先するかをはっきりさせると、おのずと答えが見えてくると思います。
チョコレートケーキにするか、生クリームケーキにするか…あなたはどちらを選択する?