フィリピン留学をする前に、事前にどのような学習をすればいいのか気になりませんか?
今回は、フィリピン留学を控えている人のために、現地に渡る前に行っておくべき事前学習について紹介しています。これから留学を控えている人はぜひ、参考にしてください。
1.なぜフィリピン留学前に事前学習が必要なのか?
フィリピンに語学留学をするのだから留学すれば語学力は伸びると思っている人は意外と多いのではないでしょうか?確かに、留学中は英語漬けの環境となるので、英語にたくさん触れることはできます。また、フィリピンの語学学校にはマンツーマンレッスンがあるのでどんなに英語のレベルが低くても英語を話す機会があります。
大きな差が生まれる理由
しかし、英文法や単語を何も事前学習することなく留学するのと、あらかじめ勉強をしてから留学するのとでは、大きな差が出てきます。極端な話ですが、A、B、C〜も知らずに留学するとまずそれを覚えるところからスタートすることになります。一方で文法や単語などをある程度知っている状態であれば、A、B、C〜を覚えるといったことに時間を割く必要がなくなります。
フィリピンには長期留学をする人もいますが、留学費用の安さなどから学生が長期休暇に短期留学で訪れるというパターンも少なくありません。
短期留学となると、勉強に費やせる期間はせいぜい1~2ヶ月ほどになるのではないかと思います。この1~2ヶ月の間で日本でも学べるようなことを学んでいては英語力が伸びることは期待できません。短期間の留学で最大限の学習効果を得るために、そして「留学したけど英語力が伸びなかった」という事態に陥らないようにするためにも、文法や単語など日本にいるうちから事前学習しておくようにしてください。
留学前に荷物を準備するように、英語に関しても事前に準備をしていかなければいけないのです。
2.事前学習なしのフィリピン留学イメージ
ここまで事前学習の重要性を紹介してきました。では、事前学習をまったくしないで留学した場合はどのようなことがおこるのでしょうか?
レベルの低いクラスに入れられてしまう
フィリピンの語学学校の多くは入学時にレベル診断のためのテストを受けることになり、その結果をもとにクラスが分けられるという仕組みになっています。事前学習なしで臨むとほとんどの場合、結果はあまり良くなく、基礎から学ぶレベルの低いクラスに入ることになります。
このクラスが自分に合っていると思えるのであれば問題ありません。しかし、学ぶ内容があまりにも簡単すぎてしまいつまらないと感じる可能性もあります。語学力を本気で伸ばしたいと思っているのであれば、最初のテストから全力で臨めるように事前学習をしっかりと行っておく必要があるのです。
会話ができない
先ほども少し触れていますが、会話に慣れておくことは非常に重要です。学校の英語の授業やTOEICのリスニングテストなどで聞く英語と実際に現地の人が話す英語というのは違いがある場合も少なくありません。そうなると、いざ会話をしようとしても相手の言っていることが聞き取れず、会話をすることができなくなってしまいます。
また、リスニング以外にも、スピーキングに関しても発音が不正確でうまく伝わらなかったり、焦って話す言葉が出てこなかったりという事態になることも考えられます。
会話ができないということは、マンツーマンレッスンで先生が言っていることがわからず、こちらの意見を伝えることが難しくなる可能性があります。
語学力を伸ばすためにはとにかくたくさん話すことが重要です。たくさんの人とたくさんの会話をするためにもできる限り事前学習を行っておくことが必要なのです。
現地での生活に苦労する
事前学習を行わずに英語力が低いままで留学生活をスタートすると、現地生活に慣れるのに苦労することになります。
例えば、買い物をしようと思っても、会話ができないために、欲しいものが買えないということになってしまう可能性もあります。また、クラスメートがご飯に行こうと誘ってくれているのに、何をいっているかわからず、せっかくの仲良くなるチャンスをみすみす逃してしまうかもしれません。
自分のやりたいことや欲しいものをうまく伝えられないというのはかなりのストレスになります。日常生活での失敗体験が続くとだんだん外に出て行くのが億劫になり、お金と時間をかけて留学したにも関わらず自室と学校の往復だけの生活なんてことにもなりかねません。
ここであげたようなケースは極端なものなのであまりないかと思いますが、それでも事前学習の有無によって現地での生活のしやすさが大きく変わってくるのです。
3.事前学習ありのフィリピン留学
事前学習なしで留学した場合、日常生活や勉強面などで苦労してしまうことを紹介しました。では、逆に事前学習を行うことによって留学生活にどのような影響があるのでしょうか?
自分のレベルにあったクラスで学ぶことができる
事前学習なしの場合の逆で、自分のレベルに適したクラスに入れることが予想されます。もしかしたら、テストの出来が予想以上に良くて少しレベルが高いクラスに入る可能性もゼロではありませんが、少なくとも、簡単すぎて自分にとってはレベルが低いと感じるクラスに入ることはありません。
自分にあったクラスに入ることで、事前学習で学んだことと、学校で新たに学んだことを組み合わせてしっかりと勉強に取り組むことができるはずです。
会話での苦労が少なくなる
事前学習をしておけば会話が完璧にできるようになるというわけではありませんが、知っている単語や表現、構文が多いと自分の伝えたいことをより詳しく伝えることができるようになるので、事前学習なしの場合に比べて会話でのストレスが少なくなります。
留学生活が楽しくなる
会話がなんとかできることで、友人たちとのおしゃべりや食事、遊びなども楽しめるので留学生活をより楽しむことができます。
また、1人で街に繰り出してショッピングをしたり、現地の人との会話を楽しむこともできるかもしれません。
完璧な英会話でないにしても、文法と単語、表現などを知っているだけで会話は成り立ちます。事前学習を少しでもしておくことで留学生活がより素敵なものになるはずです。
4.フィリピン留学前にやるべき事前学習とは
事前学習の重要性を説いてきましたが、「なにを勉強すればいいのかわからない」という人もいるかもしれません。そういった人は、まず中学3年間で習う文法の復習をはじめることをおすすめします。よく中学校の英語を覚えれば日常会話ができると言われていますが、そのくらい中学英語は重要なのです。
また、これは可能な場合ですが、英語が話せる人(外国人、日本人問わず)を相手に英語で話してみるというのもおすすめです。知識は重要ですが、一方で留学中は生きて行くために必ず会話が発生します。事前に少しでも話すということに慣れておく方がよりスムーズに留学生活をスタートさせられるはずです。
オンライン英会話もあり
近年では外国人が講師を務め日本で受講できるオンライン英会話があります。このオンライン英会話の講師はフィリピン人が務める場合が多いので、フィリピン人の英語の話し方などを事前に知ることもできます。少しお金はかかりますが留学生活をより良いものにするためにも利用して損はないかと思います。
留学期間中はどちらかというと、習ったことをアウトプットすることで英語力の質をより高めていくイメージです。
もちろん、新たなことを学んでいくことも必要ですが、この留学期間中に基本的なことをインプットしてばかりでは語学力を高めることは難しくなってしまいます。そうならないためにも、文法や単語の学習など、1人でできることは日本にいる間にやっておくようにしましょう。