アメリカで生活をし始めるとまず驚くのが食文化の違いです。
「ご飯とおかず」という組み合わせがないため、「定食」系の食事が無く常にワンプレートディッシュを食べている感覚です。
しかもカロリーという概念も存在しないのかと思える重たさで、毎食ガッツリ食べるアメリカ人たち。
自分がいかに小食だったか痛感するかもしれません。しかも体重を測る機会があまりないため、よほど気を付けないと確実に太ってしまいます。
なぜ、アメリカ留学中に太るのか?アメリカの食生活を紹介
朝食
アメリカでの典型的な朝食は「パンケーキ」と呼ばれる薄っぺらいホットケーキかシリアルで、炭水化物のみです。
サラダがもし添えられていたとしたら、よほどの健康志向です。
昼食
持参するならサンドイッチです。薄っぺらいサンドイッチパンの間に挟まれているのは、ジャムかピーナッツバターです。
ハムやチーズを挟むケースは珍しく、塩味を添えるならポテトチップスが主流です。
カフェテリアで食べるならピザ、ベーグル、サラダやスープなどいわゆる「洋食ファストフード」を購入できます。
豆腐サラダもワカメスープもありませんから、あまりヘルシーな感じはしません。
夕食
夕食は「肉」が最も多く、魚はほとんどありません。
ホームステイでは肉料理にグレービーソースをかけてマッシュポテトを添えて食べるのが定番晩御飯メニューですが、ハンバーガーなどで済ませるケースもあります。
ルームシェアか一人暮らしなら自炊もしますが、ついつい近くの中華ファストフードで済ませてしまうことが多いかもしれません。
日頃の運動量
アメリカは車社会ですから日本のように「一駅分をウォーキングに」というようなことはできません。
道は、歩いている人を全く見かけないか、大都市の中心部のように足早に歩く人であふれているかどちらかです。
そのためどうしても日常的に体を動かす機会が減ってしまいます。整備された大きな公園などがあれば、散歩を楽しむことはできるかもしれません。
アメリカでダイエットは至難の業?食生活で気を付けるべきポイントとは
アメリカでヘルシーな食べ物というとヨーグルトとフルーツとサラダくらい。こんにゃくや茹で野菜などを食べる習慣がないため、アメリカで生活しながらダイエットのことも気にするのは至難の業です。
ただ、せめて「食べる順番」と「減らすべき食べ物」を意識し、無駄に太ったり不健康になったりすることを防ぎましょう。
食べる順番
炭水化物から手を付けないこと。ポテトやコーンは後回しで、豆類や野菜から手をつけます。
野菜が無ければ肉でもOK。マッシュポテトから食べたりポタージュスープから飲むのはやめましょう。
アメリカでカロリーを減らすことはほぼ不可能なため、炭水化物を後回しにすることで少しでも吸収を遅くします。
減らすべきもの
チーズやナッツはOKですが、ピザ生地や麺類はNGです。チャイニーズフードは野菜も多いのですが炭水化物も多いので、十分に注意しましょう。
減らすべきはイモ類のでんぷんと、主食の小麦など穀類です。
また、夏に冷たいものを飲みたくても麦茶はありませんから、炭酸を飲むのはできる限り我慢しミネラルウォーターを飲みましょう。飲み物の糖分は食べ物以上に気を付けなくてはいけません。
帰国後に痩せればOK!留学生活を、「郷に入れば郷に従え」で楽しんでみる
ただもし、ダイエットにこだわるあまり友達との誘いを断りヘルシー生活を貫くようなことになってしまったとしたら、残念です。
或いはヘルシーな食材が手に入らないからとイライラするのも、なんだかさみしい留学生活です。
アメリカ留学するなら、アメリカでしかできないことを思う存分楽しむのも「あり」です。
太っちゃう食生活も含めた全てがアメリカ生活。そう思うことができれば気持ちが少し楽になります。
世界各国の人たちとおしゃべりして、マカロニチーズを食べる毎日は日本ではできません。
終わりのあるアメリカ留学生活をしているのなら、その間はその限られた時間にしかできないことを謳歌しましょう。ダイエットは日本へ帰ってからでも遅くはありません。
まわりを見てみると、自分よりもはるかに肉付きのいい女の子たちがおいしそうに食事を楽しんでいるかもしれません。
そんな彼女たちは少々ぽっちゃりしていても十分に魅力的かもしれません。自分も日本基準の体形である必要はありません。
アメリカ留学中のダイエットでは「無駄を省く」感覚を大切に。
楽しむ時はみんなと一緒にとことん楽しめばいいけれど、部屋で一人で無駄にお菓子をぼりぼり食べるのはやめましょう。