ホームステイや寮生活でイギリスでの暮らしに慣れた頃、もっと自由に留学生活を楽しみませんか?そんなときはアパートに引っ越すのがオススメです。
イギリスの都市部では日本の様に一人暮らしをするより、何人か集まって人数分ベッドルームがあるアパートで共同生活をするフラット・シェアが一般的です。
この記事では、フラット・シェアの基本情報から探し方、成功する具体的なコツまでご紹介いたします。
1.イギリス留学している学生の住宅事情を解説します
項目別に住宅事情をご説明します。
イギリスで良く聞くフラット・シェアとは?
日本では親元を離れ、大学や専門学校に通うと一人暮らしを始める人が圧倒的に多いでしょう。でも、留学生にとってイギリスで家を借りるために必要な保証人を用意することや、家賃が高い、短い留学期間を考えると、日本の様に一人暮らしをするのはかなりハードルが高く、現実的ではないです。
そんな中、フラット・シェアは多くの学生や若い社会人が選択する居住スタイルです。最近、日本でもシェアハウスと呼んで流行していますが、シェアハウスは和製英語なのでイギリスでは通じません。
ちなみに一軒家は “detached house(ディタッチド・ハウス)”、テラスハウスは “semi-detached house(セミ・ディタッチド・ハウス)”と言います。都市部では少ないですが、郊外であればこのような一軒家をシェアしている学生も多いです。
イギリスにもワンルームはあるの?
日本のようなワンルーム・マンションはイギリスでも存在します。 “studio flat(ストゥディオ・フラット)”と呼ばれる部屋が日本で言うワンルームでオープンプランの一室にキッチンとバス・トイレが付いているお部屋です。
日本のように一般的ではないですが、ロンドンなどの都市部に、独り身の社会人が住んでいる事が多く家賃は学生には結構お高めです。
日本との違い、ベッドルームの数で部屋の広さがわかる
家の大きさを表す際、日本では2LDKや3DKと書きますが、イギリスでは “2- bedroom flat” や “3-bedroom flat” などと書きます。それは文字通りベッドルームが何部屋ありますよということ。リビングとダイニングキッチンは書かれていなくても付いているのが一般的ですからご安心ください。
ベッドルーム自体の大きさは、”single bedroom”と書かれていればシングルベッドが1つ、”double bedroom”と書かれていればダブルベッドが1つ入る大きさの部屋です。”Double bedroom”といってもダブルベッドがぎゅうぎゅうに押し込まれている場合もありますので必ず内覧しましょう。
家具付き物件は数多くあります
日本では、基本的に賃貸には家具が付いてきませんが、イギリスでは半々の確立で家具が付いてきます。殆どの家具が付いてくれば “furnished”、付いていなければ “unfurnished”、少し付いていれば ”partly-furnished”と表示されています。“Unfurnished”と書かれている場合も白物家電などが付いてくる事もあり、はっきりとした既定はないので、入居前の内覧などで確認すると良いでしょう。
留学の場合はやはり家具付きのお部屋が便利です。ただ、家具や電化製品が壊れた時にどのように対処するか、退出時にどのような状態ならデポジット(保証金)が戻ってくるか、大家さんに確認した方が良いでしょう。
イギリスの家賃相場はどれくらい?
家の場所や部屋の大きさ、何人でシェアするかによって家賃はかなり幅がありますが、一般的な学生の場合、月£350〜£500が目安でしょう。家賃には光熱費込みの “bill included(ビル・インクルーデッド)”と “bill excluded(ビル・エックスクルーデッド)”がありますので入居前に必ず確認しましょう。
2.イギリス留学でフラット(アパート)を探す方法
寮やホームステイ先を紹介してくれる学校ですが、フラットは紹介してくれないので自力で探すしかありません。イメージとしては既に数人フラット住んでいて、空き部屋ができたら、その都度自分たちで新しい入居者を探します。もちろん、大家さん自身が入居者を探す場合もあります。
条件にあった場所が見つかったら必ず内覧をして、大家さんや他の入居者に直接会って話しましょう。気になる事は細かく聞く事がトラブル回避のポイントです。
方法①:知り合いからの紹介
一般的にフラットは人づてに見つけます。例えば学校で友達に「フラット探してるんだよね」と話すと「誰々が丁度一人探してるよ」と言った具合で紹介してくれます。ただ、この方法だとすぐに良いフラットが見つかる訳ではありません。それに留学生にとっては難しいかもしれません。ホームステイや寮に住みながら探すのであれば、この方法でも良いですね。
方法②:学校やスーパーの掲示板
学校や地元のスーパー、図書館などの掲示板にもフラット・メイト募集の公告が出ています。住みたい場所の生活圏内でリアルに探せるのが利点。
方法③:インターネットのサイト
インターネットでフラット・メイトを募集しているフラットを探す事も可能です。逆に、フラット募集の広告も出せます。
現地での人気サイトGumtreeで探す
現地の人が良く使うのがGumtreeです。住みたい町と物件のタイプ、希望の家賃物額などを入力してフラットが探せます。件情報以外にも洋服から車まで、様々な売買情報や、求人情報まで載っているので家のものを揃えるのにも便利です。
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在英日本人のポータルサイトmixbで探す
ホームステイの記事でも紹介したmixbは宿泊先以外も不要品の売り買いや求人情報など様々な情報が交換できるポータルサイトです。「住まい・宿泊」のカテゴリーでフラット・シェアの情報も探せます。もちろん日本人とシェアする情報も載っていますが、日本人がイギリス人の友人の代わりに情報を掲載している事もあるので、チェックしてみるのがオススメ。
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イギリス、ロンドンの賃貸や不動産、ルームシェアや部屋探し、求人やアルバイト、帰国売りなどのクラシファイド掲示板です。
3.イギリスでのフラット(アパート)選びのコツ
まずはフラットを見にいきましょう。
知り合いづてやインターネットで良さそうなフラットが見つかったら、必ず内覧に行きましょう。その際に確認するべきことをチェックリストにまとめてみました。
内覧時チェックリスト
- 自分の部屋の確認(大きさや家具の有無等)
- フラット内の共有スペースの確認
- デポジット(保証金)と家賃の支払い額の確認(デポジットは大体一ヶ月分の家賃)
- 家賃額に光熱費が含まれているか確認(含まれていない場合は折半の方法を確認)
- 家賃の支払い方法と支払日の確認
- フラット・メイトの数、性別、職業、生活パターン等を聞く(できれば直接会う)。異性やカップルとシェアする場合もあるので確認しましょう。
- ハウスルールの確認(ゴミ出しや、共有スペースの掃除、トイレットペーパー等共有する消耗品の購入について、退去時のルールなど後からトラブルになりやすいので、初めにしっかりと聞いておく)
- スーパーや公共交通等、周辺の確認
以上の事をふまえて入居するかどうか冷静に判断しましょう。焦りは禁物です。
友達一緒に住むのは、実は危険…?
「親しき仲にも礼儀あり」と日本では言いますが、親しい人への礼儀はつい忘れがちです。ですから、仲が良いからと言ってフラット・シェアがうまくいくとは限らないのです。
不満が蓄積して細かい事でも言い合いになってしまう事があるので、逆に「フラット・メイト」と割り切った方がうまくいく事もあります。お互いの距離を尊重し合えると良いでしょう。
注意したいハウスルール
喫煙やゴミ出し等、その家のルールがあるのでしっかりと確認して守ることがトラブル回避の一番の方法です。
4.経験者は語る。イギリスでのフラット・シェア、成功の秘訣とは?
覚えておくべきポイントを4つまとめます。
ポイント①:適度な距離を保とう
同居しているとは言え、やはり家族とも友達とも違った関係であるフラット・メイト。それぞれに丁度良い関係性や距離があると思うので、それを見極めると良いでしょう。
ポイント②:使い終わったらすぐ次の人が使えるようにしよう
共有のものは使い終わったらすぐに次の人が使えるようにしましょう。例えば、洗濯機は洗い終わったら洗濯物を速やかに出す。食事をしたら皿をためずに洗う。バスルームは使い終わったら排水溝の髪の毛を捨て、軽く床を拭いておきましょう。小さな心遣いでお互いに気持ちよく共同生活が送れます。
ポイント③:一声かけるのを忘れずに
「〇〇を借りるよ」、「◎◎今使ってます」や「△△ありがとう」「□□忘れちゃった、ごめんね」など、細かい事でも一声かけると良いです。
ポイント④:気になる事は溜め込まずに話し合おう
生活を共にしていれば不満はつきものです。そんな時は溜め込まず、話し合えば大抵の事は穏便に解決します。感情的にならずに「こういう事が嫌だ」と冷静に伝えるようにしましょう。
いかがでしたか。あなたもおしゃれなフラット・シェアしてみませんか?留学上級者でなくても気軽にフラット・シェアを楽しめるので、あまり身構えずに探してみましょう!