「フィリピン留学の税関についてよくわからない」
「フィリピンの税関申請の書き方について知っておきたい」
今回はこういった要望や要望にお応えします!
税関について知らずに不安いっぱいで入国するのは避けたいですよね。
そこで本記事では、フィリピン入国に必要な税関について、この記事で完結できるように網羅的かつ丁寧に解説します。
ぜひ最後までご覧ください!
【まず確認】フィリピンの空港に到着してからの流れを解説
まずはフィリピンの空港に到着してからの流れについて解説していきます。空港到着後の流れについては以下の通りです。
ステップ2:入国審査
ステップ3:荷物受け取り
ステップ4:税関
それぞれ順に解説していきます!
ステップ1:入国に関する書類を書く
まず、入国に関する書類は航空会社にもよりますが、機内で配布されることが多いでしょう。
以下の書類が配布されます。
- 健康チェックカード
- 入国カード
- 税関申請書
配布された場合は、機内で記入を済ませておくとスムーズに入国審査へ向かえますよ。

もし機内で配られなくても、空港に準備されているので心配はいらないよ!
余裕があればボールペンを1本持参しておくと良いでしょう。
ステップ2:入国審査
入国審査の列に並び、順番が来たら審査員にパスポートと入国カード及び出国チケットを提出します。
審査員からの質問に回答し審査を終えると、スタンプが押されたパスポートとチェックされた出国チケットが戻ってきます。
主に↓のことを聞かれることが多いです!
1.How long are you going to stay? (どのくらい滞在する予定ですか?)
▶︎滞在予定の期間を伝えてください。 ex) I will stay for 2weeks.
2.What is your purpose of your entry? (滞在目的はなんですか?)
▶︎「留学」と答えましょう。
ex) For studying abroad.
3.Where will you be staying? (滞在先はどこですか?)
▶︎滞在先を伝えてください。 ex) I will stay ○○Academy.

目的で「お金を稼ぐため」や「移住するため」などと答えると、審査が一気に厳しくなるから注意しよう!
審査官は圧迫感があったり冷たい感じがしたりして緊張してしまうかもしれませんが、気にせず冷静に正確な情報を伝えましょう!
ステップ3:荷物受け取り
乗ってきた飛行機の便名が表示されているターンテーブルにて、自分が預かった荷物を受け取ります。
ステップ4:税関
荷物を受け取ったら、出口付近にいる審査官に税関申告書を渡します。
税関申請書の書き方については後ほど解説します!
ステップ5:到着ロビー
無事に入国完了です!
空港送迎を申し込みされている方は、空港出迎えのスタッフがあなたのネームボードを持って到着ロビーの外でお待ちしています。
※現地到着便に遅延・欠航が生じた場合、空港出迎えのスタッフにご連絡ください。
ご連絡されずにいると、お迎えサービスが受けられない場合があります。
現地のスタッフが迎えに来ることがあるので、以下を参考にされてください。
Hi, This is (お名前)speaking.
I was supposed to arrive at (空港名) airport at (本来の到着時間),
but the flight is delayed (遅延) / canceled(欠航).
My new flight information is here:
・到着日 / Arrival Date is ●.
・到着便名 / Flight Number is ●.
・到着時間 / Arrival Time is ●.
コラム:出国について
フィリピンから日本へ帰国する際は、入国審査のような厳しい審査はありません。
空港にて航空会社のチェックインカウンターでチェックインの手続きを行い、セキュリティチェックに進む前に、空港使用税(ターミナルフィー)を指定の窓口で現金支払いします。

空港使用税を払えるだけの現金は最後まで残しておこう!
支払い後レシートをもらえるのでこれを持ったままセキュリティチェックに向かいます。余裕を持ってフライトの2時間前には空港に到着していると良いです!
【0からわかる】フィリピン留学の税関申告書の書き方
海外に何度も行ったことのある人なら税関申告書を記入した経験を持っているかと思います。しかし、税関申告書は国によって書式が違うので、海外が初めての方はもちろん、海外経験はあるけどフィリピンは初めてという方も改めて税関申告書の内容について確認しておきましょう。
そもそも税関申告書とは、その国の中に持ち込み禁止となっているものを持ち込んでいないかどうかを税関職員に申告するための書類です。フィリピン留学の場合、留学生であってもフィリピンに入国するときに必ず提出しなければいけません。
では、税関申告書に書く内容はどのようなものなのでしょうか?以下、必要事項を紹介していきます。なお、税関申告書は全て英語で記入することになるので、ここで必要事項を確認したうえで、英語の内容なども覚えておくようにしてください。
参考:フィリピン入国際、関税申告書作成方法 – Board – フィリピン留学・セブ留学・MDL学校
①姓・名・ミドルネーム
姓はSUR NAME/FAMILY NAME、名はFIRST NAMEと書かれている場所に記入します。ミドルネームは持っていない場合は記入する必要はありませんが、持っている場合はMIDDLE NAMEに記入してください。
②性別
「SEX」と書かれている箇所にMALE(男性)とFEMALE(女性)のチェック欄があるので該当する訪にチェックを入れてください。
③生年月日
「BIRTHDAY」の箇所に記入します。ここで注意してほしいのは日本で書く書類とは異なり、月→日→年の順番で記入するということです。例えば1990年10月21日生まれの人の場合「10(月)/21(日)/1990(年)」ということになります。
④国籍
「CITIZENSHIP」と書かれている箇所に記入します。
⑤職業
「OCCUPATION/PROFESSION」と書かれている箇所に記入します。学生の場合は「Student」、無職の場合は「None」、それ以外の人は「Office Worker」と書いておけば問題ありません。
ちなみに、もし詳しい職業を聞かれた場合に備えて詳しい職業名を紹介しておきます。
職業 | 英語名 |
---|---|
会社役員 | Executive |
社長 | President |
国家公務員 | Government Official |
地方公務員 | Local Government Official |
農業従事者 | Farmer |
漁業従事者 | Fisherman |
個人経営者 | Proprietor |
団体役員 | Executive of Association |
団体職員 | Staff Member of Association |
医師 | Doctor |
看護師 | Nurse |
弁護士 | Lawyer |
エンジニア | Engineer |
教師 | Teacher |
報道関係者 | Journalist |
主婦 | Housewife |
⑥パスポート・ナンバー
「PASSPORT NO.」と書かれている箇所にパスポートに記載されているものを記入してください。
⑦パスポート発行日(月・日・西暦)、発行地
「DATE AND PLACE OF ISSUE」と書かれている箇所に記入します。発行月日はパスポートの顔写真が載っているページの「Date of issue」の部分に記載されているので、生年月日と同じ要領で記入します。また発行地は「JAPAN」でも都道府県名のどちらでもかまいません。
⑧フィリピンでの住所
「ADDRESS(Philippines)」と書かれている箇所に記入します。基本的には住所ですが、寮に住む場合は学校名を、ホテルの場合はホテル名を記入するだけでも大丈夫です。出発前に留学時に関係する場所の住所などをメモに記入しておくと便利なのでオススメです。
⑨現住所
「ADDRESS(Abroad)」と書かれている箇所に記入します。こちらは日本での現住所となるので英語での書き方を事前に用意しておくようにしましょう。
⑩到着便名
「FLIGHT NO.」と書かれている箇所に記入します。これは、フィリピンに入国した際の番号を記入することになります。例えば、韓国を経由して「日本→韓国→フィリピン」という流れで入国する場合、韓国→フィリピンの便の番号を書くようにしてください。フライトナンバーは「アルファベット+5桁の数字」で表されているので、航空券などを確認するようにしてください。
⑪搭乗空港名
「AIRPORT OF ORIGIN」と書かれている箇所に記入します。これは、フィリピンに入国する便に搭乗した場所を記入することになります。東京から直行便なら「TOKYO」、先ほどあげた例のように、韓国(ソウル)を経由してフィリピンに入国したのであれば「SEOUL」と記入します。
⑫入国日(月・日・西暦)
「DATE OF ARRIVAL」の箇所にフィリピンに入国した日を記入します。ここでも月→日→年の順番に記入してください。
⑬訪問目的
「PURPOSE/NATURE OF TRAVEL TO THE PHILIPPINES」の箇所にチェック欄があるので該当するものにチェックを入れます。留学の場合は、観光ビザがおりているので、「Tourism」にチェックを入れるようにしましょう。
⑭同伴する家族の人数
「NO. OF ACCOMPANYING MEMBERS OF THE FAMILY」と書かれている箇所に該当する人数を記入してください。
⑮荷物個数(受託手荷物/機内持ち込み荷物)
「NO.OF BAGGAGE」の箇所に「Checked-in(空港のチェックインカウンターで預けた荷物の数)」「Handcarried(機内に持ち込んだ荷物の数)」を記入します。
⑯所持品の申告
以下の5つの項目に関して所持の有無をYESかNOで答えます。特に問題なければ全てNOにチェックをつけてください。
※日本語で紹介していますが、実際には英語で記載されています。ナンバーは変わらないので大まかな内容を覚えておくようにしてください
(1)生きた動物、植物、魚、それらの加工品を所持していますか?
(Yesの場合は、検疫に進む前に税関係員に申し出て下さい)
(2)10,000ペソ以上のフィリピン紙幣・硬貨、小切手、郵便為替その他フィリピン銀行が発行したペソに替えられる金券を所持していますか?所持している場合は、フィリピン中央銀行の許可を得ていますか?
(3)10,000USドルまたは相当額を超える外貨(トラベラーズチェックも含む)を所持していますか?
(Yesの場合は、到着ロビーの税関で申告用紙にご記入ください)
(4)輸入禁止商品(鉄砲、もしくはその部品、弾薬、ドラッグ、規制薬品)または輸入制限品(VCD、DVD、通信機器、トランシーバー)を所持していますか?
(5)目的の宝石、電子製品、広告宣伝用商品、商品の見本を所持していますか?
⑰本人のサイン
「SIGNATURE OF PASSENGER」の箇所にパスポートに記載されているのと同一の署名をしてください。ここに関しては漢字でも可です。
⑱出国日(月・日・西暦)
過去にフィリピンに渡航歴がある場合、「DATE OF LAST DEPARTURE FROM THE PHILIPPINES」の箇所にフィリピンを最後に出国した日を記入してください。
以上が記入内容となります。事前に記入内容を確認し、英語でどのように書くのか準備しておけば大きなトラブルもなく税関を通過できるはずです。