日本に訪れる海外からの留学生が「差別されたかも」と感じるように、海外でも外国人に対しての差別があるのか、知りたいところですよね。差別というのは本当につらいものです。無意識にやっていることが、外国人にとっては傷つくことも多く、国籍やアイデンティティを無視されたように感じる人もいます。
ここではニュージーランドでの人種的な差別があるのか、ないのか?また、どうやってその不快な気持ちを打破していけばよいのかを中心にまとめていますので参考にしてみて下さい。
1.ニュージーランド留学での人種的な差別について
ニュージーランド留学で気になる「差別」について体験者の話をもとにいくつかまとめたいと思います。
差別は本当にある?
ニュージーランドでワーキングホリデー留学している人で、「差別を受けた」と答える人は実際にいます。語学学校や大学のように、学費を払って学術を学ぶ教育機関においては人種的な差別はほとんど見られませんが、ワーキングホリデーのように仕事を通してローカルやさまざまな人と関わりを持つような環境に飛び込む人は、多少なりとも「差別」を感じることがあるようです。
人種的な差別、すなわち肌の色の違い、外国人ということで白人との差別を受けることがあるか、ないか?というならば、「ある」と言った方が正直な回答でしょう。
具体的にはどのような差別が存在する?
上記で「差別は実際ある」と書かせていただきました。「差別を受けた」というのは、まさに個人の感じ方であり、言葉の受け止め方にもよると思いますが、具体的にどのような差別的な行為を受けたのか日本人の体験談を例に挙げてみましょう。
- 「ニーハオ(中国語でこんにちは」と笑いながら言われた
- 英語の発音で笑われた
- 「アジア人てさ…」という総称的な言葉が会話が出てくる
- 仕事のインタビューで白人に負けた(非英語圏からの白人ワーホリ者)
これらの言葉や行動を見てみると、日本人を他の国民(中国人)と思い込む、もしくは日本人でも、他のアジア諸国からの留学生でも区別をしようとしない…ような感じがしますね。直接的な差別とはいいがたいものの、やはり傷つく人もいるかもしれません。本人は差別的に故意に言っているのではないにしても、あなたならどう感じるでしょうか?
2.差別を感じないようするためにはどうすればよい?
「このままじゃ、白人が信じられなくなりそう」そんな風に感じてしまっている人へ。世界にはどの国でも少なからず「差別」は存在することを認識しておきましょう。
気にしないのが一番
ニュージーランドに限らず、海外に留学するときに必要な心の持ち方は「気にしない」ことです。日本人が概して海外で差別を感じやすいのは、おそらく日本という国が単一国家であるからで(今では海外からの移住者も増えましたが)、同じ人種の中で生活してきた歴史が長いからではないか?ということが考えられます。
もともと、人種的な差別を受ける要素が日本は少ないと言えます。ですから、ニュージーランド留学でもあまり気にしないで生活を送っていくことが大切なんですね。
アジア諸国からの移民が多いことを理解する
上記でも述べた通り、日本は世界でもまれに見る単一国家です。街を歩いていても、見かけるのは「日本人」ばかり。東京や他の主要都市でもごく一部のエリアでしか、海外からの人を見かけることはありませんよね。近年、グローバル化が進み、海外からの移住者も増えましたが、一昔前はほとんど見かけませんでした。
一方、ニュージーランド、オーストラリア、イギリス(ロンドン)、アメリカは移民国家です。とくにニュージーランド全体ではアジア人の人口の割合は12%、オークランドに限っていうなら23%というデータもあるほどです。オークランドには200以上の民族が集まり、都市はまさにMelting pot(人種のるつぼ)です。
このような状況が日本に起こることはまずないかもしれませんが、ニュージーランドという国にはアジア系の人種が特に多い…ということをしっかり理解しておく必要があると言えるでしょう。
これからも増える移民の受け入れ
ニュージーランドでは移民の受け入れが年々増えてきていると言われています。これからますます海外からの移住者が増えれば、人種的な差別も減るのでは?と、そんな風に感じたりもしますが、世界から集まる移民の人たちを大きな気持ちで受け入れる風潮が高まれば、差別という感情も徐々に薄らいでいくと良いですね。
移民が増えることに対しては、ニュージーランド国内でも賛否両論あるようですが、母国を離れ、移住先として選ばれるニュージーランドは日本人にとっても住みやすい環境なのではないでしょうか?
ニュージーランド留学で気になる差別についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?海外での留学生活では新しい友達との出会いや素晴らしいチャンスに満ち溢れていますし、何より大きな成長が期待できる人生の一大イベントです。
日本で体験できない留学生活は本当に楽しいもので、日本に興味がある他の留学生との会話で夜通し盛り上がることあってあるんですよ。差別は個人の捉え方にもよりますが、できるだけ気にしないようにすることが一番です。周りにいる他の留学生だって、きっと同じ気持ちでだと思いますよ。