【2026-27年度版】アメリカ大学の奨学金20選|年最大約1,800万円の柳井財団からJASSO・大学独自奨学金まで金額と締切を整理

【2026-27年度版】アメリカ大学の奨学金20選|年最大約1,800万円の柳井財団からJASSO・大学独自奨学金まで金額と締切を整理
アメリカ大学の奨学金20選 2026-27年度版

「アメリカの大学に行きたいけれど、学費が高すぎる」「奨学金があると聞くけれど、どれに応募できるのか分からない」。アメリカ進学を考えるご家庭から、いちばん多く寄せられるのがお金の相談です。

結論からお伝えすると、日本人がアメリカの大学で使える返済不要の奨学金は、大きく「日本の財団・国・自治体の奨学金」と「大学が独自に出す奨学金」の2つです。アメリカ政府の奨学金(連邦政府のグラントやローン)は、留学生ビザの学生は対象外です。

そして、金額の大きい日本の財団奨学金の多くは高校3年生の夏〜秋に締切が集中しています。「調べ始めたら、もう締切が過ぎていた」ということが起きやすい分野です。

この記事では、2026年10月時点で各団体の公式サイト・募集要項を確認し、学部留学向け10件・大学院留学向け10件の合計20件について、金額・人数・締切・条件を整理し直しました。あわせて、大学独自の奨学金の実態と、奨学金が取れなかったときに総額を下げる方法まで解説します。

  • 学部留学なら、柳井正財団(米国は年最大11.5万ドル)・JASSO・グルー・バンクロフト基金・笹川奨学金などが主な選択肢
  • JASSO学部学位取得型は月額の奨学金のみで、授業料の支援はありません(2027年度募集要項)
  • トビタテ・経団連などは「日本の大学に在籍したまま行く留学」向けで、アメリカの大学への正規進学には使えない
  • 大学独自の奨学金は、トップ校の家計に応じた支援(need-based)と、中堅校の成績優秀者向け奨学金(merit)で性質がまったく違う

※本記事の円換算は、1ドル=約158円(2026年10月20日時点のECB参考レート158.13円)で計算しています。為替によって実際の円建ての負担額は変わるため、金額はドル建てを基準にご確認ください。

目次

アメリカの大学の奨学金は「誰が出すか」で3種類に分かれる

アメリカ留学の奨学金を調べると、さまざまな制度が混ざって出てきます。まずは「誰が出すお金か」で整理すると、自分が狙えるものがはっきりします。

アメリカ留学の奨学金を出す3者(日本の財団・アメリカの大学・アメリカ連邦/州政府)と、日本人留学生が使えるかの分類図

出す人 主な例 日本人留学生は使える?
日本の財団・国・自治体 柳井正財団、JASSO、グルー・バンクロフト基金、笹川奨学金、東京都など 使える(ただし多くは日本国籍・所得・成績の条件あり)
アメリカの大学 トップ校の家計支援(need-based aid)、成績優秀者向け奨学金(merit scholarship) 大学による(留学生を対象外にしている大学も多い)
アメリカ連邦政府・州政府 連邦グラント、連邦学生ローン、Federal Work-Study 使えない(F-1ビザの留学生は対象外)

日本で一般的な「奨学金=あとで返すもの」というイメージとは違い、ここで紹介するものはすべて返済不要の給付型です。

知っておきたい用語

  • ファイナンシャルエイド(Financial Aid):学費を支えるお金の総称。奨学金・給付金・ローン・学内就労をすべて含む
  • スカラーシップ(Scholarship):成績や実績などで選ばれる返済不要の奨学金。大学独自のものは留学生も対象になることがある
  • グラント(Grant):主に家計の状況に応じて給付される返済不要の資金。連邦政府・州政府のものは留学生は対象外
  • ローン(Loan):返済が必要な学費ローン。連邦学生ローンは留学生は使えず、民間ローンは米国在住の連帯保証人を求められることが多い
  • ワークスタディ(Work-Study):学内で働いて得る収入で学費を補う制度。返済の必要はない。連邦政府のFederal Work-Studyは留学生は対象外(F-1ビザでも学内のアルバイトは学期中週20時間まで可能)
  • Need-based / Merit-based:前者は家計の必要に応じて、後者は成績や実績に応じて支給される

【早見表】日本人がアメリカ留学で使える奨学金20選(2026-27年度)

まずは一覧です。締切は直近の募集回のもので、多くはすでに受付を終えています。次回の日程は例年ほぼ同じ時期になるため、来年度に応募する方の目安にしてください。

No. 奨学金 対象 支給額(目安) 人数 直近の締切
1 柳井正財団 学部 米国は年最大US$115,000×4年 約40名 予約型 2026/8/10(終了)、合格型 2026年12月頃募集開始予定
2 JASSO 学部学位取得型 学部 米国は月額352,000円(授業料支援なし) 未定(2026年度140名) 2026/10/1(終了)
3 グルー・バンクロフト基金 学部(リベラルアーツ) 年US$12,000〜80,000×4年(枠による) 約10名 2026/9/7(終了)
4 江副記念リクルート財団(学術部門) 学部・大学院 学費 年US$95,000上限+生活費 最大US$26,400 5名程度 2026/9/8(終了)
5 笹川平和財団 笹川奨学金 学部(指定校) 授業料・寮費等を実費+米国は年US$15,000 最大35名程度 春期 2026年12月以降受付・2027年4月頃締切予定
6 孫正義育英財団 年齢25歳以下 必要と認められる額(上限の記載なし) 30名程度 2026/3/3(終了)
7 船井情報科学振興財団(学部) 学部(科学・技術系) 年US$30,000×原則4年 若干名 例年6/1〜9/30(2026年の募集状況は財団公式で確認を)
8 東京都 都立高校等海外大学進学支援 学部(都立高校等) 年最大800万円(世帯年収で区分) 10名程度 2026/8/19(終了)
9 埼玉発世界行き奨学金 学部・大学院(埼玉ゆかり) 学位取得コース100万円ほか 20人以内ほか 2026/4/27(終了)
10 福岡県アンビシャス外国留学奨学金 学部(福岡県) 公式未公表(2026-10時点) 2025年度2名 公式未公表(2026-10時点)
11 フルブライト奨学金 大学院 1年目の授業料全額+滞在費 月額$2,831〜4,300ほか 約20名 2028年度募集は2027年2月頃発表予定
12 JASSO 大学院学位取得型 大学院 米国は月額388,000円(授業料支援なし) 未定(2026年度175名) 2026/10/1(終了)
13 伊藤国際教育交流財団 大学院(修士) 学費 実費(年390万円以内)+生活費 月額US$1,500〜2,100相当 10名程度 2026/8/26(終了)
14 中島記念国際交流財団 大学院(情報・生命・経営科学) 月額40万円+授業料 年300万円以内(最初の2年) 約10名 2026/8/20(終了)
15 平和中島財団 大学院 月額40万円+往復渡航費 20名 2026/10/30 17時
16 村田海外留学奨学会 学部・大学院・研究者(法・経済・理・工) 授業料 年US$26,000上限+生活費 年US$24,000ほか 2〜4名 2026/8/3(終了)
17 船井情報科学振興財団(Funai Overseas Scholarship) 大学院(博士) 生活費 年US$36,000+授業料 年US$14,000上限 15名程度 2026/9/30(終了)
18 吉田育英会 派遣留学プログラム 大学院(博士)・ポスドク 月額US$2,500+授業料・研究費 計US$25,000以内 5名程度 2026/9/4(終了)
19 CWAJ 海外留学大学院女子奨学金 大学院(女性) 350万円 1〜2名 2026/10/5(終了)
20 Japan-IMF スカラシップ(JISP) 大学院(経済学博士) 2年間の授業料全額+生活手当ほか 年最大4名 2026/11/30

※各団体の公式サイト・募集要項(2026年10月21日確認)をもとに作成しています。金額や条件は年度ごとに変わるため、応募前に必ず最新の募集要項をご確認ください。

学部留学(高校生・高卒生)向けの奨学金10選

高校卒業後にアメリカの4年制大学へ進学する方が対象の奨学金です。多くは高校3年生の夏〜秋が締切で、英語スコアや学校の推薦が必要になります。

1. 柳井正財団 海外奨学金

アメリカの学部留学向けでは、支給額が最も大きい奨学金のひとつです。物価高・円安を受けて、2026年9月支給分から米国の上限が年US$105,000から年US$115,000に引き上げられました。

対象 日本国籍で、卒業見込みの高校3年生など(原則20歳以下)。予約型は高校の推薦が必要。家計支持者の所得が2,700万円以下
支給額(米国) 年間上限US$115,000(約1,820万円)×4年。授業料・寮費・保険料の合計で上限US$100,000、別に学習・生活支援金US$15,000。往復旅費1回分
人数 予約型 約20名+合格型 約20名
締切 予約型(2027年9月入学)は2026年8月10日で終了。合格型は2026年12月頃に募集開始予定
英語・学力の目安 TOEFL iBT 90(新形式4.5)/IELTS 6.5、SAT 1400/ACT 31など(原則)
併給 日本国内の他の給付型奨学金とは不可。国・自治体の奨学金、海外の給付型は可

出典:柳井正財団 募集要項

2. JASSO 海外留学支援制度(学部学位取得型)

日本学生支援機構(JASSO)による、国の給付型奨学金です。毎月の奨学金が4年間支給されます。2027年度の募集要項には授業料の支援がなく、支給されるのは月額の奨学金と渡航支援金のみです。学費そのものは、ほかの奨学金や大学の奨学金と組み合わせて考える必要があります。

対象 日本国籍または永住者。高校等の卒業後3年以内で、大学などに在籍したことがない人。評定平均3.7以上。家計支持者の所得が2,000万円以下。コミュニティカレッジから編入するルートは対象外
英語 TOEFL iBT 80(2026年1月21日以降の受験は新スコア4.0)またはIELTS 6.0
支給額 米国・カナダ・英国・シンガポールは月額352,000円(2026年度実績額・年約422万円)+渡航支援金1万円
人数 未定(参考:2026年度の採用は140名)
締切 2027年度分は2026年10月1日で終了。次回(2028年度分)は例年9月頃に募集
期間・併給 原則4年。他団体の奨学金との併給は可(相手が認めない場合を除く)

出典:JASSO 学部学位取得型(2027年度)

3. グルー・バンクロフト基金

アメリカのリベラルアーツ・カレッジ(少人数教育の4年制大学)への進学を支援する奨学金です。基金からの給付と、提携校の授業料免除を組み合わせるのが特徴です。「年最大8万ドル」は4つある枠のうち1名分だけで、ほかの枠は金額も進学先も異なります。

枠 基金からの給付 人数 進学先
奨学金1 年US$80,000上限(約1,270万円)×4年 1名 基金が認めるリベラルアーツ・カレッジ
奨学金2 年US$15,000上限×4年 3名 DePauw、Grinnell、Union(大学側の授業料免除と組み合わせ)
奨学金3 年US$12,000上限×4年 5名 提携5校(Knox、Lake Forest、Lewis & Clark、Ohio Wesleyan、Wooster)
奨学金4(捨松スカラシップ) 年US$65,000上限×4年 女子1名 対象6校から選択

対象は日本国籍で、家計支持者の所得が2,000万円以下(例外なし)の高校3年生または既卒者などです。2027年秋入学向けの出願は2026年7月1日〜9月7日で、すでに終了しています。奨学金2〜4は原則としてアーリーディシジョン(第一志望の早期出願)で出願します。

出典:グルー・バンクロフト基金 募集要項

4. 江副記念リクルート財団(学術部門)

世界トップレベルの大学に進学する若者を支援する奨学金です。学費は年US$95,000まで、生活費は別枠で最大US$26,400(月US$2,200)が支給されます。合計すると年約1,920万円規模です。

対象 2027年4月1日時点で24歳以下。国籍・居住地は問わない(選考は日本語)。進学先はQS・THEの総合30位以内、または指定分野で30位以内の大学
英語 TOEFL iBT 100(新形式5)、IELTS 7.0、Duolingo 130
人数 5名程度
締切 2027年度分は2026年9月8日で終了
期間・併給 2年間支給し、その後は毎年の更新審査で27歳になる年度末まで。他の奨学金と併給可(受給額を差し引いて支給)

出典:江副記念リクルート財団 学術部門 2027年度

5. 笹川平和財団 笹川奨学金

指定されたアメリカ・イギリスの大学に1年生として入学する人を対象に、授業料・寮費・食費・保険料などを実費で支給する奨学金です。加えて、米国の場合は年US$15,000の定額奨学金があります。

  • 対象:日本国籍で、2027年6月末までに高校を卒業する予定の人、または既卒者(編入は対象外)
  • 人数:最大35名程度。所得制限の記載なし
  • 期間:米国は4年
  • 締切:秋期は2026年8月17日で終了。春期は2026年12月以降に受付、締切は2027年4月2日頃の予定

出典:笹川平和財団 笹川奨学金

6. 孫正義育英財団

「高い志と異能」を持つ若者を支援する財団です。学費・生活費・研究費などを、必要と認められる額で支給します(上限の記載はなし)。応募時点で25歳以下で、大会の成績・国際的な資格・研究や起業の実績などのいずれかが必要です。第10期は30名程度の募集に対して33人が採用されました。募集は2026年1月15日〜3月3日で、次回の日程は未発表です。

出典:孫正義育英財団 募集要項

7. 船井情報科学振興財団(大学(学部)留学支援)

日本の高校を卒業し、海外の大学で科学・技術系の学士号を目指す人に、年US$30,000(約470万円)を原則4年間支給します。人数は若干名で、JASSO学部学位取得型との併給も可能です。なお、2026年10月時点の公式ページは2025年募集(6月1日〜9月30日)の掲載のままで、2026年の募集状況は確認できませんでした。出願を考えている方は、財団の公式サイトで最新の募集要項を確認してください。

出典:船井情報科学振興財団 大学(学部)留学支援

8. 東京都 都立高校等海外大学進学支援制度

都立高校などの生徒・卒業生が、世界ランキング上位の海外大学に進学する場合に、授業料などを補助する制度です。補助額は授業料などから130万円を差し引いた額をもとに計算します。

  • 世帯年収 約910万円未満が目安:補助率10/10、上限800万円
  • 世帯年収 約910万〜約2,195万円:補助率1/2、上限400万円
  • 対象大学:THE・QSで100位以内など。英語はTOEFL iBT 80/IELTS 6.0
  • 人数:10名程度。令和9年度分の受付は2026年8月19日で終了

出典:東京都教育委員会 海外大学進学支援

9. 「埼玉発世界行き」奨学金

埼玉県にゆかりのある若者の留学を支援する奨学金です。2026年度は、学位取得コースが100万円で20人以内。ほかに企業などの冠奨学金(年120万〜170万円、最長4年のものもあり)があります。2026年度の募集は4月27日で終了しており、例年3月中旬〜4月末に募集されます。

出典:グローバル人材育成センター埼玉

10. 福岡県アンビシャス外国留学奨学金

福岡県の青少年が外国の大学で学位取得を目指す場合の奨学金です。2025年度は2名が採用され、2名ともアメリカの大学(オレゴン州立大学、アリゾナ州立大学)に進学しています。支給額と2026年度以降の募集日程は、県の公式サイトでは確認できませんでした(公式未公表・2026年10月時点)。応募を考える方は福岡県 青少年政策課に直接お問い合わせください。

出典:福岡県 報道発表

大学院留学向けの奨学金10選

アメリカの大学院(修士・博士)に進学する方向けです。平和中島財団は2026年10月30日、Japan-IMFスカラシップは2026年11月30日が締切です(2027年度分)。

11. フルブライト奨学金(日米教育委員会)

日米両政府の資金で運営される、もっとも歴史のある日米の留学制度です。2025年度から、1年目の授業料が全額支給されるようになりました。大学院留学プログラムの採用は約20名です。

  • 支給内容(2025年度実績):1年目の授業料全額、滞在費 月額$2,831〜$4,300(地域で異なる)、往復渡航費ほか。2年目は合計US$25,000を上限に更新の可能性あり
  • 英語:TOEFL iBT 80以上またはIELTS 6.0以上
  • 日程:2028年度の募集は2027年2月頃に発表予定(2027年度分は2026年5月登録・7月書類締切だった)
  • 注意:J-1ビザのため、修了後は2年間の帰国義務がある

出典:フルブライト奨学金 大学院留学プログラム

12. JASSO 海外留学支援制度(大学院学位取得型)

米国は月額388,000円(2026年度実績額)で、修士は最長2年、博士は最長3年支給されます。学部と同じく、2027年度の要項には授業料の支援はありません。2026年度の採用は175名(うち特別枠10名)。条件はGPA3.00以上、TOEFL iBT 95(新形式5.0)またはIELTS 6.5以上、修士は35歳未満・博士は40歳未満です。2027年度分の募集は10月1日で終了しました。

出典:JASSO 大学院学位取得型(2027年度)

13. 伊藤国際教育交流財団

海外大学院の修士課程に正規生として入学する人が対象で、分野は問いません。学費は実費(年390万円以内)、生活費は月額US$1,500〜2,100相当の円貨で、原則2年以内です。人数は10名程度。29歳以下が「望ましい」とされていますが、必須条件ではありません。2027年度分は2026年8月26日で終了しました。

出典:伊藤国際教育交流財団

14. 中島記念国際交流財団

情報科学・生命科学・経営科学の分野で、海外の修士号・博士号の取得を目指す30歳以下の人が対象です。月額40万円、支度金50万円に加えて、留学当初2年間は授業料を年300万円以内で支給します。約10名。2027年度分は2026年8月20日で終了し、次回は2027年6月上旬頃に掲載予定です。

出典:中島記念国際交流財団

15. 平和中島財団 日本人留学生奨学生

専攻・留学先国・年齢の制限がない大学院留学向けの奨学金です。大学院生は月額40万円と往復渡航費で、最長2年間。採用は20名(2026年度は281名の応募)。英語は英検1級、TOEFL iBT 90、IELTS 7.0のいずれかが必要です。学部への留学は対象外です。2027年度分の締切は2026年10月30日17時(WEB申請のみ)。

出典:平和中島財団

16. 村田海外留学奨学会

法学・経済学(経営を含む)・理学・工学の分野で、2年間の留学を支援します。学生は授業料 年US$26,000上限、生活費 年US$24,000、支度金50万円など。学部生・修士は25歳以下、博士・研究者は37歳以下です。人数は2〜4名(2025年度は3名)。交換留学と1年未満の留学は対象外です。2026年度募集は8月3日で終了しました。

出典:村田海外留学奨学会

17. 船井情報科学振興財団(Funai Overseas Scholarship)

情報科学・理工系・生命科学・医学・経済経営の分野で、海外の博士号(Ph.D.)を目指す人が対象です。生活費 年US$36,000、授業料は年US$14,000まで、医療保険は全額。アメリカへの留学は原則2年間の支給です。15名程度。今回から日本の大学院修士課程の修了(予定)が条件になり、ほかの奨学金1つとの併給も認められるようになりました。2026年9月30日で受付終了。

出典:Funai Overseas Scholarship

18. 吉田育英会 派遣留学プログラム

海外の博士号取得・ポスドク研究・医師の専門学位取得が対象で、修士課程は対象外です。生活滞在費は月額US$2,500、授業料と研究費は期間中の合計でUS$25,000以内の実費。2026年4月1日時点で日本の大学に在籍する35歳未満の人が対象で、5名程度です。2027年度分は2026年9月4日で終了しました。

出典:吉田育英会 派遣留学プログラム

19. CWAJ 海外留学大学院女子奨学金

日本国籍などの女性が、英語で学ぶ海外の大学院で学位を取る場合の奨学金です。年齢や専攻の制限はありません。1〜2名に350万円。2027年度分の出願は2026年10月5日で終了しました。

出典:CWAJ 海外留学大学院女子奨学金

20. Japan-IMF スカラシップ・プログラム(JISP)

将来IMF(国際通貨基金)のエコノミストを目指す日本人が、海外の大学で経済学の博士号を取るためのプログラムです。2年間の授業料全額、医療保険、生活手当などが支給されます。採用は年最大4名。修了後はIMFのエコノミスト・プログラムに応募する義務があります。2027-29年度分の締切は2026年11月30日です。

出典:IMF Japan-IMF Scholarship Program

注意:アメリカの大学への「正規進学」には使えない奨学金

知名度の高い奨学金の中には、日本の大学に在籍したまま、1年以内の留学をする人向けのものがあります。高校卒業後にアメリカの大学へ直接進学する場合は対象外なので、混同しないようにしてください。

奨学金 対象 支給額 ポイント
トビタテ!留学JAPAN(大学生等) 日本の大学等に在籍し、留学後に在籍校で学業を続ける人 月額6万〜16万円、留学準備金、授業料30万円 第19期は250名。高校生等コース(第12期)は600名。第2ステージは2028年度まで1年延長
経団連グローバル人材育成スカラーシップ 指定66大学の学部2〜4年生・修士1〜2年生 一人200万円 約1年の留学。20名。他の奨学金を受ける予定がないことが条件
業務スーパージャパンドリーム財団 日本の大学の学部2年生以上で、協定に基づく留学をする人 北米は月額20万円+一時金25万円 年間約800名。大学経由で応募
イノアック国際教育振興財団 日本の大学・大学院に在学中の日本人学生 月額10万円(1〜2年) 日本人海外留学生は6人。学校を通して応募
米日カウンシル 渡邉利三寄付奨学金 日米の大学生・大学院生 家計の必要性などで決定(定額ではない) 支給は1学期〜最長1年。2024-25年度は日本人25名が採用
ほっかいどう未来チャレンジ基金 北海道在住の18〜38歳 渡航費最大30万円、生活費月最大16万円など 学位取得留学に使えるかは募集要項で確認を

また、旧版で紹介していた松下幸之助記念志財団の留学助成は、留学先がアジア・アフリカ・ラテンアメリカに限られ、アメリカは対象外のため一覧から外しました。

大学が独自に出す奨学金の実態

日本の奨学金と並ぶもう一つの柱が、アメリカの大学が自分で出す奨学金です。ただし、大学のタイプによって仕組みがまったく違います。

トップ校:留学生にも家計に応じて支援する大学がある

一部のトップ校は、留学生でも合否判定に家計を考慮せず(need-blind)、合格すれば家計に応じて必要額を全額支援しています。たとえばハーバード大学は、学生の半数以上が家計に応じた奨学金を受けており(公式では55%)、世帯年収10万ドル以下の家庭は費用負担がゼロになると公表しています。支援は国籍を問いません。

留学生にもneed-blindで必要額を全額支援する大学として、ハーバード、MIT、イェール、プリンストン、アマースト、ダートマス、ボウディンなどがあります。ボウディン大学は、こうした大学はアメリカに11校しかないとしています。いずれも合格自体が非常に難しいため、「奨学金で選ぶ」より「合格できれば支援が手厚い」と考えるのが現実的です。

カリフォルニア大学(UC):留学生の学部生には奨学金が出ない

注意したいのが州立大学です。UCLAは公式に、米国市民・永住者以外の学部生には奨学金も学費援助も出さないと明記しています。「UCLAの学生は平均で年2万ドル以上の援助を受けている」という話を見かけることがありますが、これは国内学生の数字(2023-24年度、学部生の64%が平均US$23,968を受給)で、留学生には当てはまりません。2026年秋入学の留学生は、年約US$80,739(約1,280万円)以上の資金証明が必要です。

中堅校:成績優秀者向けの奨学金(merit scholarship)

留学生にとって現実的に狙いやすいのが、中堅の州立大学や私立大学が出す成績優秀者向けの奨学金です。出願すると自動的に審査されるものも多く、高校の成績(GPA)と英語力で金額が決まります。大学がこうした奨学金を出すのは、定員を埋めて学生の多様性を高めるために、学費を割り引いてでも優秀な留学生を集めたいからです。

当社の提携校の一部について、大学の公式サイトで確認できた範囲の数字は次のとおりです。

大学 州・種別 公式サイトで確認できた内容
Gannon University ペンシルベニア州/私立 授業料 年$38,110〜$40,430、寮・食費 $15,960(2024-25年度・公式掲載の最新年度)。留学生向けの奨学金(international award)と成績優秀者向けの奨学金があると記載。金額は公式未公表(2026-10時点)
SUNY Oswego ニューヨーク州/州立 留学生向け Go Oswego Award 年$4,000。成績優秀者向け First-Year Merit 年$2,500または$6,000(自動審査・併給可)
Central Washington University ワシントン州/州立 留学生向けの奨学金額は公式未公表(2026-10時点)
Missouri Valley College ミズーリ州/私立 留学生向けの奨学金額は公式未公表(2026-10時点)

※大学の公式サイトに公表されている範囲のみ記載しています(2026年10月21日確認)。実際の支給額は成績・英語力・出願時期によって変わります。最新の支給実績は個別にお問い合わせください。

成果報酬型の奨学金取得サポート

留学情報館では、留学生にも奨学金を出している約100校に絞って出願する、成果報酬型のサポートを行っています。返済不要で年間5,000ドル以上の奨学金が支給される大学を狙うプログラムです。

項目 内容
参加条件 日本の高校を卒業(見込み)、GPA2.8以上、TOEFL 61/IELTS 5.5(または取得を目指している方)、米国籍をお持ちでない方
プログラム参加費 150,000円(税込165,000円)+1大学につき5万円の追加出願費用
成果報酬(奨学金を獲得した場合のみ) 年$3,000以下または単年$10,000以下:15万円/年$5,000以下:20万円/年$10,000以上:30万円(いずれも税別)

奨学金のない大学に進学した場合、成果報酬は発生しません(参加費は出願開始時点で発生します)。また、大学によっては現地での成績次第で支給額が変わったり、打ち切られたりすることがあります。

「GPAが2.8あるか微妙」「英語スコアはこれから」という段階でも、いまの成績表と英語力から、狙える大学と奨学金の見込みは整理できます。留学生に奨学金を出す大学は、ネットで一覧になっていないものがほとんどです。条件や対象校の詳細は奨学金取得サポートのページでご確認いただけます。

奨学金獲得までのスケジュール(学部留学の場合)

財団の奨学金は大学の出願より前に締切が来るものが多く、準備は高校2年生のうちから始めるのが理想です。2026年の実績をもとにした目安は次のとおりです。

アメリカ大学の学部留学で奨学金を獲得するまでのスケジュール(高2〜高3)と主な締切

時期 やること 主な奨学金の締切(2026年実績)
高校2年〜高3春 英語スコアの取得(TOEFL・IELTS)、評定の維持、課外活動の記録 埼玉発世界行き(4月)
高3の6〜9月 財団奨学金の出願・推薦の依頼、エッセイ準備 柳井 予約型(8月)、東京都(8月)、グルー・バンクロフト(9月)、江副記念(9月)、笹川 秋期(8月)
高3の9〜10月 JASSOの出願、大学の出願書類の準備 JASSO学部(10月1日)
高3の11〜1月 大学への出願(アーリー11月、通常1月が中心) 柳井 合格型(12月頃募集開始)、笹川 春期(12月以降受付)
高3の3〜4月 合否・奨学金のオファーを比較して進学先を決定 笹川 春期(4月頃締切予定)

大学独自の奨学金は、多くの場合出願と同時に自動で審査され、合格通知と一緒に金額が提示されます。複数の大学のオファーを比べてから進学先を決めるのが一般的です。

私たちなら、こう選びます

奨学金の相談を受けたとき、留学情報館では次の順番で考えます。

  • 1. まず「財団の大型奨学金」に届くかを確認する:柳井・グルー・バンクロフト・江副記念・笹川は、英語スコアや所得の条件がはっきりしています。条件に届く可能性があるなら、高3の夏までに出願準備を始めます
  • 2. 届かない場合は「大学独自の奨学金」で総額を下げる:GPAと英語力で自動審査される中堅校のmerit scholarshipは、日本の財団より条件が現実的です。複数校に出願してオファーを比べます
  • 3. それでも予算が合わなければ「ルート」で下げる:コミュニティカレッジからの編入や、3年で卒業できる国の大学など、奨学金に頼らず最初から総額が低いルートを並べて比較します

大切なのは、「奨学金が取れたら行く」ではなく、「取れなかった場合の選択肢」まで先に用意しておくことです。奨学金の結果が出るのは出願の後なので、結果が出てから代わりの道を探すと時間が足りなくなります。

奨学金が取れなかったときに、総額を下げる方法

ここまで見てきたとおり、金額の大きい奨学金ほど条件は厳しく、採用人数も限られます。奨学金は「取れれば大きいが、出願するまで結果が分からない」お金です。資金計画の土台にするには、どうしても不確実さが残ります。

コミュニティカレッジから名門大学へ編入する

2年制のコミュニティカレッジは、4年制大学より学費が大幅に低く設定されています。前半2年をコミュニティカレッジで学び、後半2年を編入先の大学で過ごせば、同じ学位をより少ない総額で取得できます。UCLAの2025年秋入学では、新入生の合格率9.4%に対し、編入生は23%。合格した編入生の93%はカリフォルニア州のコミュニティカレッジ出身でした。

さらにカリフォルニア大学は、編入生が英作文の科目を2つ規定の成績以上で修了すれば、英語スコアの提出を免除しています(UCLA・UCサンディエゴはB以上、他の7校はC以上)。出願時点でTOEFLの高いスコアがなくても、名門大学を目指せるルートです。ただし、JASSO学部学位取得型はコミュニティカレッジからの編入ルートを対象外としている点には注意が必要です。

奨学金ルート 編入ルート
費用が下がるタイミング 奨学金を獲得できたら 最初から
確実性 出願してみるまで分からない 学費の差は最初から決まっている
必要な成績 高校のGPA(財団は評定3.7以上などの条件も) 渡米後のカレッジで成績を作る
必要な英語力 TOEFL 61〜100以上(奨学金による) 英作文の科目修了でスコア提出を免除
狙える大学 奨学金を出す大学 UCLA・UCバークレーなどの名門校

詳しくはUCLAに入る2つのルートで解説しています。

3年で卒業できるルートで、1年分の費用を減らす

もう一つの方法が、卒業までの年数そのものを短くすることです。イギリスやオーストラリアの大学は3年で学士号を取得でき、準備課程を活用して2年次から入る方法もあります。アメリカの4年制と比べて、1年分の授業料と生活費がまるごと浮きます。

奨学金は「取れるかどうか」に左右されますが、ルートの選び方で下がる費用は最初から計算できます。予算の上限が決まっているご家庭ほど、奨学金と並べて比べておく価値があります。留学情報館では、3年卒業ルートや返済不要の奨学金を組み合わせて、予算内で狙える最も評価の高い大学を一緒に整理するプランをご用意しています。「奨学金に届くか分からない」「アメリカにこだわるべきか迷っている」という段階でも、成績表と予算を並べれば、取れる選択肢が具体的に見えてきます。詳しくはコスパで選ぶ海外大学進学のページをご覧ください。

よくある質問

Q. アメリカの大学の奨学金は、日本人でも本当にもらえますか?

A. もらえます。日本の財団・国・自治体の奨学金に加えて、大学が独自に出す成績優秀者向けの奨学金があります。ただし、アメリカ連邦政府のグラントやローンは留学生ビザの学生は対象外です。

Q. JASSOの奨学金で、アメリカの大学の学費はまかなえますか?

A. JASSO学部学位取得型は、2027年度の募集要項では月額の奨学金(米国は月額352,000円)と渡航支援金のみで、授業料の支援はありません。学費は大学の奨学金や他の財団奨学金と組み合わせて考える必要があります。

Q. 奨学金はいつから準備すればいいですか?

A. 学部留学の場合、高校2年生のうちに英語スコアの取得を始めるのが理想です。柳井正財団・グルー・バンクロフト基金・江副記念リクルート財団などは、高校3年生の8〜9月に締切が集中しています。

Q. 複数の奨学金を同時にもらうことはできますか?

A. 制度によります。柳井正財団は国内の他の給付型奨学金との併給ができません。JASSOは他団体と併給できます(相手が認めない場合を除く)。江副記念リクルート財団は、他からの受給額を差し引いて支給します。応募前に各募集要項の併給の項目を確認してください。

Q. 大学独自の奨学金は4年間もらえますか?

A. 継続して支給される場合が多いものの、大学によっては一定の成績(GPA)を保つことが条件で、成績が下がると減額・打ち切りになることがあります。オファーを受けたら、更新の条件を必ず確認してください。

まとめ:奨学金は「締切」と「取れなかった場合」まで含めて計画する

  • 日本人が使える奨学金は「日本の財団・国・自治体」と「大学独自」の2つ。アメリカ連邦政府の支援は留学生は対象外
  • 学部留学なら柳井正財団(米国は年最大US$115,000)、JASSO(米国は月額352,000円・授業料支援なし)、グルー・バンクロフト基金、笹川奨学金などが主な選択肢
  • 大型の財団奨学金は高校3年生の8〜10月に締切が集中する
  • トップ校には留学生にも家計に応じて全額支援する大学がある一方、UCは留学生の学部生に奨学金を出さない
  • 奨学金が取れなかったときのために、編入や3年卒業などの「最初から総額が低いルート」も並べて比べておく

奨学金で負担がどこまで下がるかは、成績・英語力・出願する大学の組み合わせで大きく変わります。留学情報館は、2024年以降、海外大学への合格実績449名(UCLA 23名、UCバークレー14名、シドニー大学14名など)のサポートを行ってきました。奨学金を出す大学への出願から、編入・3年卒業といったルートの比較まで、あなたの成績表と予算をもとに「取れる選択肢」を整理します。現役の高校生だけでなく、保護者の方だけのご相談も受け付けています。まずは大学進学のカウンセリング(オンライン可)をご予約ください。サービス全体は留学情報館+(プラス)でご覧いただけます。

※本記事の奨学金情報は、各団体の公式サイト・募集要項(2026年10月21日確認)にもとづいています。金額・人数・締切は年度ごとに変わり、予算の成立状況によって変更される場合があります。応募前に必ず各団体の最新の募集要項をご確認ください。円換算は1ドル=約158円(2026年10月20日のECB参考レート158.13円)による参考値です。

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