フィリピン留学に興味があるものの、英語についていけるか不安になっていませんか?
今回は、現地でのそんな不安を解消するのに役立つ文法書について、なぜ持って行った方がいいのか、そして持っていくのにおすすめの文法書について紹介しています。ぜひ、フィリピン留学の際の参考にしてみてください。
1.フィリピン留学に文法書が必要な理由
まず、そもそもフィリピン留学に文法書を持って行った方がいいのか?という点に関してですが、結論からいうと持って行った方がいいでしょう。ここではその理由として以下の3つをあげたいと思います。
① 持っていると安心
現地で使用する英語の教科書は全て英語で書かれています。英語の教科書だけでわかるにこしたことはありませんが、もし、わかりにくい箇所が出てくると、調べるのに時間がかかってしまいます。そういった時に日本語の文法書があるとすぐに調べられるので安心です。
また、おそらく現地に持っていくのは日本にいる時から使い続けている文法書になるかと思います。慣れ親しんだ文法書が1つあるだけでお守りがわりにもなります(留学前になって急に適当な文法書を用意することだけは避けましょう)。
留学を終えて、結果的に文法書を使うことがほとんどなかったというケースも出てくるかもしれません。それはそれでいいことですが、それでもいざという時のために1冊手元にあると役に立つときがくるかもしれないという意味で持って行った方がいいでしょう。
② 英語の教科書の補助的な役割として使用できる
現地の語学学校で使う教科書にはそれほど難しい英語の表現があるわけではありませんし、先生もわかりやすい表現で説明してくれるので基本的には文法書がなくてもなんとかなります。
しかし、なんとなくはわかってもより質の高い英語力を身につけるのであれば細かい部分まで学ぶ必要があるので、そういった部分を日本語の文法書でカバーするとより効果的な勉強をすることができます。
授業を受けてわからない部分を日本語の文法書で確認してから、英語の教科書を読み直してみるというだけでも、理解度が大きく違いますし、学校の授業は英語の教科書で受け、家での復習や予習などの自主勉強の際には日本語の文法書を利用するといった形で使い分けることで習った内容が頭に入って来やすくなるかと思います。
人によっては、海外に来て日本語に触れることに抵抗を感じる人もいるかもしれません。確かに日本語を遮断することで学習効果を得られる人もいるかもしれませんが、一方で日本語をうまく利用しながら学びを深めていく人もいます。持って行っておいて損はしないので1冊スーツケースの中に入れておいてはいかがでしょうか?
③ 現地で入手するのは難しい
日本語の文法書は、現地で入手するのはかなり難しいため、もし現地で急に必要になったとしても簡単には手に入りません。また、仮に現地で購入できたとしても、日本で買うものよりも高い場合もありますし、そもそも自分にあった文法書かどうかもわかりません。
文法書があればもっと英語の理解を深めることができた、もっと英語力を高めることができた、という事態にならないためにも日本から持って行った方がいいでしょう。
注意点
日本語の文法書を持っていくことは確かにおすすめですが、注意して欲しいのは、何冊もいらないということです。
日本にいる時に何冊も使っていたから全部持って行こうとすると、荷物の重量制限に引っかかる可能性が出てきます。また、日本語の文法書を使う場面は出てくると思いますが、いつも使うわけではなく、その頻度は決して多くありません。
このことを考慮すると、やはりあまりかさばらず、なおかつ自分が使いやすいと思う文法書を1冊に絞って持っていくことをおすすめします。
2.フィリピン留学に持ち込むべき、おすすめの文法書5選
では、どういった文法書を持っていくのがいいのでしょうか?ここでは、難易度別に5冊の文法書を紹介したいと思います。
初級者編 〜中学英語を振り返る〜
英会話は中学英語をマスターすれば日常会話はできるとも言われています。日本人の多くは中学校から英語を本格的に学び、基礎を身につけていくため、中学英語は重要な存在だといえます。逆に中学英語を最低限覚えれば現地でもなんとかなるはずです。
そこで、まずは中学英語を復習するための文法書2冊と、初級者向けの文法書を紹介します。
① Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル
中学3年間の英語を30日で学ぶことを目指して作られたこの本では、計29の文法項目を学習します。
「現在完了形と現在進行形と現在形の違い」「過去形と現在形の違い」「助動詞」「文型」「接続詞」など英語の基礎の基礎から学んでいくことができます。
1つの単元で習う内容は1つですが、その単元のはじめに、前回習った内容の復習も行うので理解力をしっかりと深めていくことができます。また、説明もわかりやすく書かれているので、中学英語でつまずいて英語が嫌いになったという人でも使いやすくなっています。
② 中学3年間の英語を10時間で復習する本
続いて紹介する文法書も中学英語を復習することを目的にした本です。この「中学3年間の英語を10時間で復習する本」は中学で習う英語を「動詞」「時制」「助動詞/命令文」「名詞/代名詞」「形容詞/副詞」「比較/感嘆文」「受動態/疑問詞」「不定詞/動名詞」「現在完了/付加疑問文/間接疑問文」「関係代名詞/分詞」の10単元に分け、1単元1時間で学べるように構成されています。
この本は会話形式で各単元が進んでいくため、文章が並ぶだけの文法書に比べて読み進めやすいのが特徴です。①と同様基礎から英語を学び直したいという人におすすめの文法書です。
③ 世界一わかりやすい英文法の授業
続いて紹介する「世界一わかりやすい英文法の授業」は「わかりやすさ」と「面白さ」「知的感動」にこだわった文法書です。
文法というとどうしても暗記して覚えようとしてしまい、楽しく学ぶことができないイメージがあるかと思います。しかし、この本はまず英文法でよくある疑問を解説するところからはじまるので、中学生の時に糸が絡まったようになってしまっていたものを少しずつ解きほぐしてくれます。
基礎の基礎に関してわかりやすく「なぜそうなるのか」という部分をしっかりと解説してくれているので、文法のメカニズムを理解することができるのです。
なんとなくはわかるけど、なぜそうなるのかがいまいちわからないという人はこちらの本を読んでみてはいかがでしょうか?
中級編〜上級編 〜定番の文法書〜
続いて紹介するのは、定番とされている文法書です。その中でも会話で使える文法を中心に扱う文法書を紹介します。
④ 一億人の英文法
この「一億人の英文法」は英語を話す人向けの文法書です。他の文法書では、ネイティブスピーカーが使わないマイナーな表現も紹介されている中、この本では話すための文法を中心に扱っているので、特に英会話を勉強したい人などにおすすめです。
この本では、イラストがふんだん使われていて、わかりやすくなっているほか、いわゆる文法用語などはあまり使用されていません。そのため、文法を暗記するというよりも感覚として身につけていくイメージで学んでいきます。
600ページとかなりボリュームのある本ではりますが、1冊あれば留学中の文法はおそらく網羅できるはずです。文法の辞書として留学に持っていくことをおすすめします。
⑤ Grammar in use
最後に紹介するのは、「文法書のバイブル」とも呼ばれる「Grammar in use」です。この本はシリーズとなっていて、イギリス英語版で初級、中級、上級が、アメリカ英語版で初級と中級が発売されています。
タイトルにもなっているように、紹介される文法は日常会話で使われるものが中心。各場面に応じて文法が紹介されているので、より実践的な場面をイメージしながら勉強できます。また、本の半分近くは問題集となっているので、習ったことを復習しながらすすめていくことも可能です。
Grammar in useは英語で書かれている本なので、基本的には上級者向け隣ますが、日本語版も「マーフィーのケンブリッジ英文法」として初級編と中級編が販売されているので、初心者の方であればこちらをおすすめします。
ここまで、フィリピン留学に文法書を持って行った方がいい理由とおすすめの文法書について紹介してきました。もし、気になる文法書があればぜひ購入してみてください。