語学の取得や、将来の進路のために中学生のうちからアメリカに留学したいと考える人も増えてきました。
しかし、中学・高校の留学は大学留学とは違ったルールや規制があります。
この記事ではアメリカ留学を考えている方にむけて、
・中学からアメリカ留学できるのか
・アメリカの中学に通うために必要な費用
・留学にしておくべき準備
について詳しく解説いたします。
留学生に厳しい昨今の時世だからこそ、行ける時にチャンスを逃さないために必要なことを押さえておきましょう。
もくじ
- 中学からのアメリカ留学は私学が基本
- アメリカの教育制度と学期分けについて知ろう
- 中学でアメリカ留学する時の費用目安
- 学校によってはTOEFL JuniorやSSATなどのスコア提出が必要な場合も
- 復学後の進級も考慮して留学期間を決めよう
- エージェントを利用する際の手順や費用について
- アメリカでは未成年のスマホ契約はできない!ハナセルで事前に準備しよう
- まとめ
中学からのアメリカ留学は私学が基本
中学生からアメリカ留学するなら、寮付きの私立学校に入るのが基本となります。
高校生なら交換留学制度で公立学校に通うこともできますが、現時点では中学生では交換留学が利用できません。
公立中学の入学は学生ビザが発給されない
アメリカに留学するにはF-1ビザ(学生ビザ)の取得が必要となりますが、申請には、学校側が発行するI-20という入学証明書が必要です。
原則的に公立中学校はこのI-20は発行しません。
そのため、中学生が留学する際は必然的に私立学校になります。
アメリカの教育制度と学期分けについて知ろう
アメリカの教育制度や学期分けは、日本とは大きく異なります。
日本の小学校にあたるElementary Schoolは、6歳~12歳くらいまでのところが多いです。
中学は10歳~13歳までのMiddle School、12歳~15歳までのJunior High Schoolがあります。
日本と同じく中高一貫生の学校もありますが、学校独自の区切りを設けているケースもあるようです。
学期分けは9月~12月半ばまでを秋学期、1月中旬~6月中旬を春学期とするセメスター制が主流です。
中学でアメリカ留学する時の費用目安
アメリカの私立中学校は学費が高く、授業料だけでも数百万円かかるところがザラにありますが、
大体で言えば、年間で400~700万円ほどかかるとされています。
価格だけで言うとボーディングスクール(寮付き)よりも一般家庭にホームステイしながら学校に通う方が安くすみます。
しかし実情をみると、中学留学の場合はボーディングスクールを利用する方が多い傾向にあります。
また、ESL(英語が第2言語の留学生向けの授業)の料金と、長期休暇で寮を閉鎖する際のホームステイ費用が別途で必要な学校も有り、学校によってもかなり価格が変わってきます。
いきたい学校が見つかったら、留学生向けの特別カリキュラムがあるか、長期休暇中の滞在はどうなっているのか早めに確認しておきましょう。
短期留学やサマースクールから始める方法も
いきなり長期留学をするのは抵抗がある、という場合は長期休暇を利用した短期留学やサマースクールから始めてみてもよいでしょう。
休暇を利用した短期留学は90日以内であればビザ不要で、ESTA(電子渡航認証)を取得するだけでよいので手軽に行えます。
費用は学費と滞在費含めて1週間2~50万ほど。学校や地域の物価によって異なります。
サマースクール
サマースクールとは大学・私立学校・語学学校などが開催する夏休みのイベントで、サマーキャンプなどとも呼ばれます。
地域や学校ごとにカリキュラムが異なり、学問的なものからみんなで楽しめるアクティビティまで様々です。
アメリカの文化を学び現地の学生と生活を共にしながら交流することで、語学の総合力向上が期待できます。
短期留学
期間は数週間~3ヶ月程度、費用は1ヶ月およそ50万円~と短期留学よりもお高め。
1学期間通うターム留学も最近では流行ってきました。
これに加えて滞在費・渡航費などが別途必要となります。
ここ2年ほどはコロナウイルスの影響で現地でのサマースクールは開催されていない、あるいは外国からの参加者を受け付けていないことがほとんど。
ただし、ZOOMを使ったオンラインサマースクールを展開している学校も増えてきているので、自宅に居ながらにして現地のカリキュラムを受けてみるのも一つの手かもしれません。
学校によってはTOEFL JuniorやSSATなどのスコア提出が必要な場合も
留学先の学校によっては、TOEFL JuniorやSSATなどのスコア提出が求められることもあります。
TOEFL JuniorやSSATは、英語力や基礎的学力を測る為の試験です。
学校での成績だけでは英語力のレベルが測れないため、留学後の学校で問題なくコミュニケーションが取れるか判断するのが目的です。
それぞれの試験について詳しく解説いたします。
TOEFL Junior
TOEFL Junior は世界中の中高生を対象にした試験です。
TOEFL Junior(トフルジュニア)は、教育試験サービス(Educational Testing Service)が主催している、英語を母語としない中高生の英語運用能力を測定する世界共通のテストである。
TOEFLが主に大学教養レベルでの英語運用能力を測るテストであるのに対し、TOEFL Juniorはその中高生版である。受験の時点での自らの英語力を測定するテストであり、合否判定はなく、600~900のスコアで表されます。
TOEFL Juniorには「Standard 」「Speaking」の2種類があり、それぞれ別の試験なので申込も別々で行います。
Standardではリーディング・ヒアリングのレベルを測り、Speakingは話す事に特化した試験で、音読・絵の説明・リスニングの要約説明などの項目があります。
どちらも、試験結果は合否ではなく600~900点のスコアで明示されます。
費用はStandardがペーパーテスト式が4,500円、CBT方式が5,500円です。Speakingはオンラインテストのみで、受験料は6,600円となっています。
SSAT
SSAT(Secondary School Admission Test)は、留学生だけでなくアメリカ国内の私立中学・高校へ受験する際に必要な試験です。出願者の基本的学力を測り、合否を決める材料の1つとして扱われます。
小学3年生~高校2年生までが対象で、受験する学年によって3つのレベルに分けられます。
- Elementary Level:小学3年生~
- Middle Level:小学5年生~
- Upper Level:中学2年生~
中学受験時はMiddle Level、高校受験時にはUpper Levelのスコアを出願時に提出するのが一般的です。
Middle Level以上の試験科目は、以下の4点です。
- 数学
- リーディング
- 言語
- ライティング
コロナウイルス感染拡大状況によって受験日や試験会場が直前で変更される可能性がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
>> The SSAT | Secondary School Admission Test
復学後の進級も考慮して留学期間を決めよう
留学後日本で進学・復学する場合は、出発時期・留学期間のタイミングをよく確認しておきましょう。
・留学中に取得した単位が認められ、そのまま進級できるのか
・卒業留学でない場合の帰国後の進路
・復学するか留学先から違う学校へ転入するのか
など、ご家族と学校、エージェント等とよく相談してからいつ、どのくらい留学するか決めることをおすすめします。
留学エージェントを利用する際の手順や費用について
中学留学は学校選びと現地でのサポートがとても大事です。
行きたい学校が決まっていなかったり、留学事情に明るくない場合は、留学エージェントを利用することをオススメします。
エージェントにより内容は異なりますが、一般的にこのような作業を代行してくれます。
- 留学先の選定
- SSATやTOEFL Juniorなど留学に必要な試験への案内
- 学校への出願手続き
- ビザ手続きのサポート
- 留学前のオリエンテーション
- 海外保険の準備
エージェントに依頼する費用は30~50万円くらいが目安です。
アメリカに中学留学する場合、ガーディアンサポート(保護者の代わり)が必須となります。
これが費用的には高くなってしまう理由です。
弊社、アメリカへの中学留学は弊社留学情報館でも行っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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アメリカでは未成年のスマホ契約はできない!ハナセルで事前に準備しよう
アメリカでは契約法により、18歳未満だとスマホはもちろんのことあらゆる契約ができません。
ご家族が中学留学する際は、出発前にアメリカで使えるSIMカードを準備しておくのがおすすめです。
例えば携帯&SIM会社のハナセルでは、アメリカ用SIMが9.99USD~というリーズナブルな月額料金で契約できます。日本語でサポートも受けれ、解約料も不要なので、短期~中長期留学など様々な生活スタイルに合わせてご利用いただけます。
日本・アメリカに関係なく送料無料でSIMカードをお送ってくれるので、留学前でも後でも契約が可能です。
もちろんオンラインでお申込みできるので、何かと忙しい留学前でも手続きの手間が抑えられます。
気になる点がありましたら、直接にお問い合わせください。
まとめ
アメリカへの中学留学というと、ちょっと早すぎると感じるかもしれません。
しかし、言語的に言うと早ければ早いほど堪能になりいやすい傾向があります。
また、将来的にアメリカの大学への進学も検討されている方へは特にオススメ。名門大学への進学はやはり私立学校が強いですし、早い段階でアメリカの教育や受験制度に慣れておくことは大きなアドバンテージにもなる事でしょう。