これまでの章では、アメリカ高校留学の費用感や私立、公立の違いなどを解説してきました。
おおよその費用で言うと年間200万円から、日本からは私立高校に行く人が多く、名門私立高校になると600万円近くするという話しでした。
さて、ここからが本題。これを安くする方法について4つの方法や考え方を解説していきます。
アメリカ高校留学の費用を安く抑える4つの方法
まずは結論。
1.交換留学制度を利用する
2.奨学金を使う
3.田舎の高校を選ぶ
4.ボランティアのホームステイプログラムを利用する
以上、4つの方法、もしくは組み合わせて費用を抑えていきます。学費はもちろん、滞在費やガーディアン費も含め200万円台に抑える事が可能です。
詳しく解説していきましょう。
1.交換留学制度を利用する
1つ目は「交換留学」制度。将来のために留学はしておきたい。が、予算的に厳しい方の多くはこの制度を使っています。
これは国がやっている制度で、卒業こそ出来ませんが、約1年間、アメリカのどこかの公立高校に通う事が出来ます。
費用で言えば、総額で150~200万円程度。国の制度なので、何せ安いです。
ある程度、思考能力も育った高校時代。この時期に1年間アメリカにいるという経験は価値観形成に大きな影響が有りそうですよね。少なくとも英語はペラペラにはなるかと!

大塚社長
とにかく合計予算を抑えて人生のうちに1年間だけ留学するならこの制度がおすすめ
交換留学制度の注意点
ただし、このプログラムは、どこの州、どこの家庭に飛ばされるか、事前に分かりません。提供する会社によっては東海岸で、とか西海岸で、みたいな軽いリクエストは出来ることも有るようですが、基本は指定はできないというのが原則です。
国の交換制度なので、そんな変な所はないと思いますが、考え方によってはそれがリスクと捉える人は他の方法も検討すると良いでしょう。
また参加には英語力の敷居があり、それなりの準備は必要です。
いずれ交換制度についての記事も書きますが、興味のある人はお気軽にご相談ください以下の頁で解説しています。
2.奨学金を使う
高校留学かどうかを問わず、費用を抑える方法を探したら、まず思いつくのは奨学金じゃないでしょうか。
奨学金というと成績やスポーツなどが優秀な人だけに与えられるようなイメージもありますが、ものによっては競争率も低く、難易度的にゆるーいものがあります。
高校留学の場合、日本ではトビタテ留学ジャパンの奨学金が一番メジャーですね。
トベタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム(高校生コース)
とりわけトビタテの奨学金は年間500人に給付される規模の大きい制度です。給付なので、返済の必要は有りません。
嬉しいのは留学の内容・渡航先・期間が自由な点。なんなら数週間の語学留学ででも内容やアピールの仕方によっては対象となります。倍率もそんなに高くないのですし、ぜひ受けてみたい所です。
個人的なおすすめは「スポーツ・芸術」カテゴリー。スポーツや芸術を本気でやっている人って、そこで良い成績を残せなかったら、将来のキャリア的に潰しが効きにくいですよね。
アメリカの大学ってそもそもが文武両道精神で、部活やるには学業もしっかりやらないといません。GPA(成績)が一定以上ないと参加できない、なんて規定があるクラブも多々あります。
勉強もそれ以外の分野も頑張るアメリカでの高校時代。もちろん両方、全力は大変だと思いますが、この経験を通じて残るものは多々有りますよね。最低でも英語は伸びます!

大塚社長
最近は特にスポーツ留学の問い合わせを多く頂きます。海外で挑戦する!というのが一般化してきそうですね
自治体の奨学金を利用
各自治体から出ている奨学金制度もぜひ見ておきたいところですね。
例えば埼玉県の奨学金。
あまり知られていないのか、結構な倍率の低さです(^o^)
2021 年度「埼玉発世界行き」奨学金 の概要
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・30名の高校留学を支援
・返済不要の奨学金を50万円
・3ヶ月以上の方が対象
東京都私学助成金
東京都の私学助成金も注目です。これは個人が応募する奨学金制度ではなく、自分が通っている高校を通じて応募する奨学金です。
詳細はあまり言えませんが、文部科学省が学校ごとに対して総額うん百万円を助成しているのです。この金額をどのように振り分けいるかは学校次第の様ですが、応募者の少ない学校であれば、競争率も低いはずです。
通っている高校にもよるので詳細は学校次第ですが、間接的に留学費用を抑えることが出来るかもしれない嬉しい制度です。積極的に学校に聞いてみましょう!
奨学金検索機能が使える!
最近、自分が使える奨学金を検索できるページがトビタテ留学の中に出来ました。
今日現在、まだベータ版ですがB版だけど、これは便利そうです。
留学したい人は要チェックですね。
3.田舎の高校に行く
アメリカの高校留学は
✕安かろう、悪かろう
◯安かろう、田舎であろう
です。 つまり、安くしたいなら田舎にいけ!という事。
日本でも東京の中心部と、郊外では家賃が全く違いますよね。
同じ広さでも家賃10万円するところもあれば、6万円で借りれるところも有ります。
ホームステイにしても寮にしても滞在費が月3万円変われば年間36万円違ってきます。 その他、食費や交際費なども含め、月間5万円違ったら年間60万円もの違いになってきます。

大塚社長
費用面で抑えたいという人は、田舎で勉強に集中し、大学で都会に進学する、といったルートも有りかもですね
4.ボランティアホームステイプログラムを利用する
ボランティアでホームステイを受けいれてくれるアメリカ人ファミリーと高校とを組み合わせた留学プログラムを提供して留学エージェントが有ります。
これ、あまり知られていない方法ですが、滞在費がかからない分、合計の留学費用がかなり抑えられます。金額で言うとずばり年間200万円程度で、それなりのレベルの高校にいけます。
年間に受け入れられる数に限りがあり、口コミベースですが、自分からも紹介できますので、興味がある人はご連絡ください。カウンセリングの申込みをして頂いてもOKです。
アメリカより費用の安い他の国も検討する
ついでにアメリカ以外の国の情報も少し。
自分の甥っ子も高校時代に留学したのですが、当時自分はアメリカに住んでいて相談も受けました。
ちなみに、留学費用だけで言えば、アメリカよりも安い国は有ります。
どこの国が安いというのは高校の種別や、場所にもよるので、一概には言えませんが、総じて公立校で積極的に留学生を受け入れているカナダやオーストラリア、ニュージーランドは、アメリカよりも費用は安めです。
例えばカナダのノバスコシア州への高校留学は2万ドル。うち授業料は100万円程度とアメリカよりは若干ですが、安めです。実際に自分の甥っ子も(費用のことで決めた訳では無いようですが)カナダに行きました。
最近はコロナの影響でカナダが特に人気です。
また、ニュージーランドの交換留学も同程度の費用で実現が可能です。特にニュージーランドは治安も良いですし、日本人にも人気の留学地です。
さらに、留学地としては少しマイナーですが、アイルランドも傾向としては若干安めの傾向です。
どこに留学するのか?結局は、どんな能力やスキルを学ばせたいのか?だと思います。

大塚社長
とは言え、カナダの都会ならアメリカの田舎よりは高いですし、ニュージーランドよりも安い高校だって有ります。この辺も専門家に相談してみましょう。
まとめ
と言う訳で、アメリカ高校留学を安く実現する方法を紹介して参りました。
まとめると、
・交換留学制度を使う(1年限定)
・奨学金を使う
・田舎の高校にいく
・ボランティアホームステイを活用して安く抑える
上記を組み合わせつつ、使える奨学金を使うと言う事ですね。
次の章では実際にいく高校の選び方のポイントや、これらを相談する相手をどうやって選ぶか?
このテーマで解説していきます。
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