2か国留学(フィリピン→英語圏)の費用と組み方|モデルプラン3つの総額と期間配分【2026年版】

2か国留学(フィリピン→英語圏)の費用と組み方|モデルプラン3つの総額と期間配分【2026年版】

2か国留学とは、最初にフィリピンのマンツーマン授業で英語の土台をつくり、そのあとアメリカ・カナダ・オーストラリアなどの英語圏に移って、実際の生活のなかで英語を使う留学の組み方です。

「フィリピンを挟むと安くなる」と紹介されることが多い方法ですが、2026年の価格で計算し直すと、安くなる幅は数万円〜20万円台にとどまり、組み方によってはほとんど変わりません。2か国留学の本当の価値は、費用よりも「同じ期間で、話す量をどれだけ増やせるか」にあります。

この記事では、フィリピンとカナダ・オーストラリアの語学学校が公表している2026年の価格表と、各国のビザ制度をもとに、2か国留学のモデルプラン3つの総額を計算しました。あわせて、英語力に合わせた期間配分の考え方と、手続きで気をつけたい点を解説します。

フィリピン・セブ島から英語圏へ移る2か国留学

結論:2か国留学の費用(モデルプラン3つ)

まず結論です。語学学校の授業料、滞在費(フィリピンは寮・3食、英語圏はホームステイ)、ビザ・現地で必要な手続きの費用を合計し、英語圏だけで同じ期間を過ごした場合と比べました。

プラン 2か国留学の総額 英語圏だけの場合 差
3か月:フィリピン4週+カナダ8週 約109万円 カナダ12週 約116万円 約7万円安い
半年:フィリピン12週+カナダ12週 約198万円 カナダ24週 約221万円 約23万円安い
ワーホリ:フィリピン8週+オーストラリア12週 約194万円 ― 語学学校を短くして早く働き始める組み方

※フィリピンはQQ English(セブ)のレギュラーコース、カナダはEC トロント校の一般英語(週26レッスン)、オーストラリアはLexis シドニー校の一般英語(フルタイム)の2026年価格表をもとに計算しています。
※為替は2026年10月6日の欧州中央銀行の参照レート(1米ドル158.09円/1カナダドル110.94円/1豪ドル110.38円)と、同日の1ペソ2.52円で換算しています。
※航空券、海外留学保険、ホームステイ以外の食費・交通費・通信費・お小遣いは含みません。2か国留学では、フィリピンから英語圏へ移動する航空券が1区間増える点も考慮してください。

この表から読み取れることは3つです。

  • 2か国留学は、期間が長いほど差が出ます。フィリピンの費用は、寮と3食が込みで4週約30万円、12週約82万円。英語圏の授業料とホームステイ代より割安なので、フィリピンの期間が長いほど総額が下がります
  • ただし、航空券が1区間増えるため、3か月程度の留学では差はほぼなくなります
  • 費用の差よりも大きいのは、同じ期間で受けられるマンツーマン授業の量です。これが2か国留学を選ぶいちばんの理由になります

なぜ「フィリピン→英語圏」の順番なのか

2か国留学は、ほぼ例外なくフィリピンを先、英語圏を後にします。理由は、2つの国で受けられる授業の形がまったく違うからです。

フィリピン(QQ English) カナダ(EC トロント校)
授業の形 1日6コマのうちマンツーマン4コマ+グループ2コマ グループ授業 週26レッスン(週19.5時間)
クラスの人数 マンツーマンは講師と1対1 平均14人(最大16人)
滞在 学校の寮・3食付き ホームステイ(2食付き)
授業の外の英語環境 学校の外は英語以外の言葉も多い 生活のすべてが英語

マンツーマン授業では、授業時間のほぼすべてが「自分が話す時間」になります。一方、14人のグループ授業では、1人が話せる時間はどうしても短くなります。

とくに初級のうちは、グループ授業で発言のタイミングをつかめず、聞いているだけで1日が終わってしまうことも少なくありません。日本人は読む・聞くより話す・書くが苦手な傾向があり、EFの英語能力指数(2025年版)でも、日本人のスピーキングのスコアは4技能のなかで最も低くなっています。

そこで、まずフィリピンで「話す」ことに慣れ、英語で質問・返答できる状態にしてから英語圏に移る。こうすると、英語圏のグループ授業やホームステイの会話に最初から参加でき、現地で過ごす時間をそのまま「使う練習」に充てられます。

期間別に英語がどこまで伸びるかの目安は、こちらの記事で解説しています。

▶ 【2026年版】留学の効果は期間でどう変わる?2週間・3か月・半年・1年で伸びる英語力の目安

モデルプラン別の費用の内訳

プラン1:3か月(フィリピン4週+カナダ8週)

休職や大学の休学で、3か月だけ時間が取れる方向けの組み方です。

項目 金額
フィリピン4週(授業・寮・3食)+入学金 US$1,645(約26万円)
フィリピン現地費用(SSP・ID・教材・電気代) 約15,160ペソ(約4万円)
カナダ8週 授業料(週C$495) C$3,960
カナダ8週 ホームステイ(1人部屋・2食付き 週C$345) C$2,760
カナダ 登録料・滞在手配料・教材費・eTA C$457
合計 約109万円

フィリピンでの滞在が30日以内なら、ビザの延長は不要です。カナダは6か月以下の就学なら就学許可(学生ビザ)がいらず、電子渡航認証(eTA、C$7)だけで入国できます。

プラン2:半年(フィリピン12週+カナダ12週)

初級から始めて、半年で日常会話を不自由なくこなせるレベルを目指す組み方です。

項目 金額
フィリピン12週(授業・寮・3食)+入学金 US$4,618(約73万円)
フィリピン現地費用(SSP・ビザ延長・ACR I-Card・ID・教材・電気代) 約34,905ペソ(約9万円)
カナダ12週 授業料(週C$485) C$5,820
カナダ12週 ホームステイ(1人部屋・2食付き 週C$345) C$4,140
カナダ 登録料・滞在手配料・教材費・eTA C$497
合計 約198万円

カナダだけで24週過ごす場合(授業料は長期割引で週C$465)は約221万円なので、約23万円の差になります。フィリピンでは59日を超えるとビザの延長費用が上がり、60日以上の滞在ではACR I-Card(外国人登録証)も必要です。

カナダの語学留学の費用は、こちらの記事で期間別に解説しています。

▶ カナダ語学留学の費用を期間別に解説(1か月・3か月・半年・1年)【2026年版】

プラン3:ワーホリ(フィリピン8週+オーストラリア12週)

ワーキングホリデーの前にフィリピンで英語の基礎をつくり、オーストラリアでは語学学校を短めにして、早く仕事探しを始める組み方です。

項目 金額
フィリピン8週(授業・寮・3食)+入学金 US$3,118(約49万円)
フィリピン現地費用(SSP・ビザ延長・ID・教材・電気代) 約22,420ペソ(約6万円)
オーストラリア12週 授業料(週A$525) A$6,300
オーストラリア12週 ホームステイ(1人部屋 週A$415) A$4,980
オーストラリア 入学金・滞在手配料 A$465
ワーキングホリデービザ(初回) A$840
合計 約194万円

オーストラリアのワーキングホリデーでは、語学学校などで学べる期間が最長4か月(17週)までと決まっています。この枠をすべて使うと、語学学校の費用だけで約186万円(17週・ビザ代込み)かかり、働き始めるのも4か月後になります。

フィリピンで先に話す力をつけておけば、オーストラリアの語学学校は12週程度にして、そのぶん早く仕事を探し始められます。2026年7月からのオーストラリアの最低賃金は時給A$26.44です。英語を使う職場で採用されるかどうかは、到着時点の英語力に大きく左右されます。

▶ 1年間のオーストラリア・ワーキングホリデーで必要な費用を徹底解説

英語力に合わせた期間配分の目安

カナダ・トロントの街並み

フィリピンと英語圏に何週ずつ振り分けるかは、出発時の英語力で決めるのが基本です。語学学校ECが公表している進級の目安では、週20時間前後の集中コースで、初級(A1→A2)は約4週間、A2から中級(B1)までは約8週間で1段階上がるとされています。

出発時の英語力 フィリピン 英語圏 考え方
中学英語に自信がない(TOEIC300点前後まで) 8〜12週 残りの期間 英語で質問・返答ができるまでを、マンツーマンで固める
簡単な会話はできる(TOEIC400〜550点) 4〜8週 残りの期間 話す量を一気に増やし、英語圏のクラスで発言できる状態にしてから移る
日常会話は問題ない(TOEIC600点以上) 0〜4週 ほぼ全期間 フィリピンは試験対策やビジネス英語など、目的を絞って短期で使う

※TOEICとCEFRの対応は、ETSの公表値でA2が225点〜、B1が550点〜です。

全体の期間が短いほど、英語圏で過ごす時間を確保することも大切です。フィリピンを長くしすぎると、英語圏では生活に慣れたところで帰国、ということになりかねません。半年以下の留学なら、フィリピンは全体の3分の1〜半分までを目安にしてください。

手続きと準備で気をつけたい5つのこと

1.フィリピンのビザ延長とSSP

日本のパスポートなら、フィリピンには30日以内であればビザなしで滞在できます。30日を超える場合は、現地でビザの延長が必要です。また、フィリピンの語学学校で学ぶには、期間にかかわらずSSP(特別就学許可証)の取得が必要です。いずれも、多くの学校が手続きを代行し、入学後に現地で費用を支払います。

2.英語圏のビザは「期間」と「働くかどうか」で決まる

  • カナダ:6か月以下の就学なら就学許可は不要(eTAのみ)。ただし、語学学校に通うだけの課程では、学外で働くことはできません
  • オーストラリア:3か月を超えて学ぶなら学生ビザ(語学コースのみの場合A$2,050)。働きたいならワーキングホリデービザ(初回A$840、就学は最長4か月)
  • アメリカ:週18時間以上の語学コースは、期間が短くても学生ビザが必要です。2026年からは、語学研修での在留期間が通算24か月までになりました

3.移動の航空券と、一時帰国するかどうか

フィリピンから英語圏へ直接移動するか、一度日本に帰国するかで、航空券の組み方が変わります。直接移動する場合は、フィリピンの出国日と英語圏の入国日、ホームステイの開始日を合わせる必要があります。一時帰国する場合は、その間に英語圏のビザ書類や荷物を整えられる一方、航空券がもう1区間増えます。

4.海外留学保険は2か国とも対象になるものを

留学保険は、渡航する国や期間によって保険料が変わります。フィリピンと英語圏の両方の滞在期間をカバーしているかを、加入前に確認してください。オーストラリアで学生ビザを取る場合は、別途、学生向けの公的な医療保険(OSHC)への加入が求められます。

5.入学日と学校のレベル分け

多くの語学学校は毎週月曜日に入学できますが、学校によっては初級クラスの開始日が決まっていることがあります。フィリピンでどこまで伸びたかによって、英語圏の学校で振り分けられるクラスも変わります。英語圏の学校が渡航前のオンラインのレベル分けテストを用意している場合は、フィリピンの最終週に受けておくと、移ってからの授業がスムーズです。

2か国留学が向いている人・向いていない人

向いている人 向いていない人
英語を話すことに苦手意識がある人 すでに日常会話に困らない人
3か月以上の期間が取れる人 1か月以内の短期留学
ワーキングホリデーで、英語を使う仕事に就きたい人 1つの国でじっくり生活したい人
海外の大学・カレッジ進学の前に、英語力を短期間で上げたい人 費用を最優先し、とにかく総額を抑えたい人(1か国でフィリピン長期のほうが安い)

2か国留学を考えている方へ

2か国留学は、2つの国の学校・ビザ・滞在先・航空券を、ひとつの計画のなかでつなぐ必要があります。どちらか一方の学校だけを決めても、入学日や滞在期間がかみ合わなければ、移動のたびに余計な費用や空白の日数が生まれてしまいます。

留学情報館では、語学留学・ワーキングホリデーの手続きを手数料0円でサポートしています。セブにはグループ校の現地デスクがあり、フィリピンでの集中レッスンから欧米・オーストラリアでの生活まで、一貫してご提案できます。出発前から受講できる無料の英会話レッスンで基礎を整えてから渡航することもできます。いまの英語力・ご予算・使える期間をうかがったうえで、フィリピンと英語圏の期間配分を一緒に考えます。

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よくある質問

Q. 2か国留学は本当に安くなりますか?

A. 期間によります。2026年の価格で計算すると、半年(フィリピン12週+カナダ12週)ではカナダだけの場合より約23万円安くなりますが、3か月では約7万円の差にとどまり、航空券が1区間増えることを考えるとほぼ同じです。費用より、マンツーマン授業で話す量を増やせることに価値がある組み方だと考えてください。

Q. フィリピンの次は、どの国がおすすめですか?

A. 目的によって変わります。働きながら長く滞在したいならオーストラリアやニュージーランドのワーキングホリデー、6か月以下で学ぶことに集中したいなら就学許可のいらないカナダ、学生のまま働きたいならアイルランドやマルタも選択肢になります。国ごとの就労条件は、こちらの記事で比較しています。

▶ 1年間の語学留学費用を8か国で比較|学費・滞在費・ビザ代の実額【2026年版】

Q. フィリピンは何週間がいいですか?

A. 出発時の英語力で決めるのが基本です。中学英語に自信がない方は8〜12週、簡単な会話ができる方は4〜8週が目安です。ただし、全体が半年以下なら、英語圏で過ごす時間を十分に残すため、フィリピンは全体の3分の1〜半分までにしておくのがおすすめです。

Q. フィリピンから英語圏へ、日本に帰らず直接移動できますか?

A. できます。ただし、英語圏のビザや渡航認証は出発前に取得しておく必要があります。カナダのeTAやオーストラリアのワーキングホリデービザはオンラインで申請できるため、日本を出る前に済ませておくと安心です。

まとめ

2か国留学は、フィリピンのマンツーマン授業で話す力の土台をつくり、英語圏でそれを実際に使う組み方です。

  • 2026年の価格では、半年でカナダだけの場合より約23万円安くなる一方、3か月では差はほぼなくなります
  • ワーキングホリデーと組み合わせると、オーストラリアの語学学校を短くして、早く働き始められます
  • 期間配分は出発時の英語力で決め、英語圏で過ごす時間も十分に残します
  • ビザ、移動の航空券、保険、入学日を、2か国まとめて計画する必要があります

「安く行けるから」ではなく、「限られた期間で、話せるようになるため」に選ぶ。それが、2か国留学をうまく使うコツです。

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※本記事の金額は、2026年10月時点でQQ English・EC・Lexisが公表している2026年の価格表と、フィリピン・カナダ・オーストラリア政府の制度にもとづいています。授業料は学校・コース・申込時期により変わります。最新の金額は必ずお見積もりでご確認ください。

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