1年間のオーストラリア・ワーキングホリデーで必要な費用を徹底解説

1年間のオーストラリア・ワーキングホリデーで必要な費用を徹底解説

オーストラリアで1年間のワーキングホリデーをする場合、どのくらいのお金を用意したらいいのでしょうか。どのような費用がどのくらい必要なのかを具体的な数字を挙げてまとめました。

資金を有効に使うためには、自己投資と節約のバランスが必要です。無駄な出費を抑えるための節約術もまとめました。

目次

1年間のオーストラリアワーキングホリデーの『渡航前』にかかる費用

1年間のオーストラリアワーキングホリデーの『渡航前』にかかる費用

ワーキングホリデーに行くための準備にはどのくらいのお金が必要でしょうか。まず、渡航前に用意しなければなならない費用を確認しておきましょう。
($1=85円で計算してあります)

パスポートとビザの申請費用(目安:6万円)

ます、パスポートとワーキングホリデービザを準備しましょう。20歳以上で10年間有効のパスポートを申請する場合には16,000円かかります。パスポートが用意できたら、ワーキングホリデービザの申請をします。申請費用は2016年11月現在$450(約36,000円)となっています。

航空券(片道)(目安:5万円)

次に、航空券が必要です。航空会社や時期によって値段は大きく変動しますが、オーストラリアへは、ジェットスターやエアアジアなど経済的なLCCの利用が可能ですから、普段からインターネットで安いチケットをリサーチしておくといいですね。プロモーションの時期を狙えば、エアアジアのパース行き、ジェットスターのケアンズ行きなどは、片道3万円台のチケットを取ることも可能です。LCCは、航空券は安いですが、受託手荷物は別料金となります。20キロまでの受託手荷物の追加料金は、エアアジア約12,000円、ジェットスター約6,500円が必要です。それでも、5万円以内で片道航空券を購入することが可能です。

ワーキングホリデー保険(目安:15〜20万円)

さらに、ワーキングホリデー用の保険が必要です。これも、期間や補償の大きさによって様々な選択肢がありますが、1年の滞在の場合、平均で20万円程度、最低でも15万円の保険が必要になります。意外と大きな出費になりますが、外国でけがや病気をしたときなど、いざというときに大きなサポートとなりますので、必ず、ワーキングホリデー保険も予算に入れておきましょう。

最低限必要な費用は約26万円(目安:26〜30万円)

以上の3項目を最も安く抑えた場合の合計(パスポート・ビザ申請53,400円、片道航空券50,000円、保険150,000円)は、約253,400円です。これが渡航前に最低限必要な費用となります。

1年間のオーストラリアワーキングホリデーの『滞在中』にかかる費用

1年間のオーストラリアワーキングホリデーの『滞在中』にかかる費用

オーストラリアに到着してからは、どんな費用が必要になるでしょうか。語学学校へ4か月(17週間)通い、その後アルバイトをする場合の費用を計算してみましょう。住居は最初の1か月はホームステイ、その後11か月はシェアハウスで生活するパターンで算出してみました。

① 学費(17週間)(目安:50万〜60万円)

入学金 $225  
授業料 $6,035 ($355×17週間)
教材費 $55  
$6,315  

 
4か月学校へ通うと、日本円で約54万円の学費がかかります。支出の大きな部分を占めますが、自分の英語スキルをアップするための自己投資であり、不可欠な出費です。

② 住居費 ホームステイ(1か月)(目安:12〜13万円)

ホームステイ手配料 $225  
空港出迎え料 $100  
ホームステイ滞在費 $1,000 ($250×4週間)
$1,325  

ホームステイ1か月の住居費は日本円で約12万円です。ホームステイには、朝食、夕食の2回の食事が含まれます。

③ 住居費 シェアハウス(11か月)(目安:55万〜60万円)

シェアハウス家賃 $7,050 ($150×47週間)

オーストラリアのシェアハウスは1週間ごとに家賃を払います。1週間$150の家賃47週分で、日本円で約60万円になります。入居時に、保証金(家賃の2か月分)が必要になりますが、何も問題がなければ、退去時に返金されます。家賃と光熱費が別の場合もありますので、入居の際に確かめておきましょう。

④ 生活費 ホームステイ滞在時(4週間)(目安:2万〜3万円)

食費 (朝夕2食) $0 ホームステイ滞在費に込
昼食代 $140 ($35×4週間)
交通費 $140 ($35×4週間)
$280  

ホームステイの場合は、朝食と夕食は滞在費に含まれていますが、昼食や間食は自分で用意しなければなりません。昼食代と通学の交通費をそれぞれ、1日$5で計算してあります。

⑤ 生活費 シェアハウス滞在時(11か月)(目安:62〜65万円)

食費 $3,290 ($70×47週間)
交通費 $1,645 ($35×47週間)
雑費(日用品、交際費) $2,350 ($50×47週間)
$7,285 1か月あたり $662

シェアハウスでは、自分ですべての食事を準備しなければなりません。1日の食費は自炊を想定して$10としてあります。交通費は1日$5としましたが、学校やアルバイト先に近いシェアハウスを選べば、安く抑えることができます。また、シェアハウスでは、トイレットペーパーなどの日用品も自分で購入しなければなりませんから、細かい雑費もかかります。交際費と合わせて、雑費は1週間$50としてあります。日本円で1か月の生活費はおよそ6万円になります。

滞在費の合計は?(目安:190〜200万円)

学費① $6,315
住居費②+③ $8,375
生活費④+⑤ $7,565
合計 $22,255

滞在中の費用として、学費、住居費、生活費の3つの合計で$22,225(日本円で約190万円)になります。また、ここに、渡航前の費用(約26万円)、オーストラリア国内旅行費用、帰りの航空券、さらに予備費などを含めると、総計は250万円程度になると考えられます。また、これらの金額は、為替レートによって変動します。

アルバイト収入はどれくらい期待できる?(目安:60〜70万円)

オーストラリア滞在中にアルバイトを全くしない場合は、1年間の滞在費として200万円から250万円を用意しなければなりませんが、実際には、勤労収入を得ながら生活することで、これよりも少なくても済むことになります。例えば、時給13ドルで週25時間のアルバイトを6か月した場合、約$7,800(約67万円)の収入が期待できます。

しかし、最初からアルバイト収入に期待しすぎるのは危険です。なるべくゆとりのある予算を用意しておいたほうがいいでしょう。アルバイトで得た収入は、オーストラリア国内の旅行費用や予備費として考え、ワーキングホリデーをさらに充実させるための自己投資のために使うのがおすすめです。

1年間のオーストラリア・ワーキングホリデー渡航前に最低限いくら用意するべきか?

1年間のオーストラリア・ワーキングホリデー渡航前に最低限いくら用意するべきか?

ワーキングホリデービザは現地での勤労が可能ですから、前述した約26万円の初期費用さえ用意できれば、ワーキングホリデーの実現は可能です。高い学費が払えなければ、学校に行くことは諦め、現地に友達がいたら、しばらく部屋に泊まらせてもらいながら、すぐに働いてお金を稼げば、最低限の生活はできるかもしれません。

しかし、現実には、英語環境の初めての土地で、すぐに仕事を見つけて安定した収入を得ることは容易ではありません。また、仕事に追われて、オーストラリアの生活を十分に楽しめなくては、ワーキングホリデーに来た意味がなくなってしまいます。

したがって、アルバイトは補助的な収入と考えたほうがいいでしょう。アルバイトをしなくても、数か月は生活が成り立つように、十分な資金の目安として200万円を用意してから渡航することをおすすめします。途中で資金が尽きて、中途半端なまま日本に帰るというのでは、もったいないことになると思います。

補足:オーストラリア滞在中に出費を抑える10のコツ

補足:オーストラリア滞在中に出費を抑える10のコツ

①英語は日本でできる限り勉強していく

オーストラリアでのワーキングホリデーを充実させるカギはなんといっても、英語力です。語学学校で基本から勉強し直そうと思っているようでは、4か月の就学期間では不十分です。日本にいる間に少しでも英語のスキルを上げておけば、学校へ行く期間を短縮することもできますし、条件のいいアルバイトにつくこともできます。ワーキングホリデーに行こうと決めたら、すぐに英語の勉強を始めましょう。

②留学エージェントや学校のキャンペーンを利用する

インターネットで検索すると、無料で学校の入学手続きなどを手配してくれる留学エージェントがたくさん見つかります。経験豊富な留学カウンセラーに相談にのってもらい、自分にあった学校を見つけましょう。入学金無料などのキャンペーンを利用すれば、学費の節約になります。
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③無料の英語レッスンを活用する

オーストラリアは移民の国ですから、英語が十分に理解できないまま、色々な国からやって来た人がかなりいます。そのような人のために、教会やコミュニティセンターで、無料またはワンコインなどの小額の英語レッスンが開催されています。学校とは違った雰囲気の英語レッスンも、ぜひ体験して、英語スキルを伸ばしましょう。

④外食は極力控えて自炊をする

オーストラリアは物価が高騰していて、特にレストランでの外食は日本では考えられないような価格設定になっています。高いのは人件費ですから、スーパーで食材を買って、なるべく自炊をすれば出費は抑えられます。意外にオーストラリアのお米は日本より安いので、ご飯中心の食生活を心がければ、とても経済的です。朝はパンやシリアルに果物、昼はサンドイッチやおにぎり、夕食はご飯を炊いて簡単なおかずを作れば、1日$10もあればやりくりができます。自炊をすると、ジャンクフードなども食べなくなり、健康と節約の一石二鳥のメリットがあります。

⑤レストランでアルバイトをする

ワーキングホリデーのアルバイトといえば、日本食レストランで働く人が圧倒的に多いですが、レストランで働くことのメリットは、まかないです。職場で食事を用意してもらえたら、食費が節約でき、作る手間も省けます。売れ残ったおすしやお弁当などを持ち帰らせてくれるところもありますから、日本食レストランでのアルバイトはおすすめです。

⑥自転車を活用する

交通費の節約のために、電車やバスに頼らず、自転車を活用しましょう。中古自転車であれば$100くらいで手に入れることができます。オーストラリアはサイクリングが趣味の人も多いので、自転車道路が整備されているところが多く、自転車での移動は快適です。

⑦コンセッション(学割)を利用する

学校に通っている期間は学生証が発行されます。オーストラリアには学生割引が使える施設がたくさんあります。映画館やスポーツ観戦、観光名所の入場券など、学生証が使える期間中に大いに活用しましょう。

⑧セカンドハンド(中古品)を活用する

オーストラリアでは昔から中古品の売買が盛んです。インターネットのコミュニティの『売ります・買います』などの掲示板で、衣類、電化製品、家具、日用品などさまざまなものを取り扱っています。また、寄付された古着を取り扱うチャリティのお店も、いたるところにあります。オーストラリア滞在中、一時的に使うものなどは、このような中古品を活用しましょう。使い終わったら、また誰かに買ってもらうことで、無駄なく使うことができます。

⑨たばこはやめる

オーストラリアでは、たばこは1箱(25本)25ドルです。日本円で2,000円以上になり、日本のたばこの4倍です。とても高額な嗜好品です。たばこを吸う習慣のある人は、かなりの出費になりますから、ぜひこれを機会にたばこはやめましょう。節約したお金で、もっと有意義な体験ができるはずです。

⑩パブのハッピーアワーを利用する

オーストラリアのレストランやパブでの飲食はかなり高額になるということに触れましたが、平日の早い時間にはハッピーアワーで割引を実施しているパブがあります。普段は1杯10ドルもするビールが半額で飲めたりします。パブの雰囲気を楽しみたい人は、ぜひ、このようなサービスを利用するといいですね。

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