そうだ、オーストラリアへ農業留学しに行こう【大地から学ぶファーム語録】

そうだ、オーストラリアへ農業留学しに行こう【大地から学ぶファーム語録】

国土の61%がファーム系の土地であるオーストラリアは、世界の中でも農業や地産業がもっとも盛んな国の1つ。オーストラリアの農業活動は国内はもちろん、海外の食生活を支える大きな産業として日々進歩しています。

オーストラリアから日本への輸入も多く、蕎麦やうどんを作る時に使用する中力粉などの小麦類、ビールの原料となる大麦、米、コットン、菜種などが挙げられますが、作物によっては遺伝子組み換えでないものしか栽培が認められていないエリアもあるので、オーストラリアは日本のマーケットにも好まれる農業国にもなっています。

今回はそんなオーストラリアへ農業留学を考えるみなさんへ、国内の農業事情や農業関連の資格についてご紹介します。

1.大地が育てる意外なオーストラリアの農作物 お米やコーヒ豆もとれる!

オーストラリアは言わずと知れた農業大国ですが、こんな意外なモノも多く収穫されています。

オーストラリア米は日本米に近いというウワサ

オーストラリアで「お米?」と聞いてピンとくる人は’少ないかもしれませんが、オーストラリアでは米の栽培も盛んに行われています。

もともと日本のお米がオーストラリアに渡り、時を経てオーストラリア米として栽培されるようになったので、オーストラリア米はインド米のような細長くパサっとした感じではなく、形や粘り具合も日本のお米に近いのが特徴なのです。

留学中に「お米はどうしよう」と心配する必要はありません。お米は国内で大量に生産をされているので、価格的にも日本より安価で購入できます。

クイーンズランド州ではコーヒー豆も!

年間を通してトロピカルな気候のクイーンズランド州ではコーヒー豆の栽培も盛んです。国内産のコーヒー豆をブランド化して、ハワイ産やブラジル産コーヒーに負けない独特な風味や味わいを伝えようと、ファーマーたちが意欲的にプロモーションしています。

カフェ文化のあるオーストラリアではコーヒー豆の需要が高いですが、どうしても外国産ブランドにおされがち。個人的にも国産のコーヒー豆をもっと応援したいです。

ケアンズではマンゴーが美味し過ぎる

太陽がギンギンと照りつける夏の時期、ちょうど10月から2月くらいはケアンズのマンゴー農園がとても忙しいです。日本では高価とされるマンゴーもオーストラリア全域のスーパーでは1つ2ドルから3ドルくらいで売られています。

とろけるようなマンゴーはそのままでもフレッシュ・ジュースにしても美味しい。夏のケアンズでマンゴーを食べないなんてもったいないですよ。

2.農業体験するならオーストラリアがオススメ。その理由はファーム・WWOOFにある!

ファームとボランティアを結ぶWWOOFは、日本をはじめ多くの国々で農業体験ができる素晴らしい期間です。オーストラリアでもWWOOFに登録しているファームは多く、年間を通してボランティアの力を求めています。

ファームに憧れてオーストラリアへ

ワーキングホリデーでオーストラリアを訪れる人は多いですが、誰もが頭をかすめる仕事と言えばファームでの仕事です。

フルーツのピッキングや箱詰め作業、家畜の世話やファームの整備まで仕事の内容はさまざまでですが、何と言ってもファームの魅力はオーストラリアの大自然の中で”脱・都会暮らし”ができることです。

収穫期は重労働になる場合もありますが、その時が稼ぎ時です!賢くお金を貯めて、契約が終了したら次のファームへ旅立つ人も多いんですよ。

仕事を通して農業体験をするならオーストラリアが一番!オーガニックへの興味も湧いてきて、自然と農業の素晴らしさが実感できます。土にまみれて、汗水流してこそ、本物の農業体験をしたと言えるのかもしれません。

知ってる?ウーフ(WWOOF)の存在 

みなさんはWWOOFの存在を知っていますか?WWOOFはファームでボランティアとして働きながら農業体験ができるプログラムです。宿泊場所と食事を無料を無料で提供してくれるので、滞在費がほとんどかからないのが魅力です。詳しくは下記のサイトでご確認下さい。
» ご紹介!オーストラリアワーキングホリデーのウーフ(WWOOF)とは?

農業関連の資格をTAFEで取得しよう

農業=Agricultureについて学びたい人は、TAFEなどで農業関連のコースを取って資格を取得するのもおすすめです。早速、取得できる農業関連の資格をまとめました。

  • Conservatioin and Land Manaagement…農業に大切な土地の管理、保全土工作業、自然地域の復旧作業など、土地に関わる管理について学べるコースです。自然環境の総合マネジメントが網羅できるので、将来ファーマーを目指す人の土台となる知識が豊富に得られます。
  • Agriculture…農業を中心に畜産に関する知識とマネジメントが学べるコースです。将来、ホビーファームを持ちたい、牧場を作りたいという人におすすめのコースです。有機栽培や無農薬栽培についても学べるのでオーガニックに興味のある方には最適です。
  • Horticulture…花の育て方や庭のメンテナンスの仕方など園芸関係の仕事に必要な知識が学べるコースです。オーストラリアでは植物園や公園の管理者に、この資格を求めることが多いです。
  • Permaculture…パーマカルチャーとは生態系農業を指します。このコースでは永続性の自然農業で作物や穀物のプロジェクトマネージャーやコンサルタントになるための知識やパフォーマンスを勉強します。

これらの資格はCertificate2からDiplomaまでランク別に分かれていますが、最終的にDiplomaを目指す人でもCertificateレベルから取得することをおすすめします。

3.オーストラリア農業体験で夢をもっと広げよう!帰国後も続けたいファーム生活

オーストラリアでの農業体験をしたら、帰国後もファーム生活を続けたいですよね。仕事を続けながら自宅でできるプチ農園を始めたり、日本国内の農業プログラムに参加するのもよいアイデアです。

畳一畳のプチ農園から始めよう 

自給自足という言葉、何気な口にするもののなかなか日本では実践することは難しいかもしれませんよね。オーストラリアでの農業体験で作物を育てる魅力に気付く人は多いと思いますが、今までの仕事を辞めて、田舎に土地を買って、1からファームを築き上げる!気持ちはあってもなかなか大変なことでもあります。

それならプチトマトやキュウリなど、マンションのベランダや庭の一角に畳一畳のプチ農園を作って、作物の栽培を続けてみてはどうでしょうか?

少しのスペースでできる自給自足の生活。オーストラリアでの農業体験をベースに、本気なら将来的に少しずつ農園のサイズを広げていけばよいのです。

帰国後は日本の農業体験もしてみては?

日本に帰ったら、村おこしボランティアや地域活性化を図るインターンに参加してみるのもよいアイデアだと思いませんか?オーストラリアと日本のファーム・スタイルの相違点、それぞれの土地で生かせるせる農業の知恵をどんどん伝えて行こうではありませんか!

モノ文化である日本社会が今変わりつつあります。地元産の作物を売る”道の駅”が次々と誕生し、農家に滞在して農業体験をするプログラムも流行っています。

あなたがオーストラリアで農業体験したように、世界から多くの人が日本へ農業体験にもやってくる時代です。農業を通して叶えられる国際交流のチャンスも大いにあるんですね。

今回はオーストラリアの農業留学についてご紹介しましたが、農業というものは本当に知れば知るほど、とことん追求したくなる分野でもありますよね。

オーストラリアは農業大国。チャンスと出会いのあるオーストラリアでの農業留学では、きっと驚きと感動を与えてくれることでしょう。さあ、あなたもファームを目指してオーストラリアへ旅立ってみませんか。

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