オーストラリアに限らず、海外に留学をする場合は適切なビザの取得が必要になります。初めて留学をする人は、「どんな種類があるのか」「どうやって取得すればいいのか」「取得には日数がかかるのか」など、さまざまな疑問点が挙がってくるでしょう。
オーストラリアへの留学の場合、滞在期間や留学の目的などでビザの種類が異なります。ビザにはいくつかのパターンがありますので、自分にあったビザを選ぶようにすることが大切です。
ここではオーストラリア留学で必要なビザについて、種類、取得方法、費用などを中心にまとめました。どうぞ、参考にしてみてください。
あなたのオーストラリア留学スタイルは?ビザを取得する前に確認しよう
ビザを取得するまえに確認したいこと、それはあなたの留学スタイルです。語学習得を目的とした短期留学ですか?それは、3か月以下ですか、それとも3ヵ月以上ですか?
ビザを申請するのが初めての人は、申請の前から「どうすればいいのかわからない」と不安になりがちです。どの種類のビザでも手続きが極端に難しいものはありません。正しいプロセスを踏みながらゆっくり進めていけば大丈夫です。
費用はかかりますが、ビザの申請を専門に扱うエージェントもあります。まず、オーストラリアにどのような目的で、どのような学校に通って、どれくらいの期間滞在をするのかを明確にしておきましょう。
留学を目的としたビザの種類と概要【対象者、取得方法、申請費用について】
留学=就学という点で考えてみると「学生ビザ」と「ワーキングホリデービザ」「セカンドワーキングホリデービザの3つが挙げられます。
学生ビザ
オーストラリアの語学学校、TAFE、専門学校、大学などの教育機関に3か月以上通う人は学生ビザの取得が必要です。日本での申請開始時期は受講するコースの開始日4ヵ月前となり、オーストラリア国内では3ヵ月前となります。
申請条件
- オーストラリア政府が認定する学校(CRICOS登録校)のコースを週25時間以上のフルタイムで受講すること
- オーストラリア滞在中に困らない額の資金があること
- 心身ともに健康なこと
申請に必要なもの
- パスポート
- 学校入学許可証
- 海外留学生健康保険(OSHC)
- 日本の身分証明書(運転免許所、戸籍謄本)
申請費用:620ドル
クレジットカードが必要になります。VISA、マスター、アメリカン・エキスプレス、JCB、ダイナースなどを用意してください。
申請方法:オンライン申請
まずオーストラリア移民局のImmiAccountにアクセスし、アカウント登録をしてから申請を始めます。下記のサイトをご参照ください。
オーストラリア留学の学生ビザ【概要・取得方法・改正点のまとめ】 | EnglishPedia
オーストラリア政府移民局ImmiAccount学生ビザ申請サイト
ビザ取得までの日数:2週間から3週間が目安
移民局の込み具合などによって異なりますが、おおむねに考えておくとよいでしょう。コースの開始日が迫ってから慌てることのないように、申請には日数の余裕を持って行ってください。
申請を自分で行うことに自信のない人は、留学エージェントに相談してみましょう。無料で申請のサポートをしてくれるエージェントがおすすめです。
ビザサポート相談の申込
現地で気を付けなければならないこと
- 80%以上の出席率が必要
- 体調が悪いときは病院で診断書をもらう
- 週20時間までの就労許可
学生ビザの保持者が現地で気をつけなければならないことは学校への「出席率」です。語学学校、TAFE、カレッジ、大学、大学院、すべての教育機関にアテンドしている学生に共通して言えることですが、学校への出席率が80%を切ってしまうと、「XXさんが学校へ来ていない」と学校からオーストラリア移民局へ連絡が入ってしまいます。
そして「オーストラリアに学習をするために留学に来ているのに、どうして?」ということになってしまい、学生ビザがキャンセルされてしまうのです。いったん、ビザがキャンセルされてしまうと4週間以内に出国しなければならず、場合によっては以後3年間は入国制限を強いられることもあります。
しかしながら、体調を崩したり病気になったりすることもありますよね。そのような場合はGP(General Practice)やClinicなどの病院から証明書(Certificate)をもらって学校に提出してください。この場合は欠席扱いになりません。
欲をいうと、ちょっと風邪を引いても病院に行くべきだということです。証明書をもらうほうためにも、また適切な処方箋をもらうためにもです。
学生ビザの保持者は週20時間までアルバイトをして収入を得ることが認められているので、収入を学費や生活費にあてることもできます。
ワーキングホリデー
オーストラリアはワーキングホリデーで最も人気のある国の一つです。言葉通り、仕事をしながら余暇を楽しもうという意図があるのが特徴ですが、1年の留学期間を通して4か月間の就学も認められています。
申請条件
- 18歳から30歳までの国民であること
- 心身ともに健康であること
- オーストラリアに1年以上滞在する意思がないこと
- 扶養する子供を同行しないこと
- 過去ワーキングホリデーでオーストラリアに入国したことがないこと
- 現地での生活に困らない資金(目安50万円)
申請に必要なもの
- パスポート
- クレジットカード
- 身分証明書
申請費用:485ドル
その他、健康状態を確認するために健康診断を受ける必要がありますので、申請費用と別に用意をしておくようにしましょう。費用は各指定検査機関によって異なりますが、おおむね36,000円~36,762円程度です。
申請方法:自分でオンライン申請
自分で申請を行えば申請費用以外はかかりません。学生ビザの申請手順と同様に、まずImmiAccountにアカウント登録をし、申請を始めていきます。携帯番号やEmailアドレスなどの個人情報を記載していきますので、準備をしておいてくださいね。とくに、Emailアドレスはビザが下りた時の連絡先となります。間違えないように入力しましょう。
【完全版】オーストラリアワーキングホリデーの申請方法を解説 | EnglishPedia
オーストラリア政府移民局ImmiAccountワーキングホリデービザ申請サイト
※ビザ申請専門のエージェントに依頼
申請費用の他に手続き費用がかかります。英語に自信がなく申請のプロセスが不安な人、またビザ取得までの日数が迫っている人は、エージェントに相談をしてみるとよいでしょう。
ビザサポート相談の申込
ビザ取得までの日数:2週間から4週間が目安
取得までの日数は移民局の込み具合にもよりますが、おおむね2週間から4週間を目安に考えておくとよいでしょう。記載項目に誤りがあった場合は、申請をやり直す必要が出てきますので、申請には日数に余裕をもって行うようにしてください。
セカンド・ワーキングホリデー・ビザ
ワーキングホリデー期間は通常1年間ですが、オーストラリアにはセカンド・ワーキングホリデー制度があり、もう1年延長することができます。最長2年間、ワーキングホリデーで現地に滞在することができます。
オーストラリア政府移民局ImmiAccountセカンドワーホリ申請サイト
申請条件、申請方法、申請費用:基本的に1年目と同じ
ただし、1年目に政府が指定した仕事(ファーム関係が多いです)に3ヵ月以上従事していることが大前提となります。2年目の滞在を目指す人は気を付けるようにしましょう。どのような仕事があるのか、下記のサイトの「Specified work」「Regional areas」で解説していますのでご参照下さい。
Working Holiday visa (subclass 417)
※Form1263とは
セカンド・ワーキングホリデーの申請時に雇用主が発行した証明書(Form1263)が必要になりますので、必ずもらっておきましょう。フォームは下記になります。
Form1263
オーストラリア留学に関してのビザ情報をお届けしました。ビザ取得まで数週間の時間がかかること場合がありますので、申請には余裕をもってのぞむようにしましょう!