オーストラリアワーキングホリデーの日本語教師【概要・求人の説明】

オーストラリアワーキングホリデーの日本語教師【概要・求人の説明】

オーストラリアでは、子供から大人までたくさんの人が日本語を勉強しています。日本語を学ぶ目的や形態もさまざまですから、ワーキングホリデー中に日本語教育に携わりたい人にも、いろいろなチャンスがあります。

日本人であることに誇りを持ち、日本語の奥の深さを再確認するきっかけにもなるでしょう。

1.オーストラリアワーキングホリデー中の日本語教師ってどんな仕事?

日本語教師の仕事は、日本語を母語としない外国人に日本語を教えることです。オーストラリアには、子供から大人まで、たくさんの人が、日本に興味を持ち、日本語を勉強しています。ネイティブの日本人から日本語を学びたいという人も多いので、日本語教師は、日本人であることを最大限に生かすことができる仕事でもあります。

日本語教師の資格とは?

日本語教師として働く場合、日本国内で一般的に認められている資格は3つあります。1つ目は、大学で日本語教育過程を専攻、または副専攻とし学位を取る。2つ目は、日本語教師養成講座(420時間)を修了する。3つ目は、日本語教育能力試験に合格することです。日本国内の日本語教育機関に就職する場合、これらの資格を持っていることが求められます。

オーストラリアでは資格より経験が大切?

しかし、オーストラリアで日本語教師として働く場合には、これらの資格が必須というわけではありません。どのような形態で日本語を教えるかにもよりますが、実際に重視されるのは、資格よりも経験です。資格だけ持っていても、即戦力として日本語を教えることができなければ、必要とされることがないでしょう。最初は誰でも経験ゼロからのスタートですが、日本語の教え方を正しく理解し、確かな経験を積んでこそ、自信を持って日本語を教えることができるのです。

また、日本語を勉強している人は、日本の文化、歴史、習慣などにも興を持っていて、思いがけない質問を受けることも多いので、言葉の知識だけでなく、幅広い教養が求められます。

日本語を自由に操ることができる日本人なら、誰でも教えられるだろうと簡単に考えている人もいるかもしれませんが、そのような気持ちでは務まりません。実際には、経験を積めば積むほど、日本語の奥の深さに気づかされ、常に勉強が必要とされますが、やりがいの大きい仕事です。

2.オーストラリアで日本語を習う人はこんな人たち

小学校、高校の日本語

オーストラリアでは、小学校から高校まで、外国語の1つとして日本語を勉強している学校がたくさんあります。小学生は、日本の文化を学びながら日本語に親しみ、高校になると読み書きから会話まで総合的に日本語を学び、大学の入試科目として選択する学生もいます。

大人の日本語

また、子供だけでなく、大人になってから日本語を学んでいる人もたくさんいます。仕事のために日本語を必要とする人、日本への旅行のために日本語を学ぶ人、アニメなどの日本の文化をより理解したい人、日本人と国際結婚をした人など、さまざまな目的で日本語を学んでいる人がいます。

日本にルーツを持つ子供たち

さらに、オーストラリアでは、国際結婚の増加により、国籍の違う親を持つ子供も増えています。オーストラリアで暮らす子供たちの母語は英語になりますが、バイリンガルとして子育てをしている家族も多くいます。家庭の中だけでは、十分に習得できない日本語をサポートするための日本語補習校など、日本にルーツを持つ子供たちのための日本語教育のニーズも高まっています。

3.オーストラリアで働く日本語教師の実態とは?

小学校、高校で日本語を教える

オーストラリアの正規の小学校、高校で働くためには、オーストラリアの大学院で教育学を学び、オーストラリアの教員資格を取らなければなりません。教員になるためには、専門教科の勉強はもちろん、生徒たちときちんとコミュニケーションをとったり、教室内活動をコントロールしたりする能力も問われます。

日本語アシスタントとして日本語を教える

ワーキングホリデーの人が日本語教育に携わるには、日本語アシスタントとして、現地の小学校や高校で、日本語のクラスのサポートをすることができます。正規の日本語の先生のアシスタントとして、会話練習の相手になったり、日本の文化を紹介したりするのが主な仕事です。無給のボランティアが多いですが、現地の学校での子供たちの様子を肌で感じ、オーストラリアの先生がどうやって日本語を教えているのかを現場で実践的に学ぶことができるという大きなメリットがあります。

実際には、このような経験を経て、オーストラリアの大学院に進学し、正規の教員として働いている日本人もいます。ワーキングホリデーの一つの経験から、自分の目標を見つけて、夢を達成するきっかけになることもあるのです。

日本語学校で日本語を教える

大人になってから日本語を学ぶ人は、州立の専門学校(TAFE)や民間の日本語学校に通うことが多いです。しかし、これらの学校での日本語教師のポジションは、それほど多くありません。小学校や高校と違って、ネイティブの日本語教師に日本語を習いたいという人は多いですが、長く働くことのできる永住の日本人が講師として働いているケースが多いです。ワーキングホリデーの場合は、就労期間が限られているため、仕事を得るのは難しいかもしれません。 

4.ワーキングホリデーで日本語教師に挑戦しよう!チャンスの掴み方

ワーキングホリデーの人が、オーストラリアで日本語を教えて、収入を得るのは難しいですが、日本語教育に携わるチャンスは他にもいろいろあります。

日本語補習校

日本にルーツを持つ子供が通う日本語補習校では、ボランティアを募集していることが多いです。クラスに入って、授業中のサポートをしたり、日本の行事イベントなどのお手伝いをしたりします。日本の教員免許や幼稚園教諭の資格を持っている人は、教壇に立つチャンスもあるかもしれません。補習校は、週末のみの授業なので、忙しい人でも参加しやすいでしょう。
 

フリーの日本語教師

ワーキングホリデーの人でも、フリーの日本語教師として、収入を得て働くチャンスがあります。

まず1つ目は、日本語を学んでいる高校生や大学生の家庭教師です。学校では会話試験が多いので会話の練習相手を頼まれたり、宿題の確認などを求められたりすることもあります。

2つ目には、大人向けのプライベートレッスンの講師として日本語を教えることもできます。忙しくて、定期的な講座に出席するのが難しい人のために、フレキシブルに対応できるプライベートのレッスンは重宝されます。

生徒さんの募集は、インターネットのコミュニティサイトを利用するといいでしょう。口コミで依頼がくることもあります。いずれにしても、お金を頂いて日本語を教えるプロの日本語教師として、生徒さんのニーズに応えられるように、十分な準備をしてレッスンに望むこと忘れないでくださいね。

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