高校留学を目指しているが、費用が高い…
少しでも費用を抑えて高校留学に行きたい。
高校留学は、海外で多様な経験を積み成長できる、高い英語力が身につく、海外大学進学に繋がる、など多くのメリットがあり、近年、目指す人が増えています。しかし、費用が高額になるのも事実です。
この記事では、費用を抑えて高校留学したい人のために、留学の種類、国選び、学校選び、奨学金・教育ローンの4つの観点から、費用をなるべく抑えて高校留学を実現する方法を解説します。
高校留学の種類
まずは、高校留学の種類からです。一言で留学と言っても、夏休みなどを利用して1週間程度から海外体験をするサマースクールや、短期の語学留学、学期単位での交換留学、現地校の卒業を目指す正規留学などいくつかの種類があります。
短期留学(サマースクール、語学留学など)
主に日本の学校の休暇期間を利用して行われます。1~2週間からのサマースクールでは、座学に限らず様々なアクティビティ(観光、ハイキング、農場見学、スポーツ、地元学生との交流など)から選べるのがメリットです。英語学習をメインとして語学学校で勉強する方もいます。費用の目安は、1週間あたり10万円~30万円前後です。
交換留学
交換留学は、日本で所属する高校が海外の学校と提携している場合に、数か月間の学期単位、または1年間留学する方法です。数か月~1年間という期間留学できるため、短期滞在では経験できない現地での学生生活を体験できるのが特徴です。逆に、基礎学力や英語力が身についていないと、学習についていけないので、留学前の準備は入念に。
交換留学のメリットは、留学中に取得した単位が日本の高校でも認められることで、留学してもその分、卒業時期が遅れたりしません。これが私費の語学留学だと、留学期間は日本の学校を休学しなければなりません。費用の目安は、一か月あたり20万円~70万円前後です。
長期留学(休学または大学進学を視野に入れた正規留学)
より長期、休学をして私費留学する方法もあります。また、海外の大学進学を視野に入れて、現地の学校に入学、編入学する正規留学の道も。一か月あたり20万円~60万円前後です。
留学種類による費用は?
費用の観点から見ると、もちろん期間が短い方が総額は安くなります。ただ長期でいった方が、1か月あたりのコストパフォーマンスは良くなります。
語学留学の場合は、リーズナブルなのはフィリピンのセブ島留学です。一か月あたり20万円~くらいから可能で、日本から近く、航空券代も安く抑えられます。
高校留学の国選び
国によって学費、生活費は大きく異なります。以下に、高校留学で人気の主要国の正規留学費用の目安を紹介します。
ここに書いてあるのは、学費、生活費(滞在費含む)の目安です。これに各国数万円のビザ関連費用や、航空券代、留学エージェントを利用する場合はその利用料金などが追加になります。
また、物価や為替の変動も受けますので、最新情報はインタ―ネットなどで検索いただくか、留学エージェントにお問い合わせください。
次の章で説明する、国の中でも公立か私立か、どこの州か、どの学校か、などによって変わってきますので、国だけで見てもい、けっこう幅のある金額になっています。
国 | 目安費用(年間) |
アメリカ | 約200万~600万円 |
カナダ | 約200万~450万円 |
イギリス | 約300~600万円 |
アイルランド | 約150万~400万円 |
ニュージーランド | 約230万~340万円 |
オーストラリア | 約200万円~450万円 |
マレーシア | 約300万円~400万円 |
フィリピン | 約125~250万円 |
参考記事
アメリカ高校留学の費用を安く抑える4つの方法
【完全解説】カナダ高校留学のすべて!メリット、教育制度、費用からおすすめ都市まで
【完全解説】イギリス高校留学のすべて!メリット、教育制度、費用からおすすめ都市まで
【完全解説】アイルランド高校留学のすべて!メリット、教育制度、費用からおすすめ都市まで
【節約法あり】ニュージーランド高校留学費用のすべて
学校選び
どの学校を選ぶのかでも費用は異なります。アメリカでも約200万~600万円という大きな幅があります。これはなぜでしょうか。
費用を抑えたければ郊外の公立高校!
これは、具体的に言うと、郊外の公立高校に入れば、学費も生活費も低く抑えられる一方、都市部の名門校へ入れば、学費も生活費も高額になる、という、国の中でも選ぶ学校によって費用が大きく異なるということです。
また、カナダなどは、国が教育行政を一律管理しているわけではなく、州ごとに教育や税制までが違うので、州で学費が大きく異なります。カナダの中では、ノバスコシア州は比較的安く、人気のブリティッシュコロンビア州やオンタリオ州はやや高めとなっています。
なお、英語力がかなり低いけど高校留学に行く、という場合、グレードを一つ落として留学開始したり、入学前に語学学校へ1年通ってから入学する、という場合もあります。その場合、留学期間が伸び、学費生活費もプラスでかかりますので、注意して下さい。
奨学金・教育ローン
最後に奨学金・教育ローンについてです。奨学金を受けることで、留学費用の負担を抑えることが可能です。
返済不要の給付型、卒業後、返済が必要な貸与型があります。貸与型であっても一時的な負担を抑えることができるので、まとまった資金が今すぐ用意できない場合でも留学実現が可能です。
留学に対して給付される代表的な奨学金・教育ローンには以下のようなものがあります。
奨学金 | 概要 |
JASSO海外留学支援制度(学部学位取得型) | 給付型:最大総額 約400万円/年 |
柳井正財団公募制海外大学奨金(合格型) | 給付型:最大総額 約1,300万円/年 |
公益財団法人笹川平和財団 | 給付型:最大総額 約1,100万円/年 |
第二種奨学金(海外):JASSO | 貸与型:毎月2万円~12万円 |
国の教育ローン(海外留学) | 貸与型:最大450万 |
これ以外にも、留学生に対して給付型の奨学金を設ける自治体が増えており、お住まいの市区町村のHPなどを調べてみることをおすすめします。
さらに詳しく知りたい方はこちら
返済不要!高校留学に使える代表的な給付型奨学金5つと、その他の奨学金一覧
海外留学奨学金(給付型・貸与型)の仕組みを知り賢く利用する方法
まとめ
費用を抑えて高校留学したい人のために、留学の種類、国選び、学校選び、奨学金・教育ローンの4つの観点からその選択肢を紹介しました。
留学は、1週間~短期留学から、学期単位の交換留学、正規留学があります。総額が小さいのは短期留学ですが、期間あたりの金額は高めです。
国によっても費用が異なりますし、国の中でも公立か私立か、都市部か郊外かで大きな違いがあります。最後に、奨学金や教育ローンを利用することで留学費用をまかなったり、一時的な出費を抑える方法があります。