海外留学奨学金(給付型・貸与型)の仕組みを知り賢く利用する方法

海外留学奨学金(給付型・貸与型)の仕組みを知り賢く利用する方法

留学に行きたいけど資金が…
奨学金を借りても将来、返済していけるか不安…

夢の海外留学には「留学資金」が大きな問題となることも少なくありません。しかし、奨学金を利用すれば、手持ちの資金が少なくても留学が実現できます。返済不要の給付型奨学金はもちろん、貸与型の奨学金も多く利用されています。

この記事では、給付型と貸与型の違い、申請に必要なものなど、海外留学のための奨学金の基本知識、代表的な奨学金、たくさんある奨学金から自分に合ったものを探す方法を解説します。

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奨学金とは?最低限これは知っておこう!

海外留学奨学金

「奨学金」とは、経済的な理由で教育が受けられない学生のために、教育費用を給付、または貸与する仕組みです。貸与の場合は、通常、銀行などから借りる場合より低い金利で資金を借りることができます。

給付型と貸与型の違い

奨学金には大きく分けて「給付型」と「貸与型」の2種類があります。

「給付型」このタイプの奨学金は、返済が不要です。「留学費用がもらえる」ということです。学業成果や留学目的など特定の条件を満たすことで支給されます。JASSO海外留学支援制度(学部学位取得型)、柳井正財団公募制海外大学奨金(合格型)などがあります。もちろん給付型の奨学金は人気があるので、競争率も高く、申請書類も入念に準備する必要があります。一方、有名でなくても地方自治体が独自の奨学金を設けている場合などもあり、倍率が高いからとあきらめず、探してみる価値はあります。

「貸与型」返済が必要な奨学金で、多くの留学生は貸与型を選択します。金利は一般の金融機関より低く、返済開始は学校の卒業後となります。

例えば、JASSOが提供する第二種奨学金(海外)は、金利は1%未満、返済開始は貸与の終了から7か月後です。大学卒業月までもらっていた場合、帰国して就職するまでくらいの一定の猶予期間があるイメージです。

参考:平成19年4月以降に奨学生に採用された方の利率(JASSO)第二種奨学金(海外)制度概要(JASSO)

ちなみに、一般的な銀行のカードローン金利は12~15%(約100万円借りた場合)、金利が安いと言われる住宅ローンでも約1.3%~3%(金額、期間等によって変動)ですから、奨学金の金利が優遇されているのがわかります。

参考:【フラット35】ご利用条件

留学すると生涯年収が大きく上がるというデータも

海外留学奨学金

貸与型では返済が心配…という方もいると思いますが、一方で留学経験者は、国内の大学を卒業した者に比べて、生涯の年収が高くなる傾向にあるという研究結果が出ています。

海外大学日本の大学卒業者の比較
学部卒:30歳代で1.39倍、50歳代で1.22倍の差
大学院卒:30歳代で1.38倍、50歳代で1.43倍の差

参考:留学すると生涯年収が1億円増える【留学とお金の相関関係】
参考・画像引用:大学・大学院留学経験がもたらす金銭的・非金銭的便益:留学未経験者との比較分析に基づく一考察(新見 有紀子、秋庭 裕子(一橋大学(執筆当時)))

必ず年収が上がるという保証はありませんが、国際的な視野や言語スキル、多文化理解の能力は、グローバルなビジネスの現場で高く評価されます。奨学金を上手く利用することで、将来の可能性が開けることは確かです。

奨学金を上手く利用しよう

奨学金を受け取ることで、留学の資金面の問題は解決できます。しかし、貸与の場合は返済のルールもしっかりと理解しておく必要があります。借りる前に、返済の計画もしっかりと考えておきましょう。

奨学金申請のために必要なもの

海外留学奨学金

奨学金の申請には一般的に、以下のものが必要です。

・パスポート
・語学力証明
・推薦状: 学校や勤めていた会社(社会人の場合)からもらう。
・志望動機書・エッセイ、留学計画など: なぜ留学したいのか、なぜ奨学金が必要なのか、具体的な留学計画を提出します。
・所得(見込)証明書: 給付に所得制限がある場合、また返済能力を示すために必要な場合があります。

奨学金によって必要書類は異なりますので、申請前によくご確認下さい。

倍率が高い奨学金の場合は、志望動機書・エッセイ、留学計画、面接対策が重要になります。面接を行う場合もあります。「なぜ留学に行くのか?」「留学経験をどう将来どう活かしたいのか?」などのストーリーを練っておきましょう。

奨学金の探し方

海外留学奨学金

奨学金情報は、以下の方法で探すことができます。

◆トビダテ!奨学金検索

https://tobitate.mext.go.jp/scholarshipsearch/

文科省が主導する「トビダテ!奨学JAPAN」の奨学金検索システムです。

◆自治体の奨学金を探す

「お住いの自治体+留学奨学金」などの検索ワードで検索してみて下さい。都道府県や市区町村が奨学金を提供している場合があります。高額な給付型奨学金は多くはありませんが、少額でも給付型奨学金を用意している自治体も増えており、探す価値ありです。

参考:自治体が給付する留学支援制度も増えている(トビダテ!奨学JAPAN)

返済不要!給付型奨学金3選

ここからは、代表的な留学に使える奨学金を紹介します。まずは、返済不要の給付型奨学金です。

JASSO海外留学支援制度(学部学位取得型)

海外留学奨学金

奨学金の形:給付型奨学金(返還不要)
支給金額:卒業まで、毎月59,000 円~118,000 円(地域による)を支給、最大総額 約400万円/年を支給(原則4年間)*2022年度
採用人数:45 名
募集時期:毎年9月頃
採用方法:応募書類提出、面接審査
応募資格要件:TOEFL80点/ IELTS 6.0、5段階評価で3.7以上に相当する者など他多数条件あり

▼詳細、最新情報は以下HPから確認してください。
海外留学支援制度(学部学位取得型)

JASSO海外留学支援制度(学部学位取得型)は、JASSO(日本学生支援機構)が提供する、給付型奨学金です。提出書類にはエッセイ(日本社会への貢献について)、「 留学をテーマとした自己PR」などがあり、留学について単純な志望動機だけでなく、その経験を社会にどう生かしたいのか、という展望までをアピールする必要があります。

柳井正財団公募制海外大学奨金(合格型)

海外留学奨学金

奨学金の形:給付型奨学金(返還不要)
支給金額:最大総額 約1,300万円/年を支給(原則4年間)
採用人数:20名程度
募集時期:毎年12月頃
採用方法:応募書類提出、面接審査
応募資格要件:グローバルな知見を持って各分野をリードし、日本社会の発展に貢献し得る資質を持つ者など多数条件あり

▼詳細、最新情報は以下HPから確認してください。
柳井正財団海外奨学金

※予約型もありますので確認されることをお勧めします。

ファーストリテイリング(ユニクロを経営)創業者である柳井正が創設した財団が提供する給付型奨学金です。最大約1,300万円という多額の奨学金が給付されます。それだけに条件も易しくはありませんが、アメリカ、英国のトップ50レベルの大学を狙っている人は、大いに挑戦する価値があります。

公益財団法人笹川平和財団

海外留学奨学金

奨学金の形:給付型奨学金(返還不要)
支給金額:最大総額 約1,100万円/年を支給(原則4年間)
採用人数:未定
募集時期:毎年7月頃
採用方法:応募書類提出、小論文、面接審査
応募資格要件:財団が指定する米国・英国の大学への入学の許可を得た者など多数の条件あり

▼詳細、最新情報は以下HPから確認してください。
公益財団法人笹川平和財団

国際交流、国際協力の推進を目的とする笹川平和財団の提供する給付型奨学金。年齢・所得制限がないのが特徴。対象の大学がしていされており、米国大学24校、リベラルアーツカレッジ(米国)15校、英国大学4校となっています。くわしくはこちらから。

賢く利用しよう!貸与型奨学金

多くの方が利用しているのが貸与型奨学金です。気になるのが返済スケジュールですが、一般的に大学卒業後、一定の猶予期間を経て返済が始まります。その間、就職活動等に充てることができます。また、傷病や、経済的困難等により、どうしても返済が難しい場合は、猶予制度もあるので、合わせて確認しておきましょう。

給付型より審査が通りやすい貸与型ですが、必ず通るわけではないので、申請条件を良く確認して申請するようにしてください。

第二種奨学金(海外):JASSO

海外留学奨学金

奨学金の形:貸与奨学金
支給金額:毎月2万円~12万円で借りることができる
▼詳細、最新情報は以下HPから確認してください。
第二種奨学金(海外)

もっとも多くの学生に利用されているのが、JASSOの貸与型奨学金です。海外の短期大学等で奨学金の貸与を受けるには、短期大学等を卒業(修了)後1年以内に、学士号取得を目的として、海外の大学に進学を予定していることが要件となります。

教育ローンという選択肢も

海外留学奨学金

奨学金ではありませんが、国の教育ローン(海外留学)という選択肢もあります。日本政策金融公庫が窓口となり、最大450万まで借りられます。金利は1.95%と、JASSOの奨学金ほどではありませんが、目的が教育ということで、低く抑えられています。

教育ローンの特徴は、適用できる期間と目的の柔軟性です。3か月以上の留学から利用でき、また正規留学以外の語学留学などにも使えるのです。また、JASSOの奨学金とも併用できるので、JASSOで不足した分だけを国の教育ローン(海外留学)で補填する、ということができます。

▼詳細、最新情報は以下HPから確認してください。
教育一般貸付(国の教育ローン)(海外留学)

まとめ

留学の最大のハードルの一つは資金です。奨学金を利用することで資金の課題をクリアできます。

奨学金は給付型と貸与型があり、給付型は、返済が不要という大きなメリットがある半面、競争率が高く、容易に獲得できないというデメリットがあります。エッセイや留学計画など提出書類もしっかり準備する必要があります。貸与型は支給されやすいですが、留学終了後一定期間が過ぎると返済が必要なので、返済できる範囲で借りる、返済計画を立てておくことが必要です。しかし、目的が教育ということで、金利は一般的な借入より低く抑えられています。また、奨学金ではないですが、低金利で借りられる国の教育ローンという選択肢もあります。

数ある奨学金から代表的なものとして、「JASSO海外留学支援制度(学部学位取得型)」「柳井正財団公募制海外大学奨金(合格型)」「公益財団法人笹川平和財団」「第二種奨学金(海外):JASSO」を紹介しました。このほかにも、トビタテ留学JAPANのサイトで検索できるほか、自治体が提供する奨学金も増えているので、ぜひ探してみてください。

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