ニュージーランド留学でパン職人を目指そう【学校・ベーカリーの情報】

ニュージーランド留学でパン職人を目指そう【学校・ベーカリーの情報】

パン屋さんに入るとほのかに漂う焼き立てのパンの香り。バターと卵の香ばしい香りに誘われて、ついつい買い過ぎてしまうことはありませんか?

パンと言えば定番のクリームパンやあんパン、デニッシュやお総菜パン、ベーグルやクロワッサン、ブールやバケットなど挙げればきりがありませんがが、どれも腕利きのパン職人が手掛けた自信作ばかり。「こんな美味しいパンが自分でも作れたら…」と思う人もいるでしょう。

ここではニュージーランド留学でパン職人になるためのベーカリコースについて、授業の内容や費用を中心にご紹介していますのでぜひ参考にしてみて下さいね。

1.酪農大国ニュージーランドで学ぶBakery Course

まずは、ニュージーランドで受講できるパン職人(Bakery=ベーカリー)になるための学校とコース、授業の内容と費用をご紹介します。

Manukau Institute of Technology

オークランドにある有名な専門学校。あらゆる分野の専門的な技術が学べるのが特徴です。最新の設備と経験豊かな講師陣が揃っていることで知られています。この学校で取得できる資格は以下の通りです。

International Diploma in Baking(Leverl 5 ):資格取得までの期間はベーカリーでの105時間の実践的な講習を含めてフルタイムで16ヶ月で、費用は20,000ドルです。入学時期は1月、5月、9月になります。

授業ではベーカリーで使用するオーブンや器具の使い方やメンテナンス方法、パン、ビスケット、ペイストリーなどの作りかた、ベーカリー・デザイン、ベーカリーショップでのマネジメント、新しいレシピの学習、ベーカリーのプレゼンテーションなど、パン職人(ベーカー)になるために必要な知識や技術を総括的に学んでいきます。

Le Cordon Bleu

ウェリントンにあるクッカリー、シェフ、パティシエの専門学校です。料理を将来の仕事として極めて行きたい人が通う本格的プロ育成を目指しています。この学校で取得できるベーカリー(パティシエ=洋菓子職人)の資格は以下の通りです。

  • Basic Patisserie Certificate (Level2):取得までの所要期間10週間。費用12,500ドル。入学に必要な英語レベルIELTS5.0以上。入学時期は1月、4月、7月、10月。
  • Intermediate Patisserie Certificate (Level3):取得までの所要期間10週間。費用11,500ドル。入学に必要な英語レベルはIELTS5.5以上。入学時期は1月、4月、7月、9月。
  • Superior Patisserie Certificate(level4):取得までの所要期間10週間。費用12,500ドル。入学に必要な英語レベルはIELT5.5以上。入学時期は1月、4月、7月、9月。
  • Diplome De Patisserie (Level4):取得までの所要期間9ヵ月。費用35,500ドル。入学に必要な英語レベルはIELTS5.5.入学時期は1月、4月、7月、9月。
  • Diplome Avanace Culinire-Patisserie(Level5):取得までの所要期間9ヵ月。費用25,000ドル。入学条件は英語レベルはIELT5.5以上でDiplome De Patisserie (Level4)を取得していること。

資格名がフランス語であるのがオシャレですね。受講費用は変動することがあるので事前に確認をするようにしましょう。

授業内容も多彩です。キッチンで使用する調理器具の使い方やメンテナンス、ベーカリーを含む洋菓子の作りかたの基本から応用、ショップ経営のマネジメント、洋菓子デザインなどパティシエに必要な知識と技術をすべて学びます。

ニュージーランドでパティシエの資格をとった後、日本に帰国してお店を開くのもステキですね。資格ばかりがすべてではありませんが、学校でしか習うことのない技術や教えは、他に代えがたいものがあります。もちろん、自分自身へのパン職人としての確固たる自信にもつながりますよね。

2.こんな留学スタイルも?ワーキングホリデーでベーカリーショップに勤務

ベーカリーでの仕事の興味のある人は、ワーキングホリデーでアルバイトしながら勉強するのも一つの方法です。ニュージーランドと日本のベーカリーの違いを自分の目で確かめてみましょう。

ベーカリーの多い「3都市」を狙おう!

ワーキングホリデーでニュージーランドに滞在する人は、ベーカリーでの仕事をゲットするとパン作りの工程が勉強できるチャンスがあります。オークランド、クライストチャーチ、ウェリントンの3大都市ではベーカリーが多く、お目当てのパンを調達しに多くのお客さんが足を運んでいます。

カフェ機能を持つベーカリーも多く、仕事の前にブレーキ―(朝食)をとったり、ランチにはお手製のサンドイッチやバーガーなどがよく売れているようです。ニュージーランドのベーカリーの値段は決して安いとは言えず、一つ4ドル~6ドル程度します。コーヒーはいっぱい5ドル前後です。

ベーカリーショップで「コネ」を作ろう!

「将来はニュージーランドでベーカリーを開店させるのが夢」という人は、まずはベーカリーショップでのアルバイトをして、ベーカリーでの仕事の流れを経験するのがおすすめです。

ベーカリーで経験を積むことによってキャリアが生まれる他、個人店の場合はベーカリー仲間として「コネ」ができるかもしれないですよね。コネができれば、材料の仕入れ先の入手、レシピやベーカリー・デザインのシェアなどが期待できます。

基本的なパン作りが学べる

ベーカリーでアルバイトをするとパン作りの基本行程を学ぶことができます。たとえば、バケットづくりなら、こんなステップを踏んでいきます。

ミキシング
パン生地になる粉、酵母、水、塩などの材料を混ぜ、捏ね上げていきます。

一次発酵
捏ね上がった生地を温度27度、湿度75%の環境でゆっくり発酵させます。

分割・丸め・生地休め
一次発酵させた記事を分割し形を枕型や丸形にした後、生地を休ませます。(ベンチタイムと呼びます)

成形・二次発酵
生地を成形後、二次発酵をさせます。今度は湿度を少し上げて80%の環境で行います。

焼き
二次発酵させた生地をオーブンで焼き上げます。

シンプルな工程に見えるパン作りでも、始めはなかなかうまく焼けないそうです。パン職人になるには、経験と苦労、また失敗から得た「感」や「コツ」なども必要になってくるんですね。腕利きの職人と呼ばれる人たちは、こうやって最高のパンの焼きあげていくわけです。

3.ニュージーランドおすすめベーカリーショップ【オークランド・クライストチャーチ編】

それでは最後に、留学人気都市オークランドとクライストチャーチにあるおすすめのベーカリーショップをご紹介したいと思います。ニュージーランド留学中にぜひとも足を運んでみて下さい。

オークランド編

Nata Portuguese Bakery
オークランドで最も人気のあるベーカリーです。お店の名前の通り、ボルトガルで伝統的に食されているパンが豊富に揃っています。中でもパイの種類が豊富で、中身にギッシリつまっているのが特徴です。落ち着いた店内で美味しいコーヒーと一緒にぜひどうぞ!マリンブルーで「NATA」と書かれている看板が目印です。

Patierie Vaniye
綺麗でカラフルな洋菓子がズラリと並ぶお店なので、スイーツ好きにはたまらないかも!店内は真っ白な壁にセンスのある数々の絵画が飾られ、小粋なフレンチの香りが漂っています。本場クロワッサンが美味しいと評判ですので、一度お試しあれ!

Mrs Higgin Oven
まだ湯気の立つ焼き立てのクッキーをトレイに乗せて運ぶMrs Higginがトレドマークのお店。クッキー専門店ではオークランドで一番と定評があります。チョコレート、マカダミアナッツ、ピーナツ、フルーツと、さまざまな種類のクッキーが揃っています。ベーカーを目指すなら、美味しいクッキー作りにもチャレンジしてみたいですよね。この店のクッキーは本当に美味しい!

Swiss Cafe & Bakery
スイスの伝統ベーカリーが堪能できるお店です。中でもヘーゼルナッツのペイストリーが美味しいと評判です。外側はパリッとクリスピーで中はしっとりとしているので、食感も楽しめる味わい深い一品です。ドーナツやクロワッサンもおすすめなので、淹れたてのカプチーノと一緒にどうぞ!

Hollywood Bakery
朝から気軽に立ち寄れるアメリカンスタイルのベーカリー・カフェです。新鮮な野菜を使ったサンドイッチ、ふかふかに焼きあがったスコーン、プレーンやチョコレートマフィンなどがいただけます。小腹がすいた時にぶらっと訪れたい、飾らない雰囲気が自慢のお店でうよ。

クライストチャーチ編

Japanz Bakery(じゃぱんぱん)
クライストチャーチにある日本人には親しみやすい名前のベーカリーです。サウス・シティ・ショッピングセンターの中にあり、店の看板にはしっかり日の丸印が刻まれているので一目でわかります。うぐいすパンやあんぱんなど、日本を代表するパンがズラリ!繊細なデザインのケーキやパンが豊富に揃っています。どれも美味しそう!

Copenhagen Bakery
広い駐車スペースのあるオシャレなベーカリー・カフェです。コペンハーゲン・ベーカリーではデンマークの伝統的なバケット、ブール、デニッシュ、パイなどを中心に販売しています。お店の雰囲気は天井が高く、白と赤で統一されたインテリアがとてもオシャレです。軽く食事ができるので、ブランチやランチにもおすすめですよ。

日本でも海外でもベーカリー兼カフェのようなオシャレなお店が多く、気軽に食事ができる憩いのスポットにもなっていますよね。パンのジャンルの幅も広くなり、クリスマスケーキや食事としていただける豪華なパイまで本当に多彩です。

酪農大国であるニュージーランド。芳醇なミルクやバターを材料とするパンのイメージにピッタリな国だと思いませんか?ニュージーランドでパン職人を目指すなら学校でベーカリーの基本を学んで、ローカルのベーカリーに勤務をしながら実力をつけていくのがおすすめですよ。

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