失敗しない高校留学！失敗の3大原因と成功への7つのカギ

留学を考えている皆さん、楽しみな反面、留学中のことを考えると、失敗したらどうしようと、不安もありませんか？留学の成功は、不安の原因を正しく理解し、それに対する対処法を知ることから始まります。不安になるのは当たり前です。先輩たちもみんなそうでした。先輩たちがそれらをどう乗り越えてきたか、知りたくありませんか？

この記事では、過去の留学相談やサポート実績をもとに、高校留学の失敗3大要因と、成功への7つのポイントをまとめました。

高校留学失敗の3大原因

令和元年発表の文科省の調査によると、実に年間約47,000人の高校生が、高校留学をしていました。2023年現在、コロナ禍の影響で減少しているものの、同水準まで、またそれ以上に留学生は増えていくものと思われます。

参考：高校生の留学者数は過去最多の約47,000人に（文部科学省）

留学生の中には、その経験すべてが失敗とまではいかなくとも、うまくいかなかったことや、もっと準備しておけばよかった、などと後悔をしてしまう人もいます。失敗も経験のうちではありますが、決定的な失敗をしてしまわないために、よくある失敗の原因をまず知ることが大切です。

1. 英語力不足

留学の成功には十分な英語力が必須です。授業についていけず、孤立してしまう最大の原因がここにあります。国や学校によっては入学に英語力が不問という場合もありますが、当然、現地で生活し、勉強していくうえで最低限の英語力は必要です。半面、完璧な英語力を身に着けてから留学することも、また難しいので、例え拙い英語でも積極的にコミュニケーションを取りに行く姿勢や、語学留学を経て入学するなど、心構えや留学のプランニングの面で英語力不足を補う方法はあります。

2. 基礎学力不足

英語力だけでなく、数学や化学などの専門科目の基礎学力が不足していると、授業についていくことは難しいです。単位が取れなければ卒業できませんから、これは切実な問題です。ニュージーランドのように、在籍していれば卒業できる国もありますが、その後の大学受験等も視野に入れると、やはりしっかり勉強についていく必要があります。中学までの基礎学力が高校の学習へつながります。日本で高校受験しないからと言って、基礎学力をおろそかにせず、しっかり身に着けておきましょう。

3. 環境適応（人間関係含む）

海外での生活は大変なことも連続です。人間関係の構築や異なる生活習慣への適応は、特に留学初期段階での課題となります。学校のカウンセラーやホストファミリーがどこまで世話を焼いてくれるかは、個人差もあります。学生自身が、積極的にコミュニケーションを取り、困ったことがあったら助けを求めに行く、友人関係を築くなどの姿勢が大切になります。
また、積極的に現地の人間関係へ入っていかず、部屋にこもってしまうケースもあります。いまはSNSで、日本とも頻繁に連絡が取れます。またインターネットで動画を見たりと、自分ひとりで完結できる娯楽も多いものです。息抜きも大切ですが、せっかく海外にいるのに、日本の家族や友人ばかりと連絡を取るとか、部屋にこもって動画ばかり見てしまうなど、現地の人間関係の中に順応していく行動を取らずにいると、英語力やコミュニケーション力も伸びませんし、困ったときに助けを求めずづからったり、と良いことがありません。

高校留学成功への7つのポイント

高校留学の失敗原因を紹介しました。多かれ少なかれ、これらの失敗は誰でもが経験することです。しかし、これらが重なってしまったり、大きな失敗をしてしまうと、最もよくないケースでは学校から足が遠のき、そのままドロップアウトしてしまう、というケースもゼロではありません。できる準備がしっかりしておく必要があります。高校留学の失敗に対していまできることを解説します。

1. 心がまえを持つ

「最初は大変」「最初は辛くても挽回する」という覚悟を持つことが大切です。

こういうことは、誰しもが多かれ少なかれ経験します。でもほとんどの人は、それを経験したうえで次第に慣れていき、結果、「留学してよかった」という振り返りになります。失敗は、むしろして当然、それが留学だ、くらいに大きく構えておいた方が良いと思います。大切なのは、それが挽回できる、乗り越えられるものだということも同時に理解することです。

2. 目的・目標を持つ

留学の目的・目標を明確に持つことで、困難を乗り越える力となります。それが学業の目標であれ、人間関係の目標であれ、自分が留学中にしたいことを明確にしましょう。必ずしも「海外の大学に行く」というような大きな目標でなくても大丈夫です。週末一緒に遊びに行ける友達を3人作る、とか、英語資格のスコアを取るとか、毎日日記を書くとか、そのようなものでも、「これをやるんだ」という目的・目標があるとないとでは、日々のモチベーションが変わります。ぜひ小さなものでもかまいません、留学の目的・目標を作ってみてください。

3.レベルにあった国、学校を選ぶ

高校留学と一言で言っても、国や学校によってその環境は大きく異なります。例えばニュージーランドでは国の施策もあり、留学生向けのESLクラスや、学校のサポートが非常に充実しています。したがって、英語力に自信がない人でもニュージーランド留学では手厚いサポートを受けながら徐々に留学先に慣れていけます。一方、あまりフォローアップがなく、最初から授業についていけるだけの英語力がないとついていくのも大変、という国や学校もあります。

学校に関しては、英語力、学力に加えて、立地も重要です。例えば、同じオーストラリアの高校へ留学するにしても、シドニーとアデレードでは、都会度が全然違うので、放課後や週末の過ごし方が違ってきます。都会では遊びの選択肢や刺激が多い分、出費も多いですし、郊外では生活費が抑えられる分、娯楽は少なく、都会慣れした人にとってはストレス発散の場がないかもしれません。どのような環境で過ごしたいかも、学校選択の重要な基準の一つです。

4. 基礎学力をしっかり身に着ける

留学前に英語力はもちろん、数学や科学などの基礎学力を身に着けておきましょう。また、基礎学力に加え、教科で使用する専門的な単語も、ある程度覚えていくとスムーズです。例えば、英語の授業では、「名詞（nouns）」「動詞（verbs）」「形容詞（adjectives）」「副詞（adverbs）」といった英単語を知らないと、文法の授業についていけません。
数学では、「足す（plus）」「引く（minus）」「掛ける（times、multiplied by）」「割る（divided by）」、分数の表現など。
日常会話のための単語とともに、このような単語を覚えていくと、授業に入りやすくなります。

5. サポート体制を整える

留学生活におけるサポート体制を整えておきましょう。家族や友人、そして学校のスタッフなど、困ったときに相談できる人を見つけておくことが重要です。
「3.レベルにあった国、学校を選ぶ」でも触れましたが、国によって留学生へのサポート体制はまちまちです。ニュージーランドほどではなくても、現地サポートサービス（留学生向けに交流サロン、セミナーやイベント、病院付き添い、カウンセリングなどを提供するサービス）を利用するなどして充実を図ることはできます。

6.スイッチの切替

日本人とばかりコミュニケーションを取らず、現地の生活に溶け込むためにも、日本とのSNSを定期的に絶つ、動画視聴などは控える、時間を守るなど、スイッチの切替が大切です。

7. 現地の人間関係を充実させる

留学生活の充実には、現地での人間関係が重要です。
そのために、以下のような行動を心がけましょう。

– 部屋に引きこもらずホストファミリーの目の届く範囲で行動する

ホストファミリーとのコミュニケーションを深めることで、文化の理解や言語の習得を進めることができます。
最初は誰でも、コミュニケーションがぎこちなかったりするものです。しかしホストファミリーは当然、それを承知の上で受け入れてくれているわけで、あなたの積極的なコミュニケーションや、例えん拙くても英語で一生懸命話そうとしてくれる姿を歓迎しますし、理解しようとしれくれます。
自分の部屋で過ごす時間も大切にしつつ、ホストファミリーと身近時間でも、今日学校であったことを報告する時間を取る、宿題はホストファミリーの目の届くところで行う、など、話す機会や接点を持ち続けるようにしましょう。

– 学校のイベント等には積極的に参加する

学校のイベントへの参加は、新しい友人を作ったり、文化理解を深めたりする良い機会です。授業とは違った場面でクラスメートと話すことで距離が縮まることもよくあることです。イベント参加を楽しめるようになれば、留学の成功もすぐそこです。

まとめ

「高校留学の失敗」の多くは、英語力や基礎学力の不足、人間関係や環境への適応困難が原因となります。留学を成功させるためには、留学への心構えと、目的目標を持つこと、また、自分のレベルに合った国や学校の選択、基礎学力の強化が大切です。現地でのサポート体制を整備し、現地の人間関係を充実させるために、積極的にホストファミリーとの交流し、学校イベント等にも加していくことで、環境にも慣れ、留学生活を充実させられます。

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