前のページでは、アメリカの留学費用の概要を解説しました。
そこでもお伝えしたように、日本人がアメリカの高校に留学する場合、「公立」より「私立」の方が費用的にはかかります。
よって、多くの日本人が公立の学校を選びそうですが、実際は「私立」の高校に進学する留学生が多い傾向にあります。
ここではその訳を私立、公立の違いについても触れながら説明していきます。
日本人の多くは私立の高校に行く、その訳は?
アメリカの高校に留学している人のデータを見ると、日本人の多くは私立の高校に進学しています。感覚ですがアメリカの高校に通う3人に2人の日本人は「私立」に通っています。理由は4つ有ります。
1)アメリカの公立高校は、留学生向けの価格が設定されている
公立の高校と言うと学費は安いイメージがありますが、私たち留学生向けには安くしてくれていません(泣)
公立高校はあくまでもアメリカ人の払う税金で成り立っています。よって税金の払っていない私たち日本人が通う場合は、通常価格。つまり決して安くないのです。
2)卒業するなら私立。公立高校の場合、留学できる期間は1年に限定される
とは言え、私立よりは安い傾向にはあるのですが、通学できる期間が1年以内に限られてしまいます。つまり、米国高校の卒業資格が欲しいとなると、私立高校一択になります。
2)公立高校はビザを出せる学校区が限られる
さらには、ビザの影響もあります。
留学生は学生ビザを取得する必要があるのですが、公立でも、私立でもどこの学校でも行けるという訳では有りません。米国移民局の承認をうけた教育機関のみに通う事ができます。
これがややこしく、現時点の米国移民法では日本人が行ける「公立」の学校区がかなり限られてきます。ほとんどの高校では留学生を受け入れていないのです。
その点、私立の方が選択肢が多くなります。
4)私立はELSクラスが充実している学校が多い
公立の高校でも留学生を受け入れてる高校は有ります。しかし、英語力のない留学生でもウェルカムの高校はそれほど多く有りません。
それはそうですよね。英語が全然できない留学生がたくさんいたら、そこに通うアメリカ人の学びが損なってしまいます。しかし、これは平等を重んじる公立高校では考えにくい事。
その点、私立であればこの辺のケアがしっかりしている高校が多く有り、英語力がさほどなくてもOK。留学生向けのレベル別英語補習クラスがあり、段階的に学校に慣れさせていく仕組みがあるからです。
学校によっては全生徒の留学生が4分の1、数十人いるような学校も有り、英語に遅れがある日本人には適応しやすいかもしれません。
結局、公立、私立どちらが良いの?安いの?
高校留学はどこの学校にいくかがとても重要。将来を決める大きな分かれ道です。
費用の事だけで言えば、公立の方が安いですが、種別を含め、どこの地域、どんな学校が良いかは本人の求める環境や、将来設計、予算などによっても進路は異なってきます。
詳細は専門家に聞いてみると良いと思います。総合的なアドバイスをしてもらえるはずです。
さて、次のページでは、アメリカ高校留学の費用を劇的に安くする4つの方法を紹介していきます。