アメリカ留学中には誰にでも起こり得る?不法滞在の危険性について

アメリカ留学中には誰にでも起こり得る?不法滞在の危険性について

すべての行動が自分の責任となるアメリカ留学中には、ビザの滞在期間についても注意が必要です。ご存知でしたか?当記事は、誰にでも起こる可能性がある「不法滞在」の危険性と、その影響についての情報を提供しています。

アメリカ留学中の注意点、滞在期間に関する情報を知りたい方には必見の記事です。

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1.ビザが切れたら不法滞在になってしまうの?

1.ビザが切れたら不法滞在になってしまうの?
学生ビザが無事発給された!よかった!でも、期間が予想より短い…。たいていは「5年」許可されるって聞いていたのに。滞在期間も短めになっちゃうのかな…。
ビザ情報の参考記事:アメリカ留学で必要なビザ(F1ビザ)の申請手続き

これは私の体験談ですが、ほとんどの申請者に「5年」の許可がおりたのは、2001年アメリカ同時多発テロ発生前までのことです。現在では、ビザの滞在期限は学校から発行されたI-20の期間と同じになるようです。期限が短かったからといって、落ち込む必要はないですからね。

実際、私の期間もI-20の期間と同じになっただけだったのですが、学生ビザを受領した当時は、I-20からそのような情報を読み取ることさえできないほど英語が読めなかったし、無知でもありました。

I-20の期間は「最初に通う学校の期間」ですが、学生ビザの期限がI-20と同じだったとしても、アメリカに入国してそのI-20で学校に通っている間に、次の学校の期間の長いI-20を入手できれば、学生ビザの期限が切れたとしても合法的に滞在できる期間は延び、不法滞在にはなりません。

2.学生ビザの期限までは合法的に滞在できるの?

2.学生ビザの期限までは合法的に滞在できるの?
この答えは、「いいえ」です。「学生ビザは、I-20とセットで初めて有効」になるものです。この二つの滞在期間が異なる場合、学生ビザの期限はまだしばらくあったとしても、I-20の滞在許可期間が終わったところで、アメリカに合法的に滞在できる期間も終了ということになります。

学生ビザのほうの期限いっぱいを有効に活用したい場合には、新たにI-20を入手してフルタイムの学生として学校に通わなければなりません。

I-20の滞在許可期間終了後、学校に通わずにただアメリカに住むのは「不法滞在」になります。このことを安易に考えていると、一生にかかわる大変なことになりますので注意しましょう。具体的にどんな大変なことになるのかは、記事の後半で詳しく説明しますね。

3.不法滞在になってしまう危険性は誰にでもある?

3.不法滞在になってしまう危険性は誰にでもある?
学生ビザの滞在期間のルールは、きちんと内容を理解しておかないと、全く悪気はなく「うっかり」だったとしても、不法滞在になってしまう危険性は、実は誰にでもあります。そんなことまで留学前に、知っておくべきことだとは知らない人が大半でしょう。でも、とても大切なことです。「知らなかった」では済まされないことなのです。

不法滞在は犯罪です。

「知らなかっただけなのに、犯罪者になってしまうなんて!」こういうこと、アメリカ留学中にはときどき起こる危険性があります。無知とは恐ろしいものなのです。極端な例では、運悪く亡くなってしまう人までいますよね。少なくとも滞在期間に関しては、この機会にしっかりと理解しておくことを強くお勧めします。

4.グレイス・ピリオドと呼ばれる猶予期間について

4.グレイス・ピリオドと呼ばれる猶予期間について
このような制度があること自体、自主的に調べようとしなければ知らないままだと思います。「グレイス・ピリオド」とは、帰国までの猶予期間のことで、I-20の終了日から60日までは引き続き合法的にアメリカに滞在できるというものです。

なお、学校のコースの途中で通うのを止めたような場合は、60日ではなく15日ですので、ご注意ください。この期間を1日でも超えて滞在すると「不法滞在」になってしまいます!自分が15日と60日どちらになるのかよく分からない場合は、必ず学校に確認しましょう。

私は、I-20の期日よりもかなり早く留学を終えることにしたため、15日か60日か分からなくて学校に聞きました。学校からは「60日」だと言われました。15日になってしまうのは、タームの途中で学校に行くのを止めたときでしょうか。学校のタームが終わったキリのよいところで修了(全コース修了の「卒業」とはまた異なります。)とした場合は、中退扱いにはならないようでした。ただしあくまでもこれは、私が通った学校の例です。

5.グレイス・ピリオドを管理するのは自分

5.グレイス・ピリオドを管理するのは自分
いつまでが自分のグレイス・ピリオドなのか確認して、日数を数えて、いつ出国すれば不法滞在にならないかを知っておくことは、自分で自主的にしなければなりません。学校や入国管理局から、自動的に通知が来るわけではないです。自分で自分のことを把握しておくことは義務であり自己責任です。

このことを知らない人は誰でも、不法滞在をしてしまう恐れがあることになると思います。また、勘違いなどして数え間違っただけだとしても、1日でも滞在期間を超えてしまえば、「不法滞在」になってしまいます。

いろんなところが寛大なアメリカですが、この点だけはなぜかたいへん厳格で容赦がありませんので、充分に注意しましょうね。

間に「バケーション」を入れたら分かりづらかった

別の記事(「アメリカ留学中、旅行はてきる?旅行時期・おすすめの旅行先・費用まとめ」)で紹介した「タームとタームの間に1ターム、バケーションを取ってもよい」制度を利用したところ、グレイス・ピリオドが分かりづらくなり不法滞在の危険性に直面しましたので、このときのケースを紹介しておきたいと思います。

学校既定の4ターム終了後に私は、授業料を節約してできるだけ長く滞在したい目的で、この「バケーション制度」を利用し、フルタイムの学生の規定からは外れる「週10時間のコース」を取りました。学校には毎日通っていました。

そのコースが終わりそうになった頃に、グレイス・ピリオドの制度の存在について初めて知り、バケーションと関係ないのなら次のタームも週10時間のコースにしたいと学校に聞いてみたのですが、私の状況は、厳密にはグレイス・ピリオド期間のカウントが始まっている状態で、「週10時間のコースは、グレイス・ピリオド満了日までしか許可できません。」と言われてしまいました。

えっ!毎日学校に通っていたのに、グレイス・ピリオドが始まっていたの?!私が自分で気づいて確認していなかったら、不法滞在に突入することにも気づけなかったかも!!

もちろん次のタームは、フルタイムのコースを取って「正規の学生」に戻りました。

今回はたまたま、「グレイス・ピリオド」を切り口に質問したため教えてもらうことができましたが、普通にコースを申し込んだときに、学校のスタッフがこのことに気づいて教えてくれることは、あの学校の大雑把な雰囲気的に、なさそうに思います。

留学中は、本当に、自分がしっかりしていなければならないことがお分かりいただけたでしょうか…。

実際のところグレイス・ピリオドは、学校が入国管理局に「この人の留学は終了しました」という手続きをする(ターミネイトといいます)ことで始まるそうですので、私がその後簡単にフルタイムコースに復帰できたということは、実際には手続きはされていなかったのだと思われますが…。このへんのやり方も、学校次第ということになります。

6.不法滞在してしまったあとの悪影響

6.不法滞在してしまったあとの悪影響
本当に不法滞在してしまったあとの影響についてですが、まず、アメリカから出国して日本に帰国する分には、全く支障は出ません。ペナルティはありません。

問題が出てくるのは、「次回にアメリカに入国しようとしたとき」です。

一度「不法滞在した」経歴がついてしまうと、その後少なくとも10年間はアメリカ入国に支障が出ると言われています。出国審査がない国なのにどうやってデータ管理しているんでしょうね。航空会社の搭乗者情報とリンクしているのでしょうかね。

なお、わざとではなく、悪天候で飛行機が飛ばなかったことが理由で1日オーバーしてしまった人でも、ブラックリストには載るそうです。これは理不尽ですねー。でも「もっと日程に余裕を持って出国すればよかっただけでしょう」と片付けられてしまいそうです。

さらに、アメリカへの入国が一度でも実際に却下されてしまうと、その後は他の外国への入国にも支障が出ます。理由がなんであれアメリカに入国拒否されたことがあるような人物を自国に入れたくないと考える状況は、どこの国でも同じだからですね。
入国審査では確実に「別室送り」となって細かくチェックされることになるほか、審査の結果入国許可される保証もありません。気軽な海外旅行さえ、二度とできなくなってしまうかもしれないのです。

7.不法滞在にならないようにしよう

7.不法滞在にならないようにしよう
1日うっかり不法滞在してしまっただけでも、こんなに影響が出る可能性があると知れば、絶対に不法滞在はしないようにしよう、と思いますよね。
本当に気を付けましょう。

記事が参考になりましたら幸いです。

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