オーストラリアワーホリでジャパレス勤務の実態に迫る!給料面など

オーストラリアワーホリでジャパレス勤務の実態に迫る!給料面など

オーストラリアのワーキングホリデーの人が携わる仕事で最も多いのが、日本食を取り扱う飲食店です。

ジャパニーズレストランを省略して「ジャパレス」と呼ばれています。日本食を扱っていても、お客様はほとんどが現地のオーストラリア人です。どのように仕事を探し、どのように働いているのか、実態をみてみましょう。

1.オーストラリアのジャパレスにも色々なお店がある

1.オーストラリアのジャパレスにも色々なお店がある
オーストラリアでは現地のオーストラリア人にも日本食は大人気で、さまざまな日本食が日常の食生活に溶け込んでいます。最近では、日本食レストランのお店のスタイルも多様化しています。

①高級日本料理店

有名なシェフがプロデュースしていたり、高級ホテルの中に入っていたりするレストランです。料理だけでなくサービスも一流のレベルが求められます。

②庶民的な日本食レストラン

定食や丼物などを比較的安価な値段で提供するお店が多いです。ランチタイム、ディナータイムはかなり忙しいです。

③回転ずし

回転ずしのスタイルは、オーストラリアでも一般的になりました。すしを握る作業は機械化され、オーダーを取る手間も少なくなるので、人件費を低く抑えることができるシステムです。

④テイクアウェイ(持ち帰り)

オフィス街のランチを提供する店です。巻きずしやお弁当などが中心で、早朝から仕込みをして、午後には業務が終わるパターンが多いです。

⑤居酒屋

日本式のおつまみとお酒を提供する店です。夜の営業だけでなく、昼にランチを提供する店も多いです。

⑥ラーメン屋

オーストラリアでも、日本のラーメンは大人気です。味にこだわりのあるお店が多いです。

2.ジャパレス勤務での職種も豊富です

2.ジャパレス勤務での職種も豊富です
ジャパレスで働く人の業務も様々です。ワーキングホリデーの人が多く携わっている仕事の業務内容を見てみましょう。

①シェフ・クック

調理師免許がある人は、シェフやクックとして調理を担当します。日本料理の調理経験が長い人は優遇されます。英語力よりも調理スキルが重視される仕事です。

②キッチンハンド

調理場で、シェフやクックのアシスタントとして働きます。材料の下ごしらえをしたり、洗い物をしたりします。接客のための英語は必要ありませんが、チームワークが大切なので、調理場でスムーズに仕事ができる最低限の英語力が必要です。

大きなすしチェーンやケータリングのお店の場合は、セントラルキッチンを置き、業務の合理化を図っているところもあります。ここでも、キッチンハンドが多く働いています。

③ウエイトレス・ウエイター

料理や飲み物をお客様に給仕する仕事です。単純な仕事のようですが、お客様の要望に対応できる英語力が必須となります。日本料理独特の調理法や材料について質問を受けることがあり、それらの知識と英語で説明できるスキルが求められます。

また、アレルギーや宗教上の理由で食べられないものがある人が多いので、そのような理解も必要です。お客様からの電話にも応対できる英語力が求められます。

補足:経営者は日本人とは限らない

お店の経営者が日本人の場合は、日本人のシェフが本格的な日本料理を作り、日本式のサービスで提供するスタイルが一般的です。しかし、中国人や韓国人がオーナーになっているお店も少なくありません。

そのようなお店では、シェフやウエイトレス・ウエイターもいろいろな国籍の人が働いていることがあります。お店のオーナーや従業員とも気持ちよくコミュニケーションをとるために、裏方の仕事でも、最低限の英語力は身につけておきましょう。

3.オーストラリアワーホリでジャパレスでは稼げるの?

3.オーストラリアワーホリでジャパレスでは稼げるの?
オーストラリアの最低時給は$17.70(2016年現在)と、日本円にすると1500円くらいになります。週末や祝日には時給の割増も法律で定められています。実際には、ここから税金が引かれるので、手取りは若干低くなりますが、それでも日本の時給に比べたら、かなり高くなります。

しかし、ジャパレスの時給の実態は、決して高いとは言えません。実際には$10から$13くらいの手取り時給で働いている人がたくさんいます。その理由は、法律を守らず、違法な時給で従業員を雇う経営者が多くいるからです。ワーキングホリデーの場合は、英語力や雇用期間などのハンディがあるため、なかなか仕事が見つからない人も多く、その弱みに付け込んだ経営者が、現金払いの低賃金で働かせる悪循環が続いているのです。

このような条件が蔓延しているため、ジャパレスでローカルのオーストラリア人が働くことがありません。ジャパレスだけでなく、アジア系の飲食店では、ワーキングホリデーの安い労働力を違法に使っている現状があるのです。

また、仕事のシフトは、ランチタイム、ディナータイムと間が途切れてしまったり、どちらか一方のシフトになってしまったりする場合もあり、フルタイムで働けないために、給料が低くなってしまうこともあります。

4.ワーホリ中にジャパレスの仕事を楽しむコツ

4.ワーホリ中にジャパレスの仕事を楽しむコツ
飲食店で働くと、無料または格安でまかないが提供されたり、残った商品を持ち帰ったりすることができるので、食費が大幅に節約できます。

また、お客様と直接接する仕事では、お客様とのコミュニケーションが、仕事の充実感につながります。特に、日本式の丁寧なおもてなしのスキルに、現地のオーストラリア人が感激することもあります。

オーストラリアにはチップの習慣はありませんが、お客様の満足度が高ければ、特別にチップを渡してくれる場合もあります。自分の接客スキルを磨き、誇りを持ってお客様に接すれば、その経験がまた別の仕事をするときに役に立つはずです。

待遇のいい職場を見つけるコツとは?

ジャパレスの仕事でも、待遇のよい職場で働けば、安定した収入を得ながら、英語スキルを磨いたり、接客スキルを向上させたりと、貴重な経験を積むことができます。

待遇のいい職場を見きわめるには、そこで働いている人の話を聞くのが一番です。給料やシフトのシステムを確認し、欠員があったらすぐに知らせてもらえるようにコネを作っておくことが大切です。

また、一般的には、古くから営業している老舗のようなお店や、店舗を複数持っているような大きな会社は、組織がしっかりしていて、待遇も良好なところが多いようです。

どんな仕事も自分次第でスキルを磨くことができる

ジャパレスの仕事も、自分の仕事に誇りを持ち、お客様に喜んでもらうために最善の努力を尽くしましょう。また、仕事のストレスは、ほとんどの場合、人間関係が原因です。上司や同僚には礼儀正しく接し、いい関係を保つことが大切です。

どんな仕事でも、誠意をもって、自分に与えられた役割をしっかりこなしていたら、自分自身の満足感も大きく、周りにも認めてもらえるはずです。責任のある仕事を任されたり、時給のアップなどにつながったりすることもあるでしょう。ジャパレスの仕事を楽しむのも自分次第です。

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