ワーキングホリデービザと学生ビザはそれぞれにメリットとデメリットがあります。
それぞれの特徴を生かし、うまく組み合わせたら、ワーキングホリデーをさらに充実させることができます。ビザを上手に切り替えて、オーストラリア生活の可能性を大きく広げましょう。
オーストラリアのワーキングホリデービザと学生ビザを比較
若い人が長期にオーストラリアに滞在するとしたら、ワーキングホリデービザか学生ビザの選択が一般的です。2つのビザにはどのような違いがあるのでしょうか。下の表にまとめてみました。自分の目的に合わせて、最適なビザを選びましょう。
ワーキングホリデービザ | 学生ビザ | ||
期間 | 1年または3年 | 就学期間に合わせた期間 | |
年齢制限 | 30歳まで | 制限なし | |
就学 | 17週間まで 語学学校がほとんど |
学校選択の幅が広い 語学学校、専門学校、大学、大学院 |
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就労 | 就労時間の制限なし 同一雇用主の元で6か月まで就労可 |
2週で40時間まで可能 長期休暇中は制限なし 同一雇用主の元での就労制限なし |
ワーキングホリデービザはこんな人におすすめ
ワーキングホリデービザは、勉強も、仕事も、旅行も楽しめる欲張りなビザです。オーストラリアでフレキシブルにいろいろなことをやってみたい人におすすめです。仕事をしながら滞在できるので、留学に比べて資金が少なくても、海外生活に飛び込むことができます。
学生ビザはこんな人におすすめ
学生ビザは、フルタイムで学校に通い、集中して勉強したい人におすすめのビザです。学校に通う期間に合わせて、滞在期間が決まりますが、長くなるほど学費もかかります。年齢制限がないので、ワーキングホリデービザが取れない人でも、勉強する意思があれば、長期の海外生活が可能になります。
学生ビザの申請方法とは?ワーホリビザから切り替えはできるの?
学生ビザの申請方法は?
学生ビザの申請は、日本からでも、オーストラリアからでも可能です。インターネットから申請するだけです。
申請してから発給まで2週間から4週間くらいかかります。申請費用は、2019年7月現在620ドルとなっています。
ワーホリビザから切り替えはできるの?
現在ワーキングホリデービザを保有している人でも、日本へ帰国せずにオーストラリア内で学生ビザへの切り替えが可能です。
学生ビザの申請前には、語学学校への入学手続きを済ませよう
申請前には、まず学校の入学手続きをしなければなりません。入学手続きが完了し、入学許可証が発行されたら、すぐにビザの申請手続きを開始しましょう。
日本から申請する場合はコース開始日の4か月前から、オーストラリアから申請する場合は3か月前から、ビザの申請が可能です。
2種類のビザの使い分け例①:ワーホリ後に学生ビザで留学する
いろいろなチャレンジをしながら勉強したいことを見つける
ワーキングホリデービザは、いろいろなことにチャレンジしたい人にぴったりのビザです。1年間または3年間の滞在期間で、学生気分にも浸れるし、バリバリとお金を稼ぐこともできるし、広いオーストラリアを移動してそれぞれの街を見て回ることもできます。
いろいろな経験をしながら、たくさんの人々と出会い、いろいろな人々の生き方を見ていると、自分の人生についても深く考えるようになり、自分のやりたいことや勉強したいことが見えてきます。また、住み心地のいいお気に入り都市を見つけて、もっと長く住んでみたいという希望を持つ人もいます。
生活に慣れてから、じっくりと勉強する
たとえば、もっと英語を本格的に勉強して英語を使った仕事に就きたいとか、オーストラリアの大学や専門学校で専門的な勉強をして、将来役にたつスキルを身につけたいという野望が出てくる人もいるでしょう。そんな時には、ワーキングホリデービザから学生ビザに切り替えれば、慣れた環境でスムーズに学生生活をスタートさせ、勉学に打ち込むことができます。
ワーキングホリデービザには年齢制限がありますから、20代後半から30代の前半の人は、まずワーキングホリデービザを利用して、オーストラリアをまるごと楽しんでしまいましょう。勉強したい分野が見つかったら、ワーキングホリデービザが残っていても、いつでも学生ビザに切り替えることも可能ですので、柔軟に進路を変更できます。
2種類のビザの使い分け例②:学生ビザで留学してから、ワーホリ開始
まずは英語を身につける
まだ海外渡航の経験がないという若い人、また現役大学生の場合は、最初に学生ビザでオーストラリア生活を始めるのがおすすめです。学生ビザを取るためには、フルタイムの学校に通う必要がありますが、毎日学校に通うことにより、学校の先生やクラスメートとの安定した人間関係を築くことができます。また、住居もホームステイからスタートすれば、ホストファミリーのサポートがあるので、海外生活がはじめての人でも安心して生活することができます。
若い人のはじめての海外渡航となると、大学や専門学校でなく、語学学校に通うパターンがほとんどだと思います。ワーキングホリデーでは17週間までしか通えない語学学校ですが、半年から1年くらい英語を集中して勉強すれば、英語力も大きく伸びるでしょう。
身につけた英語を使ってワーキングホリデーを楽しむ
英語力に自信がついたら、次はワーキングホリデービザを取得し、英語力を生かした仕事をしてお金をしっかり稼ぎながら、オーストラリア生活を楽しむことができそうですね。英語力があれば、仕事だけでなく、いろいろな場面で行動範囲が広がり、より充実したワーキングホリデーを過ごすことができるでしょう。