どれくらいが適当?ニュージーランド留学で必要な現金【留学スタイル別解説】

どれくらいが適当?ニュージーランド留学で必要な現金【留学スタイル別解説】

ニュージーランド留学への準備、着々と進んでいますか?航空券や海外旅行保険などの手続きも終えた人は、そろそろ留学準備も最終段階に差し掛かっていると思いますが、ここでふと考えることが「現金をどれくらい持参するか」「現地で現金をどのように調達するか」ということです。

初めて留学する人は、現地で必要な現金をどのように入手したらよいのか不安になることもあると思いますが、いくつかの方法で生活費や必要なお金を入手することができるので心配はありません。

ここではニュージーランド留学での現金の持ち込みにについて、また現地で安全に現金を調達する方法などを中心にご紹介していますので、どうぞ参考にしてみて下さい。

1.ニュージーランド留学で使用する現地通貨とEFTPOSについて

ところかわれば通貨も変わる。まずは基本的なところで、ニュージーランドで使用する通貨と国内で広く利用されているEFTPOSについてご説明します。

紙幣も硬貨も5種類ずつ

ニュージーランドに到着したら、今まで使っていた日本円とは無縁の世界!使用通貨は全てニュージーランドドルになります。日本の紙幣に比べてニュージーランドの紙幣は水に強く耐久性に優れたプラスチック素材を使っています。間違って選択しても全然大丈夫なんですよ。

「カラフルだから、まるでおもちゃのお金みたい!」そんな声が聞こえてきそうですが、紙幣の色は5ドルはブライン、10ドルはブル‐ー、20ドルはグリーン、50ドルはパープル、100ドルはレッドになります。ちなみにコインは10セント、20セント、50セント、1ドル、2ドルでコイン、紙幣ともに5種類ずつあるんですね。

一番大きい紙幣は100ドル札になりますが、日常的にも使い勝手がよくないため、あまり見かけないかもしれません。小さなお店では100ドル札の使用を断るお店もあるので、50ドル札以下の紙幣を持参するようにしたほうが賢明です。

私もかつて10ドル程度の買い物で100ドル札を出した時に店員さんに嫌な顔をされたことがありますし、無駄なトラブルも避けることもできるので、日常生活では50ドル札以下を利用することをおすすめします。

ニュージーランドで広く利用されている「EFTPOS」とは

ニュージーランドで買い物をする時にレジで見かけるEFTPOSのサイン。これはニュージーランドで広く利用されている最もポピュラーな支払い方法で、銀行カードの残高を使って支払いができるのが特徴です。ですので、残高が支払い額の分だけ残っていないとはじかれてしまいます。

クレジットカードのように翌月に支払いの請求がくるというようなものではなく、支払いと同時に銀行口座から差し引かれるので、お金の動きが把握でき、使いすぎにも効果的です。

使い方は至ってシンプル!レジにある専用端末にカードを通します。次に口座の種類をChequeかSavingかどちから選びます。最後に4ケタのピン・ナンバー(暗証番号)を入力後、Ennterキーを押すだけです。

また、EFTPOSでは同時にキャッシュアウトができるので、すぐに現金が必要な時にとても便利です。あくせくして銀行のATMを探さなくても、レジで現金の受取ができるので本当にラクですよ。

2.どうすればいい?ニュージーランド留学での現金の持ち込みについて

ニュージーランドの通貨やEFTPOSについて解説した後は、さっそく現金の持ち込みについてご紹介していきましょう。一体いくらぐらいが妥当?

基本的に現金の持ち込みはキケン

ニュージーランド留学でどれくらい現金を持ち込むかを考えるまえに、「現金を持ち込むのはキケンである」ということはあらかじめ認識しておきましょう。ニュージーランドは世界的にも治安の良い国として知られていますが、国内には世界各国から集まったさまざまな状況で暮らす人たちがたくさんいます。いつ、どこで狙われるか、正直わかりません!

残念なことに、旅行者や留学生を狙ったひったくりや置き引きも発生しているのも事実。被害者にならないようにするためにも、多額の現金の持ち込み、および持ち歩きはしないようにしましょう。

後述しますが、ニュージーランドはもっぱらのカード社会であり、EFTPOSやデビットカードなどの使用がほとんど。小銭をジャラジャラさせる姿は消えつつあります。

持ち込みたい金額は最小限に

現金をどれくらい持ち込むかは人それぞれですが、留学期間や現地に到着してからの予定にもよるでしょう。現地に到着して間もなく現金が必要な人は、その分の持ち込みをしなくてはならないですよね。

現地ですぐ現金を入手できる人は2万円~5万円程度、銀行で口座を開設したりと手続きに時間のかかる人は10万円から30万円程度持参する人もいるなど千差万別、いずれにせよ、基本的にはニュージーランド留学に行く場合、持ち込みの金額は最小限にした方がよいと思います。

両替は現地の両替所が最もオトク

基本的に空港にある両替所はレートが高いので、急ぎでない場合はできれば避けるようにしましょう。おすすめは都市部にある銀行か両替所になりますが、一般的には銀行のほうがレートが高めの場合が多く、銀行によってもレートが異なります。ちなみに、銀行で両替ができるのはウイークデー(月曜日から金曜日)の午後4時までとなります。

また、免税店やカジノ場でも両替をしていますが、レートが高めに設定されてあるので、決して好意的とは言えません。郊外や小さな街では両替をしたくてもできない場合が多いので、都市部に滞在している間に両替を済ませておきましょう。

1万ドル以上の現金を持ち込む場合は申請が必要

留学をする際に「現金の持ち込みはどれくらいまでできるの?」という疑問が浮かび上がってきます。日本から海外に現金を持ち込むには一定の制限があり、その金額を超える場合はBorder Cash Reportと呼ばれる境界現金報告が必要になります。

ニュージーランドの場合、ニュージーランドドルで10,000ドルに以上に相当する現金、TC、トラベラーズチェック)小切手を持ち込む場合に申請が必要になりますので、まず持参する金額を確認するようにしてください。

とはいうものの、留学生の場合は1万ドル以上の大金を直接ニュージーランドに持ち込むことは、安全性や必要度を考えてもほとんどないと思います。現金の場合は落としてしまったり、盗まれたりしたときに保障がありませんよね?

留学の第一歩を万が一起こりうるトラブルでスタートさせないためにも、持ち込みする現金は最小限にすることをおすすめします。

3.安心が一番!ニュージーランド国内での現金の入手方法【特徴を解説します】

ニュージーランド留学では現金の持ち込みはできるだけ最小限に抑えたほうがよいというお話をしました。それでは、現地でどのように生活費や必要な現金を調達したらよいのか、いくつかの方法をご紹介しましょう。

海外送金をしてもらう

現地の銀行で口座を開設して、日本からお金を送ってもらう方法です。日本にいる家族に協力をしてもらう必要がありますが、何より安心感が違います。

ニュージーランドを代表する銀行としてはANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)、Kiwi bank 、Bank of New Zealand(通称BNA)、Westpack、HSBC、TSB、ASBなどがありますが、ATMの数やサービス内容など、自分の住む場所で最も利用に便利な一つを選ぶのがコツですよ。

知名度ならANZが一番。日本国内にも支店があるため、日本にで口座を開設しておくこともできますので、あらかじめ現金を入金しておけば現地での引き落としが便利ですよ。
ANZ現地口座開設サービス

キャッシュパスポートを利用する

キャッシュパスポートはあらかじめ現地でしたい金額を入金しておくことができるプリペイドカードのことです。加入には年齢制限もなく、現地で銀行口座を開設する必要がないのでとても便利!オンラインで簡単に申し込みができ1週間程度で手元の届くので、留学生にも人気があるんですよ。

キャッシュパスポートの魅力は銀行口座にリンクしていないこと。盗難にあった時、自分の銀行口座からお金をすべて引き出されてしまうことがありませんでので安心です。

パスポートというネーミング通りキャッシュレスで現地入りし、Masterカード対応のATMで現金が引き出すことができる上、Masterカード加盟店であれば支払い決済をすることもできるので留学生にはおすすめです。

ATMでキャッシングを行う

クレジットカードを使ってキャッシングを行う方法です。ニュージーランドで問題なくほとんどのATMで利用できるのがVISAかMasterですので、お持ちでない方は1枚用意しておきましょう。

キャッシングの魅力は現地で銀行の開設をすることなく、現金が引き出せること。レートについても比較的よいですし、取り扱いのあるATMがあれば簡単に数分で現金の調達ができるのは魅力ですね。

ただし、利用には限度額があるので自分自身で金額の管理をすることが大切。加えて、海外でのキャッシングの場合、セキュリティの面から高額の引き出しができない場合があるので注意が必要です。

ちなみに、アメリカンエキスプレスが発行していたトラベラーズチェック(TC)は、2014年3月をもってサービスを終了しています。TC全盛期に育った私にはちょっと寂しい気もしますが、それに代わる優れモノがどんどん登場しているのも事実ですよね。

4.留学スタイル別!おすすめの現金調達法

最後に、留学スタイルや留学期間別にみるおすすめの現金調達法をご紹介します。

1週間から1ヶ月までのプチ留学の場合

留学期間が1週間から1ヶ月までの場合、おのずと現地で必要になる費用は少なくなりますよね。持ち込みでどれくらいの金額を設定するかにもよりますが、キャッシュパスポートかクレジットカードでのキャッシングが最も手軽で利用しやすい方法でしょう。

プチ留学の場合は銀行の開設しなくても大丈夫!留学中は勉強や観光で1分も無駄にしたくありませんよね。キャッシュパスポートかキャッシング。使い勝手がよく、手間のかからないベストな方法を選んでみて下さい。

3ヶ月間程度のしっかり短期留学の場合

3ヶ月程度の留学期間の場合も、前述したプチ留学の現金調達法を実践しましょう。一定の利息はかかりますが、必要な場合はクレジットカードを賢く利用するのもおすすめ。持ち歩きに便利な上、利用明細書で利用額の管理をするのもラクです。

6ヵ月以上の長期留学の場合

ワーキングホリデーや6ヶ月以上の長期留学の場合は、現地で銀行口座を開設しておくと便利!というよりは長期留学の場合、銀行口座開設は必須です。

「英語が苦手だから、銀行での手続きが心配」という人でも決して尻込みを市内でください。手続き自体はとてもシンプルで、必要なものはパスポート、マイナンバー(番号のみ、原本必要なし)、居住先の住所とほんのわずかです。カードの発行まで3日から1週間程度!受取も銀行の窓口か郵送のどちらかが選ぶことができます。

ニュージーランド留学で現金の持ち込みをどうするか、また現地でどのように現金を調達するべきかについてご紹介しました。私が海外に行くときの口癖「パスポートとお金だけあれば、何とかなる」は、言い直すと「パスポートとお金がなければ海外に行けない(滞在できない)」ということでもありますよね。

お金がすべてではありませんが、留学先では生活費や学費、その他交際費やお土産代などいろいろかかってきます。今までお金の管理をしたことがない人は、留学中にしっかり経済観念を養うことができるかも?

何はともあれ、現金の持ち歩きには気を付けて、キャッシングやクレジットカードを利用するときは月の利用額をしっかり把握しておくようにしましょう!

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