フィリピンでの語学留学が近年急速にメジャーになりました。フィリピンといえば南国のリゾート地として有名ですが、同様に貧困層が多いことも有名です。
そのためフィリピン留学時にボランティア体験をする人が増えています。そこで今回はフィリピンの現状と、留学中のボランティアについてご紹介します。
1.フィリピンセブ島の現状とは
フィリピンはリゾート地としての顔を持つ反面で、そのすぐ近くには貧困層の住むスラム街が立ち並んでいます。
フィリピン統計機構(Philippine Statistics Authority)によると、2015年時点での貧困率は26.3パーセントにのぼり、約4人に1人が貧困に苦しんでいます。また、地域によっては50パーセント以上にのぼる場所もあり、貧困と格差が国中に広がっていることがわかります。
貧困家庭に生まれた子供たちは、生活費を稼ぐためにストリートチルドレンとして日銭稼ぎに勤しみます。当然学校に行くこともできないので、成人してからもなかなか職にたどり着くことができず貧困から抜け出せない状態になってしまいます。
この現状は、地球の遠い地でおこっているものではなく私たちが旅行、もしくは留学でいくフィリピンでおきているのです。
貧困を情報でなく、肌で感じる機会は滅多にありません。留学で訪れた時にこそ、ボランティアを通してフィリピンのリアルを知る。そんな人がボランティアに多く参加しています。
2.フィリピンセブ島にある語学から参加できるボランティア
留学中のボランティアは大きくわけて2パターンあります。1つは留学先学校のプログラムを通していく場合。もう1つは個人でボランティアプログラムを探して参加するパターンです。
「あくまで語学留学がメインだ」という方は、自分でボランティアプログラムを探して参加するのは手間と時間がかかります。はじめからボランティアプログラムが用意されている学校を探し留学するのが良いでしょう。
ボランティア付きの学校を紹介していきます。
※開催日時や周期は変動することもありますので、学校主催のボランティアプログラムに参加希望の場合はあらかじめご確認下さい。
UV ESL
UV-ESL
UV ESLはセブ島のビサヤ大学付設英語学校で、8週間以上受講された方には大学からの修了証も発行されます。
所在地 | セブ島 | |
ボランティア周期 | 毎月第2金曜日 | |
ボランティア内容 | 学校訪問 |
UV ESLはセブ島の飲食店やショッピングモールが立ち並ぶ地区にある学校です。大学付設の英語学校という点で特徴的で、8週間以上の受講で大学からの修了証がもらえることや、現地の大学生と触れ合う機会がある点で人気の学校です。毎月第2金曜日に地域の学校訪問のボランティアを行っています。
SMEAGスパルタ校
SMEAG Sparta
1. 850人規模のフィリピン最大の英語教育機関 SMEAGは、フィリピンのセブに3つのキャンパスを持っています。合計約850人の生徒を受け入れることができる教育機関はフィリピン国内の語学学校でも最も大きな規模です。
所在地 | セブ島 | |
ボランティア周期 | 下部記載 | |
ボランティア内容 | 下部記載 |
SMEAGスパルタ校は名前の通り、スパルタ式の英語教育で有名な学校です。英語をしっかり学びたいという人にはとてもおすすめで、学生から社会人まで幅広い受講生がいます。SMEAGのボランティアプログラムは多岐にわたり、多くの経験ができることも大きな特徴です。
ボランティアプログラムは以下の通り
名称 | 周期 | 参加費 | |
マングローブの植栽 | 4ヶ月毎 | 1,000ペソ | |
バザーによる寄付活動 | 2ヶ月毎 | 500ペソ | |
孤児院ボランティア | 2ヶ月毎 | 500ペソ | |
医療奉仕活動 | 3ヶ月毎 | 2,000ペソ |
3.セブ島の週末ボランティアプログラム
自分の行きたい学校にはボランティアプログラムは付いていないという方は、以下のようなボランティアプログラムへの参加が可能です。
NPO法人セブンスピリット
NPO法人 セブンスピリット
NPO法人セブンスピリットは、フィリピンを拠点に音楽教育を通して子ども達のライフスキル育成に取り組むNPO法人です。
活動地 | セブ島 |
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参加費 | 2500ペソ |
セブンスピリットは、セブ島で活動しているボランティア団体です。スポーツ教育や音楽教育を通して、貧困層の子供たちが自分から挑戦していける環境を作る活動をしています。
1日単位で参加できるスタディーツアーでは、スラムエリアを訪ね、子供たちと交流をとり、子供たちの演奏を聴くことができます。スラム街は通常の留学ではまず行くことのできない場所ですから、それだけでも参加する価値はあるでしょう。
NPO法人プルメリア
セブ島の子ども支援NGOプルメリア
セブ島の素顔を紹介、子ども達を学校へ、NGOプルメリア。私達はフィリピンのセブ島で里子教育推進活動をしています。学校へ行きたいけれど、1日3食さえ満足に食べられない貧困層の子供達が大勢います。やる気のある子供達が将来自立出来る様に修学支援を・・・
活動地 | セブ島 |
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参加費 | 直接お問い合わせ下さい |
プルメリアもセブ島で活動するボランティア団体です。貧困層の子供たちへの就学支援や教育支援が主な活動です。フィリピンの子供たちはまだ幼いうちから働きに出ることが多く、学校に行くことなく大人になっていくケースが散見されます。プルメリアは、そういった環境にいる子供たちに対し学校に通い、大学まで卒業し、最終的に職をつけて自立するところまでサポートしている団体です。
4.まとめ
ボランティアというと、何かを「してあげる」というイメージが強くなってしまうのですが、一概にそうではありません。ボランティアを通して普段できないようなことを沢山経験できるのです。
人の役に立ちながら、貴重な経験ができる。留学に行っている時だからこそ、そんなボランティアに参加してみませんか?観光では知ることのできないリアルな側面を自分の目で見て、空気を感じ、体で体験してみましょう。