ここでは留学とお金、つまり給与との相関関係について考察する。
まず、結論として(行けるなら)海外の大学や大学院にはやっぱり行くべきだ。
理由は投資効果が高いからだ。
データによると留学に行った人と行っていない人とで50歳代の平均給与に1.5倍近い差が出てるいる。つまり留学すると給料が上がるのだ。
留学にかかる費用を投資、とするとその投資効果は最大で25倍にものぼり、超、乱暴だが、生涯年収で1億円の差が出る計算になる。
世界はインフレ、つまり物価は毎年上がっている。しかし日本の平均給与は20年間ほぼ横ばい。
この事実を鑑みても、留学してスタンダートを世界に持っておいておかないと今後はヤバいのかもしれない。
詳細を見ていこう。
留学をすると給料が上がると言うデータ
まず、前提としてこのデータは2016年に一橋大学の新見先生と秋庭先生によって発表された研究成果を元に考察しています。4489件というデーターの数を元にした分析なので、それなり信憑性もあると見て良いでしょう。
引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jies/22/0/22_83/_pdf/-char/ja
つまり、留学すると給料が上がるという研究結果だ。

おそらく円安の影響で、今はもっと差が広がっているはず。
留学で出る年代別の給与格差
まずは年代別の格差を見てみよう。
海外の大学と日本の大学を出た場合の差
30歳代で1.39倍。
50歳代で1.22倍の差
海外の大学院と日本の大学院を出た場合の差
30歳代で1.38倍。
50歳代で1.43倍の差
さらに日本の大学と海外の大学院、例えばアメリカのMBAとかを持っている人との給料の格差は1.52倍にも広がっている。
留学した男女の給与比較
次に男女比を比較してみる。
女性だけの数字を見たらかなりの差だ。
日本の大学を出た女性の年収平均は330.7 万円に対して、海外の大学院を出た女性は562.1万円になる。2倍とまではいかないがかなり違ってくる。
男女格差×学歴社会
ちなみに海外大学院を出た男性の平均が954.6万円。つまり日本の大学だけを出た女性との差は約3倍にもなる。
つまり女性は特に留学した方が良いという事が言える。
留学するなら理系?文系?
次に理系、文系の差。
まずは日本の文系と理系の給与格差を見てみよう。
日本の理系大学院:577.6万円
VS
日本の文系大学院:514.6万円
若干、理系が高いが差はそれほど大きくない。
しかし、これが海外大学院の卒業生となると文系が805.7万円なので日本の大学院とは文系でも理系でも1.5倍以上の差が出てくるということだ。
ちなみに、ここで言う海外の文系はおそらくMBAが多い。そこが数字を引き上げていると思われる。
留学する人の生涯年収(リターン)を検証
理系、文系、男女はもろもろあれど、ざっくり言って1.2~1.5倍程度の差があることが分かった。
んで、ここからは私の勝手な分析なので、先生方が言っている訳ではないので悪しからず。
この1.2倍とか1.5倍を生涯年収にかけてみるとどうだろう?
良く生涯年収は3億円、なんと話しがあるので、これに20%とか50%とかをかけてみると
単純に6000万円~1.5億円の差と言うことになる。
まあ、ざっくり間をとると約1億円ちょいと言うところか。
もちろん計算方法がざっくりしすぎるし、いつ留学するのかによっても、業界によっても全く違ってくるだろう。データ元もアメリカの数字が多い。
なんて、細かいことを言えば、きりがないがその差がかなり大きいことは確かだ。
留学にかかる費用(投資)はいくらか
次に投資。つまり留学にかかる費用はいくらか。リターンはいいが、いったい幾らの投資が必要なのかを計算してみたい。
これはどこの国に留学するかによっても大きく変わってくる。
ここでは最も高いアメリカの学費とマレーシアの大学を検証する。
アメリカの名門大学・大学院の学費
アメリカの大学、大学院は上を見るときりが無い。
四年制大学の学費は100万円~600万円と差は大きいが、平均で300万円程度。生活費なども含めると一般的には1年で500万円近くを計算する。
が、ここでは投資額の上限を確認したいので、超名門大学に留学したとして年間800万円。
これが4年だと3,200万円。大学院まで行き、6年間だと4,800万円と言うことになる。かなりの投資額だ。
マレーシアへの大学留学
マレーシアの大学の学費はどうだろうか。
世界の安い大学を見わたせばもっと安い大学もあるにはある。フィリピンの田舎なら年間20万円で行けたりする。
しかし、年収が1.2倍上がるチャンスという意味でも世界ランキングで日本の大学のMARCHぐらい以上は欲しい。
ので、ランキングもそこそこ高く、イギリスの学位も取れてしまう大学も多いマレーシアの大学を例に挙げたい。
そうすると学費は70万円程度、生活費なども含めると年間で200万円程度か。
ただ、大学や学部にもよるがマレーシアは3年で卒業できたりするので、トータルで600万円で海外の大学を卒業出来ることになる。
>>マレーシア大学留学情報まとめ【費用・評判・大学情報など】
【結論】留学の投資対効果を考える
と考察してきたが、まとめると
-
<投資>
600万円~4,800万円
<リターン>
6,000万円~1.5億
ということになる。これを計算すると幅で言えば1.25倍~25倍の投資効果ということになる。
差がありすぎるが、悪くても1.25倍にはなる。つまり投資した分は帰ってくるという事だ。
イメージしやすいように間を取ると2500万円を投資して、1億円のリターンがかえってくるイメージか。
留学したことでのキャリアへの影響
また、こんなデータもある。
ちょっと古いが、留学経験者が留学で得たスキルのうちキャリア上で活用できているものをベネッセコーポレーションが2009年に実施した調査した。
「様々な背景や価値観を持つ人たちと協力する力」(44.5%)
「海外の習慣・文化などを理解した国際感覚」(43.3%)、
「海外生活経験によって身につけた自ら行動する力」(42.5%)、
「語学力」(42.2%)
などが上位に挙がり、特に2年以上の留学経験者は、この割合が全体の半数を超えていたとの事。
まあ出来るならするにこした事はなさそうだ。
留学しないと経営・役員陣にはなれない
また、別のデータだが、留学した人と、していない人とで、どれだけ経営者や役員になれているか、つまり昇進出来ているかというのを調べた明治大学のデータもある。
これによると、留学した人は20%弱、経営・役員陣になっているにも関わらず、日本の大学を出た人は0.6%しかなれていないという驚きのデータも出ている。
【参考】雇用される側でいるか?それとも留学して雇う側に入るか?>>
まとめ
お金も時間もReturn on Investment。つまり、留学は高い留学費用を払うのだから、どれぐらいの投資効果があるのかについては考えておくことは必須だといえる。
もちろん、人生お金が全てではない。でも、年収400万円の人と、1000万円の人とでは、学校にしても旅行にしても、食事に行く場所にしても選択肢の幅が違ってくることだけは想像に容易い。
つまり、人生の可能性が拡がる事の一つの証だと思う。
イギリス大学院留学は学費と寮費、生活費諸々で450万円かかるから親に猛反対された
けど良い企業就けて高い給料貰えたら、費用返せるどころか老後の支えも潤沢にできる。だから今だけ俺に投資してくれって熱弁してOKもらった
結果的に今では平均初任給の2倍以上貰えてるからちゃんと有言実行できそう
— 舞原@イギリス院留学🇬🇧/外資IT (@MaibaraOfficial) January 8, 2021
つまり、こう言うことだと思う。
海外の大学へ行きたい人へ
ちなみに私は自分に留学なんて不可能、なんて思っている人を留学させることを生業としている。
あなたも行ける海外の大学が必ずあります。
お金の壁、英語の壁、含めどんな悩みでもお気軽にご相談ください。
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