カナダの医療事情と医療費について解説!医療保険に入るべき?

カナダの医療事情と医療費について解説!医療保険に入るべき?

カナダ滞在中に急に体調が悪くなったり、大怪我をした時はどうしよう…と心配になりますよね。

カナダ在住者はそんな万が一の病気やケガに備えて医療事情について把握しておく必要があります。

この記事では、カナダに留学中の方、長期滞在する方に向けて医療事情と医療費について解説します。

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カナダの医療事情について

日本の国民健康保険制度は患者の医療負担額は30%(3歳~69歳)となっています。

カナダの場合は、「Medicare(メディケア)」と呼ばれる国民健康保険制度があります。

メディケアの医療費の財源は、州および準州の一般税とカナダ政府の補助金で運営されています。

メディケア加入者は自己負担額は一切なく、通常の外来診療や入院など、ほとんどの医療を無料で受けることが可能です。

予防接種、妊娠・出産などの医療サービスも無料で受けることも可能です。

ただし、歯科治療、処方薬、特別な手術・治療、入院ベッド料、食費などは例外となります。

世界の医療事情 カナダ | 外務省
https://www.mofa.go.jp/

Medicare(メディケア)に加入する条件

Medicare(メディケア)は州ごとに細かな規定が異なります。

原則全てのカナダ国民がこの保険に加入することが可能です。

首都オタワが位置するオンタリオ州の保険制度「OHIP(Ontario Health Insurance Plan)」を例に見ていきましょう。

OHIP(オーヒップ)は日本の国民健康保険のように毎月の負担額はありません。

オンタリオ州は税率から保険費用がまかなわれているのです。

オンタリオ州の健康保険制度「OHIP(オーヒップ)」の加入条件
・カナダの市民権
・就労ビザ保持者(ワーキングホリデービザは不可)

下記の条件を満たしている場合に申請可能
・オンタリオ州の居住者
・居住開始1日目~183日目までの間、30日以上オンタリオ州を出ていない
・1年間のうち153日以上、オンタリオ州に滞在している

待機期間は申請をしてから約3ヶ月間かかり、その間は無保険になってしまいます。

カナダ長期滞在者は万が一の病院や大怪我に備えて、海外旅行傷害保険または短期医療保険サービスなど民間の保険に加入しておくと安心です。

OHIPが適応されないケース

OHIP(オーヒップ)には以下の例外がありますので確認しておきましょう。

  • クリニックでの歯科診察(病院で施される医療行為を除く)
  • 眼科検診(眼科関連の疾患に対する医療行為を除く)※1年に1度の検眼検査は無料
  • 薬代 ※65歳以上または低収入者には無料
  • 救急車(45ドル程度を一部負担)
  • 美容整形

OHIP(オーヒップ)に加入する方法

ここからは、OHIP(オーヒップ)に加入する流れを見ていきましょう。

⑴申請フォームと必要書類を準備する

必要書類

・カナダでの居住を証明するもの(移民権、労働ビザ(ワーキングホリデービザを除く)など)
・オンタリオ州での居住証明(オンタリオ州発行の運転免許証、銀行口座、公共料金の請求書など)
・登録者本人のID(クレジットカード、銀行カード、結婚証明書、パスポートなど)

⑵Service Ontarioへ行く
OHIPへの加入申請することを伝えてください。

⑶申請フォームと必要書類を渡す

⑷写真撮影する

⑸Confirmation用紙を渡される
基本情報の名前、住所、生年月日を確認する

⑹オンタリオ・ヘルスカード (保険証)が郵送で届く(3ヶ月以内)
OHIPの適用を受けられる開始日を確認しましょう。

OHIPに加入していない・できない場合の医療費は?

ワーキング・ホリデーを含む留学生などは公的医療保険を取得できない州もあります。

誰でも利用することのできる街中の診療所「ウォークインクリニック」に診てもらうのが一般的です。

その場合、医療費は有料になり、医師の診察料は、1回につき50~100ドルくらいかかります。

風邪の診察代は$100(薬代別途)、骨折は$800、盲腸で手術して入院した場合は$1,600〜$3,000が相場です。

ウォークインクリックは比較的症状が軽い診察が中心のため、予約不要で夜間・休日でも診察が受けられる場合が多いです。

手術や入院が必要な場合は、専門医が常駐する総合病院の紹介状を渡されるケースもあります。

州ごとの医療保険制度とワーキング・ホリデー滞在者の公的医療保険加入はカナダ政府のホームページから確認しましょう。

Canada’s Health Care System
https://www.canada.ca/

カナダの医療費っていくら?

カナダで風を引いて体調が悪くなった場合、保険未加入の場合は1回の通院と薬代で1万円以上かかります。

カナダの医療費は日本の医療費の約2.5倍かかり、高額な医療費請求になるので注意しましょう。

風邪や胃腸の不調などはカナダの街中にあるドラッグストアで市販の風邪薬や胃腸薬を購入すると良いでしょう。

ドラッグストアには処方箋窓口が併設されており、処方箋医薬品の受け取りも可能です。

カナダに渡航する前には、万が一に備えて海外旅行保険や留学保険に加入しておくと安心です。

カナダで医療保険に入れるの?

カナダは日本人にワーキング・ホリデーで人気がありますが、海外旅行保険の加入が必須です。

日本の海外旅行保険や留学保険は渡航後に加入することはできませんのでご注意ください。

ワーキング・ホリデーのためにカナダに入国する場合、滞在期間中を全部カバーする海外旅行保険や留学保険に加入する必要があります。

入国審査時に保険への加入を証明する必要があり、証明できない場合は入国拒否されるケースもあるので注意しましょう。

カバーすべき補償内容

補償内容に治療・入院・遺体送還が含まれていること

加入中の保険の補償期間が切れる前に延長手続きできる

保険会社の約款を確認して、不明な場合な点は前もって保険会社に問い合わせるとよいでしょう。

保険には加入しておくべき理由

カナダに長期滞在で留学する方、学生ビザ、就労ビザを持っている方は公的医療保険「Medicare(メディケア)」に加入しましょう。

キャッシュレスで受診できる保険のため、万が一の病気や怪我でも安心です。

ただし、保険の適用は申請から3カ月後となるため民間の保険にも加入しておくと万全です。

ワーキングホリデーの方は予約なしで診察できる病院「ウォークインクリニック」を利用するケースが一般的です。

トロントやバンクーバーなど都市部では日本人医師が駐在する病院や日本語が通じる病院もあります。

カナダの医療費は風邪の診察でも50〜100カナダドル(約4,000〜8,000円)かかります。

90日未満の海外滞在であればクレジットカード付帯保険もありますが最低限の補償額となります。

高額な医療費の請求のリスクを避けるためにも、事前に海外旅行保険や留学保険に加入することをおすすめします。

まとめ

カナダの医療事情は高度な医療が受けられるのでいざという時も安心の環境が整っています。

ただし、保険未加入では日本よりも医療費が高額になるため、事前に民間の保険に加入しましょう。

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