今や知らない人はいない新型コロナウイルス。
日本よりも一足遅れて感染が広まりだしたアメリカですが、具体的にはどのような部分において影響を受けているのでしょうか。
世界で今最も話題になっていることといえば?そう、新型コロナウイルスです。
世界中で感染していない国は逆に数少なく、今や新型コロナウイルスは私たち地球人の脅威であります。
というのも、この新型コロナウイルスの広がりは環境や人体に影響しているだけではないということです。
今回は、そんな新型コロナウイルスはアメリカで、一体どのように影響を及ぼしているのか詳しく解説していきたいと思います。
学校はどうなってるの?
日本では、すでに日本中のほぼ全ての学校が封鎖され、新学期開始日も延期され始めました。
アメリカでも同じような対処が成され、ほとんどの学校は今現在休み期間となっているか、オンライン形態での授業続行となっています。
しかし、アメリカの大学では学生寮に住むことが一般的なのですが、感染がかなり広まっているところでは全学生が退寮を余儀なくされてしまうことも珍しくありません。
この場合、留学生として滞在している学生たちはかなり大変な状況です。
母国に帰りたくても、出国入国制限がかけられてしまっている国もあるのでどうすることもできません。
学校側もなんとか最善の選択を必死になって考えていますが、学生の健康とウイルスの蔓延を少しでも抑えるためにと思えば無理もありません。
アメリカでは外出禁止令が執行されている上、3月26日からはアメリカからの日本人帰国者達は指定された場所に14日の隔離措置を取ることが決定されました。
オリンピックが正式に延期されたこの状況で、アメリカでの教育を今後も続ける学生達にとって、新学期が始まる夏頃にまた渡米できるか明確ではない状況でもあります。
公共機関・経済は?
新型コロナウイルスの広がりがかなり深刻であるイタリアでは、国の一部を閉鎖するなどと適切な対策をとっています。
一方、日々感染者が増え続けるアメリカでは、数々のお店は一時閉店、または営業時間を短くするなどとして安全に気を使っています。
裏を返せば、通常の稼ぎが不可能な状況にあるため、倒産してしまった、もしくは仕事がほとんど無い状態とういうのが現状であります。
それに比べて町バスや電車などは通常通り運転している場合がほとんどです。
やはり、この状況でも働きに出かけないといけない人々がいるのは事実ですし、車を所持していない場合は、生活に必要なものを町まで買い出しに行く場合に公共のバスを利用することがあるといったためです。
生活必需品といえば、日本ではトイレットペーパーが店頭から無くなるといったケースがありました。
アメリカでも同じようなことが今起きています。あるお店では「トイレットペーパーはお一人様二つまで」といった警告が棚に貼られているところもあります。
また、大人気有名大型チェーン店ウォルマートでは、トイレットペーパーは既に無く、他にもティッシュペーパーや保存がきく食料品、缶スープやインスタント麺なども商品棚から姿を消しています。
こういったパニックの要因となる一つとして挙げられ流のが、どこからか「トイレットペーパーは中国から生産輸入されているから輸入が停止され無くなる前に買い占めておこう」という誤った情報が流されてしまい、もしくはそれに似た情報が誤った形で広げられてしまったために発生したケースです。
確かに、私たちは普段、中国の輸入に頼ってきているため、そのような情報を信じてしまうのも一理あるでしょう。
しかし、このような状況でこそ、落ち着いて、正しい情報を探すことが重要です。
アジア人差別の事実?
アメリカでは新型コロナウイルスから始まる、アジア人差別、ヘイトクライムが大きく問題となっています。
アメリカに滞在する日本人留学生たちもこの問題にはとても敏感です。ウイルスから身を守るためにマスクを着用したくても、現地の人から冷たい目で見られるといった恐怖から安全に過ごすことが困難な状況です。
事実、私の友人も被害を受けたと言っていました。
実際に差別を受けていなくても、何かと周りの目を気にしてしまい思うように行動できないことはとても悲しい現実です。
人種差別というのは、どんな状況や理由においても起こしてはならないものです。
もちろんそれは誰しもがわかっていることではあると思いますが、やはり人間というのは皆が同じ考えを持っているとは限りません。
それゆえ、完全に阻止することはできないというのが人種差別の虚しく憎い部分であります。
しかし、一概にアメリカといえど、州によってヘイトクライムが起こってしまう場所が別れてきます。
今回の新型コロナウイルスによるアジア人差別はとくに、アジア人留学生が多いカリフォルニア州やニューヨーク州にて被害が多く起こっています。
留学生を基本とした差別が発生していますが、それ以外にも、アメリカのアジア人移民や、アジアをルーツとしたアメリカ人にも、被害が起きてしまっています。
新型コロナウイルスから身を守れたとしても、このように事前に防ぐことができない状況というのは非常に厄介であり、これこそが私たち人間の脅威です。
人々の危機感について
日本人は、未だに新型コロナウイルスの脅威に気づいていない人が多いように思えます。
ウイルスが特に感染しやすい、人が多く、換気の悪い密室。日本でこれに当てはまるのが電車です。
窓が大きく開けられない上、様々な健康状態を保った人々が乗り降りするこの密室において、マスクをしていない人、素手でつり革を持っている人などなど、、事前に対策をすることで感染を防げるにも関らず、そのような危機感を持っていない人々がいるのは驚きでした。
一方、アメリカでは外出禁止令が実施されており、生活に必要不可欠な外出をすれば罰金を取られてしまうケースも少なくありません。しかし、今の状況ではとても正しい判断でしょう。
芸能人なども自分が自粛することにより、一般人にも外出を控えるよう促す傾向が見られます。
外に出る必要がある場合では、マスクや手袋を着用するなど、日本人に比べて、ウイルスに対する危機感があるようです。
映画、フォレスト・ガンプで有名な俳優トム・ハンクスが新型コロナウイルスに感染してしまったことでアメリカ中がショックを受け、イギリスではチャールズ皇太子も感染したと正式に発表されましたが、このように世界的に有名な人々が感染しているという事実は、他人事ではないと考えられるのではないでしょうか。
これに比べて日本では、外出禁止令など法的処置が取れないという理由もありますが、ウイルス感染阻止は、人々のウイルスに対する考え方と非常に強くリンクしています。
ネットの反響は?
世界中ではこの状況パニック状態を利用して悪知恵を働かせる人も存在します。
アメリカでは除菌ジェルといった除菌グッズがトイレットペーパーよりも先に、完売が続いていますが、それに伴ってネット上の高値販売が問題になっています。
売るも買うも本人次第ですが、大きな問題としては、人々のパニック状態の心理を利用していることです。
新型コロナウイルスが感染する方法として、感染者からのくしゃみや咳、接触にて感染すると言われています。
もちろん、普段の生活の中で誰が感染してしまっているのかはわかりません。しかし、そのような状況でも感染から防ぐことはできますので、除菌ジェルが買えなくなったからといって慌ててはいけません。
しっかり手洗いうがいをするなどと言った基本的な対策ができていれば、感染は防げるはずです。
今となっては忘れられてしまっている手洗いうがいは、風邪予防やウイルス感染予防だけでなく、日頃から健康的な体を作る大切なステップです。
今や、インターネットは当たり前の世の中です。もちろん不便な点もありますが、利点をしっかり活用してウイルス感染を防ぎましょう。
どこの国で感染が広がっているのか、政府がとっている対策はどのようなものか。
どのように感染を防ぐことができるのか。感染してしまった時の症状や対処法。様々な情報がインターネット一つで知ることができます。
先ほども申し上げたように、ここで間違った情報なのか正しい情報なのか正しく判断することも、感染予防に繋がります。
終わりに
新型コロナウイルスに関するアメリカの実態を説明していきましたが、どうでしたか?
日本とはまた違った部分で影響を受けていますよね。
今ではアメリカは、日本よりも数字的に見て感染が広まっており、それに伴って死者の数も増えてきています。
アメリカに旅行を考えていた方、もしくは留学を控えている方、仕事で渡米しなければならない方など、状況は様々です。
航空会社やチケット会社は無料キャンセルなど様々な対策を取っていますが、どのような決断を下すかは自分次第です。
円高や安い今を利用して世界中を旅する人も少なくありません。
個人的な意見にはなりますが、健康とリスクを考えると、それに対して完全には賛成できません。しかし人生をどのように考えるか、何を優先するかは本当に人それぞれですので、その判断にとやかくいうつもりはありません。
私たち市民が今できることは、しっかり予防対策をして一刻も早く感染の広がりを抑えることです。
先ほども述べましたが、自分のことだけを考えるのではなく、個人が対策することによって周りへの感染率も減っていきます。
パニック状態に陥ることは精神面でウイルスに感染しているようなものです。
こんな状況でこそ落ち着きいて考え、できることをするのが一番大切です。
明日も手洗いうがいを基本に頑張っていきましょう。