ニュージーランド留学の地震のリスクについて【緊急時の行動は?】

ニュージーランド留学の地震のリスクについて【緊急時の行動は?】

ニュージーランドは温暖な気候や、治安のよさ、のんびりした雰囲気の中で英語が学べるということで、留学先として人気があります。

しかし、治安がよいといわれていても、2011年では大きな地震で日本人の被害者も100人以上出しています。ニュージーランドの近年の地震状況と万が一の備えや行動について紹介します。

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1.ニュージーランドは地震が起こる国である

ニュージーランドは治安がよいという国で有名ですが、日本と同じく地震が起きやすい島国なので、あなたの留学中にも地震が起こる可能性があります。とはいっても、この国なら絶対地震がない!なんていう国もないのですが…。

ニュージーランドの場合は、2011年にクライストチャーチ周辺で起こった、カンタベリー大地震がありました。日本人留学生の被害者も多く出したことが今でも印象に残っています。早くも7年前のことになりますが、これからニュージーランドで万が一のことが、自分の滞在中に起こらないとは限りません。

ちなみに、2011年以降はあまりニュージーランド地震の情報を聞かなかったので、起こってないのかと調べてみると、じつは2016年の9月と11月に震度7以上の地震が発生しています。なお、この震度はカンタベリー大地震以上となっているのはご存じでしたか?

参考:日本気象協会tenk.jp
ニュージーランド付近を震源とする地震情報 – 日本気象協会 tenki.jp

とくに南で起こることが多い

ニュージーランドは大きくわけて、北島と南島に別れています。北島でよく留学先として好まれている地域に、首都ウェリントンと最大都市のオークランドがあります。一方の南島はリゾート地クイーンズタウンとイギリスの雰囲気漂うクライストチャーチがあります。

2011年も2016年の地震も被害が起こっているのは、南島、主にクライストチャーチの方でした。北島ウェリントンの方も揺れを感じたそうですが、多くの被害は南で起こっています。そのため、一概にはいえませんが、南島の方が地震のリスクは高いのかもしれませんので、地域選びには地震のリスクも考えてみてはいかがでしょうか。

2.地震が起こったらどうすればよい?

地震は外出中、仕事中、寝ている最中などどのタイミングで起こるかわかりません。そのとき、どこにいるかによって、とっさにとる行動も変わってきます。万が一に備えた、地震発生時の対策についていくつか紹介します。

室内では(家、店、ビル)

地震が起こったときは、窓ガラスが割れる可能性もあるので、窓からは離れます。そのほか、大きな家具やモノがたくさんある商品棚の近くにいるときも離れるようにします。おすすめは玄関や階段の下など、落ちてくる照明や窓ガラスなどが少ない場所です。もしも、入浴中の場合は、ドアを開け、閉まらないようにし、揺れが収まるまで待ちましょう。

身動きがあまりとれない場合は、テーブルや机、ベッドの下などにもぐり、各家具の脚を持ちながら、揺れが収まるのを待つ方法もあります。しかし、建物自体が壊れそうな場合(とくに築年数が古いものは注意)などは、家具ごと下敷きになることや、ドアや大きな家具によって閉じ込められてしまうおそれもあるため、外に避難するようにした方がよいことも。その時々によって、臨機応変な対応が重要となります。店内などにいるときは、揺れがおさまってから非常口を使って逃げましょう。

ちなみに、2011年のカンタベリー地震では、多くの建物が倒壊しました。ニュージーランドは日本以上に昔の建物をそのまま使っていることも珍しくなく、地震の強度が弱いということがあります。そのため、地震が起きた時に建物内にいるときは建物から出た方がよい可能性が高いでしょう。地震の影響から、さらなる耐震工事化も進められていますが、まだ完全になるには時間がかかると思われます。

屋外では

外を歩いているときなどは、建物や乗り物類からできるだけ離れた方がよいです。外では、建物のガラスや看板、屋根などが落ちてくることや乗り物がつっこんでくる可能性もあります。

しかし、頑丈な建物がある場合は、建物内の方が安全なこともあります。住んでいる場所が海の近くの場合は、津波や洪水が発生するおそれもありますので、高い場所に避難するようにします。

橋の上は、建物からは離れていますが、橋自体が倒壊の危険があるので、すばやく非難するようにしましょう。(橋の下に飛び込むのは危険ですので、しないこと)

地下道にいるときもガラスや看板があるようなところからは離れるようにします。もしも、火事が起こり煙が出ているときは、ハンカチで口元を覆うようにしましょう。

また、山にいるときは、雪崩や土砂崩れの危険性があります。安全を確保して下山するという方法もあれば、下山するよりも横に走った方が回避しやすいという話もあり、自然の中ではなおのこと判断が難しいです。地震があれば登山は即中止し、地盤のゆるみや落石などに注意しながら身の安全を確保しましょう。

乗り物に乗っているとき

電車や地下鉄、バスでは、窓ガラスから離れ、手すりやつり革などにつかまり、係員の指示に従いましょう。係員の指示がないかぎりは、無理に外に出ることは逆に危険となる可能性もあります。

車に乗っているときは、どこか広い場所に車を停めるか、道路の左側に車を停めるようにします。このとき、狭い道だと、あとで消防や救急が通れなくなるおそれがあるので気をつけます。ネットやラジオで地震の情報を確認しましょう。徒歩での避難が必要な場合は、キーを残し、荷物と車検証を持って、連絡先を書いたメモを車のわかりやすいところに置いておくとよいです。

地震直後の注意点

火について
揺れたときにガスコンロや石油ストーブを使っている方は、すぐに火を止めようとするかもしれません。しかし、大きな地震となると、立つのも難しい状態となります。そのような状態で、火元に近づくと逆に火傷をしたり、火事に巻き込まれたりすることもあります。そのため、自分が安全な状態なら火を消す、だけど、激しい揺れの場合は火元から離れた方がよいでしょう。

冷静になる
地震が起こると、自分も周りもパニックになりやすいです。パニックの状態になると、人は冷静な判断ができず、判断を誤ってしまう可能性もあります。近くの人と声をかけあって安全に避難するように努めましょう。

また、在留届の提出やたびレジの登録をしている方は、緊急メールが届いていると思うのでチェックし、最新情報を得るようにします。その場、その時で臨機応変な対応をしていきましょう。

揺れがおさまったら

水をためるようにする
大きな地震が起こったあとは、断水になりやすいです。お風呂の浴槽やバケツ、洗面器などできるだけためておき、トイレの水などに使えるようにしておきます。

油断しない
大きな揺れが一度収まったからといって、油断は禁物です。再び余震が発生する可能性もあるので、安全な場所へ移動するようにしましょう。外では道路や建物の倒壊に気をつけながら歩くようにします。

電話をする
地震が起こったばかりでは、誰もが家族や恋人、友人などに連絡を入れ、電話がなかなかつながりにくいかもしれませんが、ダメ元でかけてみて繋がれば無事を知らせましょう。電話がつながらない状態なら、SMSやメールを送って現在の状況を知らせます。

ブレーカーを落とす
停電したあとに電気が復旧した直後に火災が発生することもあります。家の外に出る場合は、ブレーカーを落として、電気が原因による火災にならないように気をつけます。

冷蔵庫の中のものを移す
停電に備えて冷蔵庫のものを、クーラーボックスに氷や保冷剤とともに保管します。大きな地震となると、しばらく物資が街にこないこともあります。必要最低限のものをスーパーに買いにいく。中にある食料を集め何日分くらいあるか確認し、周りの人たちと分けながらすごすのがおすすめです。

ガスの元栓をしめる
地震が発生してガスが漏れ出て、火に引火して火事になることがあります。ガスの元栓はしめ、火は使わないようにします。ガス漏れがあったときは、窓やドアを開けて換気します。

靴をはく
ガラスの残骸や壊れたものの破片などで、足を怪我してしまう恐れもあるので、室内でも靴を履くようにしましょう。

エレベーターに乗らない
地震が起こり、外に逃げようと、慌ててエレベーターに乗ると、途中で停電が起こり、エレベーターに閉じ込められてしまう危険性があります。大変でも、できるだけ、階段で降りた方が安全です。万が一、エレベーター内で閉じ込められた場合は、緊急用の非常ボタンがあると思いますので、それを使って外に助けを求めましょう。

地震に備えてできること

バッテリーを持つ
ニュージーランドで地震に遭った場合、地震情報を確認するには、スマートフォンが便利ですが、スマートフォンが電源が切れてしまった、しかも停電という事態もありえます。まさかの場合に備えて、予備バッテリーを持っておくとよいでしょう。

食料を確保しておく
万が一に備えて、レトルトやインスタント食品など日持ちのするものを持っておくとよいです。ただし、日本からは食料品は持ち込み制限がかかる、すべての食品は申告が必要という手間を考えると、現地でそろえた方がよいでしょう。

簡易トイレ
地震になると水が断水になる恐れもあるので、簡易トイレを持っておくと便利です。持っていれば、地震以外でもトイレのない状況のときに使えるでしょう。災害用のトイレセットなんてのも売られていますので、探してみるとよいです。

ドライシャンプー
地震が起こって水が出ないけど、何日も髪を洗うなんて耐えられない!ということを想定すると、ドライシャンプーを持つのがおすすめです。

地震じゃなくても、ニュージーランドはホームステイ先でシャワーの時間を5分~10分ということもあるので、ときどきドライシャンプーを使って、制限時間内にするということにも使えます。そのほか、寒い時期なのにお湯が出ない、体調を崩してお風呂を避けているなんてときにも使えますよ。

連絡先を控えておく
地震が起こったときに、ホストファミリー、日本の家族、エージェント、現地の大使館などに連絡をとりたいとき、スマートフォンに連絡先がある大丈夫!なんて思っていたら、スマートフォンがいざ使えないなんて状況になると困ります。必要な連絡先は、スマートフォンに登録するだけではなく、紙にも控えておくのがおすすめです。

3.在留届&たびレジに登録しておこう!


引用元: 「在留届」をご存知ですか? | 外務省

在留届の提出について

在留届はニュージーランド留学にかかわらず、海外に3カ月以上滞在する日本人が提出を法的に義務付けられているものです。在留届を出しておくことで、ニュージーランド滞在中に万が一、地震、その他災害が起こったときに、現地大使館や領事館から安否確認や緊急連絡メール、最新情報、必要に応じて支援などを受けることができます。

在留届がされていないと、あなたがその場所にいることを大使館が把握できませんので、仮に家族からあなたの安否確認について連絡がきても、時間がかかったり、あなた自身、情報が得にくくて不安になる可能性もあります。

登録は、ニュージーランドに到着してからネットから行えますので、3カ月以上の留学では必ず忘れないようにしましょう。帰国時や現地で住所変更があった場合も届け出書の提出が必要になります。

在留届の提出はこちらへ
ORRnet – 在留届を提出する方

たびレジの登録

3カ月以内の留学では在留届の提出は必須ではないものの、それに変わるものとして「たびレジ」に登録をされることをおすすめします。たびレジは在留届と同じく、ニュージーランド滞在中に地震その他災害が起こったときに、大使館からの緊急メールを受け取ることができ、安否確認が行われます。

地震はいつ起こるかわかりませんし、海外にいる状態だと情報がなかなか確保しにくい状態におちいる可能性もあります。渡航する本人以外でも登録できますので、ご家族で海外に行く方がいれば登録をすすめてみましょう。登録は渡航予定日が決まった時点で可能です。

たびレジは渡航する予定のない方で、海外の安全情報を確保したい方も登録できます。(本登録ではなく簡易登録)留学先に悩んでいる方は、簡易登録で情報を集めながら地域を選んでもよいかもしれませんね。

3カ月以上の渡航の場合には在留届が必要ですが、滞在中に別の国に旅行にいく際にも、たびレジの登録がおすすめです。1回登録したあとも、変更はネットで簡単にできますので安心して使ってみてくださいね。

たびレジ登録はこちらへ
たびレジ – 外務省海外旅行登録

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