アメリカにいざ留学!ということで生活をスタートするのに重要なのが携帯電話ですよね。ソーシャルセキュリティ番号やクレジットヒストリーのない留学生は大手の携帯会社と契約したり、端末の割賦契約が結びにくくなっています。
そこで便利なのがプリペイドSIM。プリペイド式なので、審査が必要なく、SIMロックのかかっていない携帯であればSIMカードを差し替えることでそのまま利用可能です。
今回は、そんな数多あるSIMカードから選りすぐりのものを徹底比較します。
前提知識:アメリカでは2種類のSIMカードがある
プリペイドSIMの中には、必要金額を課金してその中から利用した分だけ従量課金するPay As You Goと言われるものと、定額を支払って話し放題、ネット使い放題となるMonthly Prepaidと言われるものがあります。
以前は、従量課金のPay As You Goのタイプの方が主流でしたが、携帯電話がスマートフォンになり、通話やデータ通信を多く使うようになって、より安心して使えるMonthly Prepaidが主流になっています。
Monthly Prepaidのプランはほとんどのケース米国内の通話とテキストメッセージ(ショートメール)は無制限となっており、インターネットの高速通信をどれくらい使うかでプランが変わるようになっています。
従来、日本と違ってアメリカでの従量課金は、電話を発信したほうも着信したほうも課金対象になっていたことから、自分からかけなくても他からかかってきた電話で課金されてしまい、Pay As You go よりも 無制限通話を使えるMonthly Prepaid が主流になったものと思われます。
今回比較するのはそんなMonthly Prepaidの中でも留学生に大人気な3つの商品をご紹介します。
その1.日本語サポート付きアメリカSIMの老舗 Hanacell
メリット
・長くサービスが続いていて安心感がある。
・米国外でも通話やSMSが使える。
・$9.99~で使える従量課金タイプのプランもある。
デメリット
電波網が業界3位のT-mobileであること。
だれにオススメか?
アメリカでも日本品質のサポートを受けたい人におすすめ!
また、最近では珍しい従量課金タイプの$9.99プランが有り、ほとんど使わない人でも安く携帯を持てる。
その2.日本語サポートで便利、格安な H2O Wireless Japan
メリット
AT&Tの電波を利用しているので、AT&Tの長点もすべて兼ね備えている。
デメリット
・国際ローミングができない。
・ほとんどのプランでテザリングができない。
だれにオススメか?
月額料金をとにかく安く抑えたい人にオススメ!
>> H2O Wireless Japanの公式ウェブサイトはこちら
その3.最強の電波を利用していても格安なVisible
メリット
Verizon Wireless という電波品質がトップの最大手キャリアの電波を利用している為、電波が良い。通信速度も速く、プリペイドキャリアの中では最高品質です。
デメリット
・日本語のサポートがない。
・国際ローミングができない。
・利用機種がVerizon Wirelessの特殊な電波に対応した機種である必要がある。ロック解除されたiPhoneは大体使えるが、本当に使えるか事前確認を必ずしてみる必要あり
だれにオススメか?
電波の品質、ネットの速度が気になるiPhone ユーザーにオススメ!
以上、ざっくりの紹介でした。次の項からはマニア向け。3つのSIMを徹底比較します。
SIM3社のカスタマーサポートを比較
名称 | サポート時間 | 日本語対応 | |
Hanacell | 月~木 9~17時/金 9~16時(土日祝日は休業) | ◯ | |
H2O Wireless Japan | 12~20時(土日祝日は休業) | ◯ | |
Visible | 24時間(無休) | × |
HanaCellとH2O Wireless Japanは日本語で電話やメールでのサポートを提供しています。アメリカ留学中も携帯電話について日本語で問い合わせできると安心ですね。
Visibleは毎日24時間チャットでのサポートを受けられます。ただ英語のサポートしかないため、少し不安を感じます。
気になる!SIMの料金比較
無制限通話・テキストがついて3GBの4GLTE利用プランだと
名称 | 料金 | |
Hanacell | 月9.99~79ドル | |
H2O Wireless Japan | 月30~60ドル | |
Visible | 月25~40ドル |
やはり一番気になるのは毎月支払うプランの料金ですね。HanaCellは月9.99~79ドルとプランの幅が広いのが特徴です。H2O Wireless Japanはデータ量に応じた月30~60ドルのプランが用意されています。Visibleは月40ドルのプラン1つのみですが、家族や友達と加入することで最大で月25ドルまで料金が下がります。
プリペイドプランは「支払いを行うと30日使える」という性質上、もし引き落としができなかったり、支払いをできないことがあると即日サービスが停止してしまうので注意が必要です。なお、HanaCellは厳密に言うとプリペイドプランでは無く、料金は利用後にチャージされます。
日本への電話料金とは?国際通話サービスを比較
名称 | 国際通話基本料金 | 日本への通話分数 | |
HanaCell | 固定基本料金なし。1分あたり27セント | 100分話すと$27 | |
H2O Wireless Japan | 基本料金に含む | 固定電話かけ放題、携帯約118分 | |
Visible | 利用不可 | - |
Hanacellの場合は日本への通話は1分あたり$0.27 です。たとえば100分話した場合$27ということですね。
H2O Wireless Japanは、日本の固定電話を含め50か国以上への通話が無制限で、それ以外にかけられる国際通話ユニットが$5ついてきます。たとえば、この$5で日本の携帯電話あてに118分かけられます。
Visibleは基本的にアメリカ国内にしか電話できません。例外的にカナダ、メキシコ、プエルトリコ、アメリカ領ヴァージン諸島には国際電話をかけることができます。
もちろん、これ以外にLINEやSkypeなどのアプリを利用してデータ通信を使った通話をすることも可能です。
日本を含め、アメリカ以外の海外に行って使う場合は、Hanacellでは通話やSMSを低価格で利用することができます。H2O Wireless JapanやVisibleの場合は、国際ローミングは不可となっているので、ポケットWiFiをレンタルしたり、日本のプリペイドSIMを購入して使うことをお勧めします。
各種SIMカードのサービスエリア比較
こちらの画像は大手3社のサービスエリアの比較を示しています。3社とも人口カバー率 99%をうたっていますが、一般的に最大手のVerizonが最も電波がつながりやすく、続いてAT&T、T-mobileの順と言われています。
この差は特に都市部よりも田舎で感じることが多く、留学先や滞在先が地方の場合は必ず各社のエリアチェックをしてから契約することをお勧めします。
5Gのエリアだけに限って見ると、T-Mobile: 41.35%、AT&T: 18.11%、Verizon: 11.08%と順番が逆になります。都市部のみに滞在するのでしたら、T-Mobileのほうが快適な場合もあります。
>> アメリカの携帯電話事情について詳しくはこちら(外部サイト)
また、既に持っているSIMロック解除端末をアメリカでそのまま使う場合、電波方式や周波数によっても利用可能なキャリアが変わってくるので、こちらも必ず予め調べて契約するようにしましょう。
>>他にもある!アメリカSIMを買う前に確認したいポイントはこちら(外部サイト)
社会課題解決への取り組み
名称 | 取り組み内容 | |
HanaCell | 利益の大部分が、アフリカと日本の給食支援に | |
H2O Wireless Japan | - | |
Visible | 米国内の様々な非営利団体を支援 |
日本でもSDGs(持続可能な開発目標)が注目されていますが、世界的に見ても、世の中のためになる企業やブランドを選択したいと考える人が増えています。切り口を変えて、3社の社会貢献への取り組みを最後に比較しましょう。
HanaCellは、運営会社の社長が中心となりアフリカの貧困国で活動するチャリティ団体を設立しているようです。寄付をするだけにとどまらず、自分たちでチャリティ団体を作っているというのはユニークですね。利益の大部分がアフリカや日本の給食支援に使われる他、アフリカに学校や職業訓練所を作り、雇用や教育の機会をつくることで、コミュニティが継続的に自立していく手助けをしているそうです。
>> HanaCell運営会社のチャリティ活動について(外部サイト)
Visibleも、人種的平等、メンタルウェルネス、市民活動の3つをテーマとし、米国内で活動する様々な非営利団体とパートナー提携しています。多種多様な活動を支援していますので、英語ではありますが、ぜひウェブサイトをご覧ください。
まとめ
携帯電話というのはライフラインであるにも関わらず、携帯電話の契約は様々な落とし穴があり、非常に複雑です。
今回、主だった三社を比較してみましたが総評してみると留学生の方には日本人向けのサービスを提供しているHanaCellかH2O Wireless Japanの2択になりそうです。
H2O Wireless Japanのメリット
- 1.日本語カスタマーサービス
- 2.月額の定額料金という安心
- 3.AT&Tの安定したネットワーク
- 4.日本への無料通話サービス
- 5.契約期間の縛りなし
なにか分からない点は、下記のリンク先からご相談いただければと思います。
HanaCellのメリット
- 1.日本語カスタマーサービス
- 2.$9.99~の幅広い月額プラン
- 3.テザリングも使える
- 4.日本にもアメリカSIMを無料配送
- 5.契約期間の縛りなし