📅 最終更新:2026年9月(2026年の留学許可証の費用・資金証明額・就労条件を一次情報で全面更新しました)
カナダ留学の費用は、ビザ代だけ見れば主要な英語圏で最も安い国です。留学許可証とバイオメトリクスを合わせてCAD$235(約2.6万円)。オーストラリアの約28万円と比べると10分の1以下です。
ただし2024年以降、カナダは留学生の受け入れを制度として絞り始めました。2024年度にカナダへ留学した日本人は6,736人で、前年度から11.6%減。主要10か国のなかで最大の下げ幅です。お金より枠と時間の制約が効いてくる国に変わりました。
この記事では1年間の費用を①政府に払うお金 ②学費 ③滞在費・生活費 ④その他に分けて、2026年の公表値で押さえます。あわせて、費用に直結する2026年の制度変更も整理します。
※円換算は1カナダドル=112円(2026年9月23日時点)で計算しています。
費用の目安がわかったあと、カナダでもう一段考えるべきなのが「いつ出願するか」です。州ごとの受け入れ枠は先着で消えていくため、渡航時期が決まっている方ほど早めに動いたほうが選択肢は広がります。
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結論:1年間のカナダ留学は型で3倍変わる
1年間・単身・学費と生活費と渡航費を含んだ概算です。
| 留学の型 | 年間総額の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ワーキングホリデー(学校なし) | 約160万〜250万円 | 学費ゼロ。ただし招待制(抽選)で確実に取れる保証はない |
| 語学学校 | 約280万〜450万円 | 学費より生活費の比率が高い。都市差が大きい |
| カレッジ・Co-op留学 | 約330万〜550万円 | 有給インターンで一部を回収できる場合がある |
| 大学(学部) | 約730万〜900万円 | 学費が年約468万円。大学院は学部の約6割 |
差を生んでいるのはほぼ学費だけです。政府費用と生活費は型が変わってもそれほど動きません。
①政府に払うお金|ビザ代は安いが、資金証明は263万円
| 項目 | 金額 | 円換算 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 留学許可証(Study Permit) | CAD$150 | 約1.7万円 | 却下されても返金なし |
| バイオメトリクス | CAD$85 | 約1.0万円 | 原則必要 |
| 合計 | CAD$235 | 約2.6万円 | 主要英語圏で最安 |
| (別途)資金証明の基準額 | 年CAD$23,448 | 約263万円 | 2026年9月1日〜・ケベック以外の単身 |
注意したいのは資金証明です。ビザ申請では、この生活費に加えて初年度の学費と往復渡航費をまかなえることを示す必要があります。
この基準額は毎年9月1日に見直されます。2026年は$22,895から$23,448に上がりました。カナダ統計局の低所得基準(LICO)の75%に連動する仕組みなので、1年前の記事の数字はそのまま使えません。
なおケベック州で学ぶ場合は、連邦とは別に州の受入証明(CAQ)が必要で、資金基準も州が独自に定めています。手続きが1段階増える点は理解しておいてください。
②学費|大学の平均は統計局が公表している
カナダの大学の学費は、カナダ統計局が毎年集計して公表しています。2025/2026年度の留学生の平均は次のとおりです。
| 区分 | 年間学費 | 円換算 |
|---|---|---|
| 大学・学部(留学生平均) | CAD$41,746 | 約468万円 |
| 大学院(留学生平均) | CAD$24,028 | 約269万円 |
ここで見逃せないのが、カナダは大学院のほうが学部より安いという点です。学部の約6割。しかも後述するとおり、2026年から大学院はビザ手続きの制約も外れました。2026年時点でカナダの条件が最も良いのは大学院ルートです。
語学学校とカレッジ
| 区分 | 年間学費の目安 | 円換算 |
|---|---|---|
| 語学学校(フルタイム) | CAD$12,000〜18,000 | 約134万〜202万円 |
| カレッジ(公立・Co-op含む) | CAD$15,000〜25,000 | 約168万〜280万円 |
※語学学校とカレッジは学校ごとに料金表が異なるため、各校の公表額から見た目安です。出願前に必ず学校の公式サイトでご確認ください。
③滞在費・生活費|都市で年100万円変わる
| 住居の形態 | 月額の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ホームステイ(食事付き) | CAD$900〜1,400 | 光熱費・食費込み。到着直後に向く |
| 学生寮 | CAD$800〜1,600 | カレッジ・大学付属 |
| シェアハウス | CAD$700〜1,500 | 最も安いが、契約は本人名義になる |
ここに食費・交通費・通信費が乗って、月CAD$1,300〜2,200、年間で約175万〜296万円が生活費の実勢レンジです。
都市差は明確です。バンクーバーとトロントが突出して高く、モントリオールやハリファックスなら同じ生活水準で年100万円前後下がります。ただしモントリオールはケベック州なので、前述のCAQという手続きが増えます。
④渡航費・保険・その他
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 往復航空券 | 15万〜25万円 | 資金証明にも含める |
| 医療保険 | 年8万〜20万円 | 州により公的保険に加入できる場合がある |
| 英語試験の受験料 | 1回2.7万〜4万円 | 複数回受けるのが前提 |
| 住居の初期費用 | 10万〜25万円 | デポジットと前家賃 |
| 生活の立ち上げ | 10万〜20万円 | 携帯・銀行口座・生活用品 |
州によっては留学生が公的医療保険に加入できます(ブリティッシュコロンビア州など)。民間保険より安く済むことが多いので、州を選ぶ段階で確認する価値があります。
週24時間働ける|アメリカとの決定的な差
カナダの留学許可証では、学期中は週24時間まで、休暇中は無制限に働けます。2024年11月に恒久化されました。
| 国 | 学期中の上限 | 学外就労 |
|---|---|---|
| ニュージーランド | 週25時間 | 可 |
| カナダ | 週24時間 | 可 |
| オーストラリア | 2週間48時間 | 可 |
| アメリカ | 週20時間 | 学内のみ。1年目は不可 |
アメリカが1年目に学外で働けないのに対し、カナダは最初から学外で働けます。生活費の一部を現地で補えるのは、総額を考えるうえで大きな違いです。
ただしビザ申請の資金証明で「働いて払う」は認められません。就労収入は渡航後に生活を楽にする手段であって、審査を通す材料にはなりません。
なお2026年4月1日からは、必修のコープ・インターン・実習について別途のコープワークパーミットが不要になりました。手続きが1つ減っています。
費用より重い「2026年の2つの制約」
カナダは金額よりも制度の制約が効く国になりました。費用計画にも直結するので押さえてください。
制約1|留学許可証に定員がある
2026年の申請受付枠は309,670件。発給見込みは408,000件で、2024年の485,000件から16%減です。
出願者は原則、留学先の州が発行するPAL/TAL(州・準州の証明書)を添えて申請します。これがないと申請は受理されずに返送されます。そして州の割当が尽きると、その年は発行が止まります。
ただし2026年1月1日から、公立大学院(修士・博士)と小中高はPAL/TALが不要になりました。制約が残るのは学部進学・カレッジ・語学学校です。
制約2|カレッジ卒は卒業後に働けないことがある
2024年11月1日以降に留学許可証を申請した人から、卒業後就労許可(PGWP)の条件が変わりました。
| 大学の学位課程 | カレッジ等の非学位課程 | |
| 分野の制限 | なし | あり(人材不足職種に紐づく分野のみ) |
| 語学要件 | CLB7 | CLB5 |
つまり「カレッジで安く学んで卒業後に働く」という定番ルートに分野の縛りがかかりました。カレッジ留学を検討しているなら、そのプログラムが対象分野かどうかを出願前に確認してください。ここを外すと、学費を払って卒業しても就労許可が取れません。
制度の詳細とエージェントの選び方は、こちらにまとめています。→ カナダ留学エージェントおすすめ8社【2026年版】|選び方5つの基準
費用を抑える5つの方法
1|バンクーバー・トロント以外を検討する
家賃が突出しているのはこの2都市です。ハリファックスやウィニペグなら、同じ生活水準で年100万円前後下がります。
2|州の公的医療保険を使う
ブリティッシュコロンビア州など、留学生が公的保険に加入できる州があります。民間の留学保険より安く済むケースが多くあります。
3|働く前提で組む(ただし資金証明には入れない)
週24時間まで働けます。生活費の一部を現地収入で補えるぶん、アメリカより実質負担は下がります。
4|大学院ルートを検討する
学費が学部の約6割で、2026年からPAL/TALも不要。PGWPも分野制限がありません。学位取得が目的なら、学部より大学院のほうが条件が良いという逆転が起きています。
5|他国と並べて比べる
英語圏で学位を取ることが目的なら、国を変えるだけで総額が大きく変わります。→ 海外大学の学費は日本の私大より安い?4年総額で比較
よくある質問
Q. ビザ代が安いなら、カナダが一番お得ですか?
ビザ代だけ見ればそうですが、資金証明の基準額は年CAD$23,448(約263万円)で、ニュージーランド(約180万円)より80万円以上高く設定されています。総額で比べてください。
Q. 資金証明の263万円は、実際に使う金額ですか?
いいえ。ビザ審査で示すべき下限です。実際の生活費は都市によって変わります。この額は資金準備の目標として使い、生活設計は都市単位で組んでください。
Q. いつ出願するのが有利ですか?
年の早い時期です。州ごとのPAL/TAL発行枠は先着で消えていき、尽きるとその年は発行が止まります。入学月から逆算して、余裕をもって動いてください。
Q. ワーキングホリデーなら安く行けますか?
学校に通わなければ学費はゼロなので総額は下がります。ただしカナダのワーキングホリデー(IEC)は招待制(抽選)で、申し込めば必ず取れるものではありません。渡航時期を固定したい場合は、学生ビザのほうが計画を立てやすくなります。
Q. 為替が動いたら、いくら変わりますか?
資金証明のCAD$23,448は、1カナダドル112円なら約263万円ですが、100円なら約234万円、125円なら約293万円です。同じ留学で60万円動きます。円換算を見るときは必ずレートと日付を確認してください。
まとめ
1年間のカナダ留学費用は、語学学校なら約280万〜450万円、カレッジなら約330万〜550万円、大学の学部なら約730万〜900万円です。
そのうえで、カナダ特有の3点を押さえてください。
- ビザ代はCAD$235(約2.6万円)と安いが、資金証明は年CAD$23,448(約263万円)
- 週24時間働ける。アメリカと違い1年目から学外就労が可能
- 枠と時間の制約がある。PAL/TALは先着で尽きる。カレッジ卒はPGWPの分野制限を事前確認する
お金の問題より、出願の順番とタイミングで結果が変わるのが2026年のカナダです。
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