「アメリカ大学院への進学に興味がある」「専攻や大学を決めきれない」アメリカの大学院進学には、たくさんの選択肢があって逆に困ってしまいますよね。そこで、本記事では体験談も用いながらアメリカ大学院の選び方について丁寧に解説していきます!本記事の結論は以下の4つです。
- アメリカの大学院の教育体制は日本とは少し異なる
- 自己分析が大学院選びのベースになる
- アメリ大学院に進学した後のイメージが重要
- 【体験談付き】大学院を選ぶ時のポイント12選
それでは順に解説していきます!
- 1. 【まず確認】アメリカ大学院の教育体制
- 2. 自己分析の重要性
- 3. 【体験談付き】大学院を選ぶ時のポイント12選
- 3.1. ポイント1:何を学びたいか(アメリ大学院に進学した後のイメージが重要)
- 3.2. ポイント2:どのように大学院を利用するか
- 3.3. ポイント3:どのようなメンバーと研究や勉強をしたいか【体験談】
- 3.4. ポイント4:研究室の実績や論文の質はどうか
- 3.5. ポイント5:日本人や他国の留学生を受け入れているか【体験談】
- 3.6. ポイント6:先輩がいる(いた)か【体験談】
- 3.7. ポイント7:指導教員や専攻との相性は良さそうか【体験談】
- 3.8. ポイント8:費用はどのくらい必要か
- 3.9. ポイント9:自分のレベルに合っているか【体験談】
- 3.10. ポイント10:大学の場所は自分に合っているか
- 3.11. ポイント11:カリキュラム
- 3.12. ポイント12:大学の規模
- 4. まとめ:大学院選びは自己分析のもとに優先順位を明確にしよう!
【まず確認】アメリカ大学院の教育体制
「アメリカと日本の大学院の制度は同じなの?」「そもそもあまりアメリカの大学院のシステムを知らないかも」初めに、このような疑問をお持ちの方にアメリカ大学院の教育体制について解説します。
日本の大学院とアメリカの大学院は違う?
日本とアメリカの大学院では、大学院までの教育体制と取得できる学位の種類は同じです。12年間の初等・中等教育(小学校〜高校)と4年間の高等教育(大学・高専など)を経た上で大学院課程への入学となります。また、日本と同様に、大学院課程に入学しその課程を修了すると、修士(Master’s Degree)や博士(Ph.D. or Doctor Degree)が取得できます。
一方で、アメリカでは修士課程がより細かい形態に分解されます。
- 修士課程|専門職系大学院(プロフェッショナルスクール:Professional school)
- 修士課程|学術系大学院(グラジュエートスクール:Graduate school)
- 博士課程
それぞれ解説していきます!
修士課程|専門職系大学院(Professinal School)
まず、専門職系大学院では、経営学・医学・ジャーナリズムなどの分野で、専門職に就くための実践に重きを置いた教育がなされます。つまり、得た知識をどのように実践的に使っていくかを学ぶということです。

MBAは専門職系大学院に該当します!
また、専門職系大学院では36〜48単位の科目を履修し、GPAの平均が3.0以上が必要です。一般的に修士論文は必要とされません。必要とされるものは大学によっても変化しますので1度カウンセリングにお越しになるか、直接大学側に問い合わせてみてください!
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修士課程|学術系大学院(グラジュエートスクール:Graduate school)
次にもう一方の学術系大学院では、伝統的な人文・社会科学の分野におけるMaster of Arts (M.A.)理学・工学・応用科学分野におけるMaster of Science (M.S.)の学位が授与されます。

日本の大学院と近いのはこの学術系大学院ですね!
ここでは論文提出が課されます。そして、その後は大学によって変わりますが、口頭試問や筆記試験などを経て学位が授与されるという流れです。
博士課程
最後に博士課程について解説します。博士課程は基本的に5〜8年間の課程で、修了すると博士号(doctor degree)が与えられます。原則として学生オリジナルの研究が求められ、そのハードルは低くありません。実際に博士号取得には約半数の学生しか至らないということも珍しくありません。

博士課程取得はやはり大変ですね、!
博士号の学位で主なものは、Docotor of Philosophy (P.h.D.)やDoctor of Education(Ed.D.)が挙げられます。
参考:https://www.fulbright.jp/study/abc/index.html
自己分析の重要性
学部入学の時に行ったかもしれませんが、改めて自己分析をすることは重要です。大学院進学は金額的にも時間的にも大きな投資。人生を左右するかもしれない決定ですから、納得をもって決定したいですよね。大学院で何をするのか?卒業後はどうありたいのか、何をしたいのか?その土台となるのが自己分析であり、大学院選びのスタート地点です。
自己分析は自分がどういう価値観を持っているのか、どういう行動特性があるのか、客観的、メタ認知的に把握することです。自分を突き放した立場から眺めることで、より冷静な判断ができます。その手法はいくつかありますが、ここではモチベーション曲線を紹介します。
モチベーション曲線
引用「自己分析のやり方2:モチベーショングラフを使う」(ONE CAREERより),2023年2月22日
モチベーション曲線は、横軸に時間と、これまでの人生で起きた出来事を書き、縦軸にそれに応じたモチベーションの高低を曲線のグラフのように書きます。自分がどんな出来事にモチベーションを高められ、逆に下げられてしまうのかを可視化することができます。これにより、自分の価値観や、その時に取った行動などを振り返り、自分を客観視することができます。
【体験談付き】大学院を選ぶ時のポイント12選
日本とアメリカの大学院の違いを踏まえたうえで、大学院選びのポイントを具体的に見ていきます。
- ポイント1:何を学びたいか
- ポイント2:どのように大学院を利用するか
- ポイント3:どんなメンバーと研究や勉強をしたいか【体験談】
- ポイント4:研究室の実績や論文の質はどうか
- ポイント5:日本人や他国の留学生を受け入れているか【体験談】
- ポイント6:先輩がいる(いた)か【体験談】
- ポイント7:指導教員や専攻との相性は良さそうか【体験談】
- ポイント8:費用はどのくらい必要か
- ポイント9:自分のレベルに合っているか【体験談】
- ポイント10:大学の場所は自分に合っているか
- ポイント11:カリキュラム
- ポイント12:大学の規模
それでは順に解説していきます!
ポイント1:何を学びたいか(アメリ大学院に進学した後のイメージが重要)
まずは、アメリカの大学院に進学して何を学びたいのか、ひいては、なぜ大学院に進学する必要があるのか?目的を明確し、アメリ大学院に進学した後のイメージを持ちましょう。これが、もっとも重要なポイントです。アメリカ大学院への進学はあくまでも手段の1つでしかありません。

アメリカの大学院は日本の大学院と比べて学べたり研究することができたりする専攻が圧倒的に多いからやりたいことは必ずあると思いますよ!
目的を明確化させることで、きつい時に乗り越えるモチベーションになることにも繋がります。
アメリカの大学院に進学して何をしたいのかまずはここを明確にしていきましょう!
ポイント2:どのように大学院を利用するか
次に、大学院をどのように利用するかという点です。大学院を学問を追求する場所にするのか、それともMBAのように自身のキャリアのステップアップにするのかなどさまざまなケースが考えられます。読者の皆さんはどうでしょうか?

こちらも手段と目的を履き違えないようにすることが大切ですね!
大学院進学は将来への投資でもあります。投資した分をどのように回収していくのかを考えてみるのもいいかもしれません!
まとめると、大学院進学のその後までイメージを今の段階から固めておくと、より有意義なアメリカ大学院への進学となるでしょう。
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ポイント3:どのようなメンバーと研究や勉強をしたいか【体験談】
3つ目に、どのようなメンバーと研究や勉強をしたいかという点です。こちらは現役で大学院に進学されている方の体験談となっているのですが、いざ助けてほしい時に親身になって助けてくれるのかは非常に重要なポイントのようです。

助けてほしい時に、こちら側としても助けてほしいと明確に意思表示することも大切なことですよ!
研究室内で周りのメンバーとも関わりながら研究などをやっている研究室なのか、それとも各自でもくもくと研究を進めることが多い研究室なのかの見極めを事前にしておけるとベストです。
ポイント4:研究室の実績や論文の質はどうか
4つ目に、研究室の実績や論文の質はどうかという点です。研究室の実績は、指導教員の実績に近いものがあります。研究室の実績が研究室の金銭的リソースにも繋がり、最終的に自分の研究に影響が出てきます。

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論文の質も、研究室の実績の一部としてカウントできるかと思いますが、論文数や引用数、継続して論文を発表しているか、この辺りも研究室の実績を知る上では重要な指標となるでしょう。
自身の有意義な大学院生活のためには、良質な研究室に入ることが重要です。定量的な視点から研究室を見てみましょう!
ポイント5:日本人や他国の留学生を受け入れているか【体験談】
5つ目に、日本人や留学生を受け入れているかという点です。先ほどポイント3で解説したものと似通っていますが、要は異文化を持った学生を受け入れる環境が整っているかということです。

気になる大学院があればその方にお繋ぎすることもできますのでぜひカウンセリングにお越しください!
アメリカという環境はそもそも異文化を受け入れやすい社会ではありますが、一方で人種差別が社会問題となっているのも現実として考慮しておきたいところです。
このようなことから、日本人や他国の留学生を積極的に受け入れているかは気に留めておきましょう!
ポイント6:先輩がいる(いた)か【体験談】
6つ目に、先輩がいる(いた)かという点です。これは結論として、先輩がいることで多くのメリットを享受できるためです。例えば、研究の進め方やスケジュールの組み方、指導教員との接し方などは先輩ではなくても聞けるけど、先輩から聞く方が精神的なハードルは下がりますよね。

弊社はUCLAに特に強みを持っていますし他にも、現役の学生さんとは様々な面で繋がりがりますよ!
とは言っても、「そんな先輩との繋がりなんかないよ!」と思われた方もいるでしょう。そのため、大学院進学を考える時点で、現役の学生さんと繋がりを持っている留学エージェントを選ぶようにしましょう!
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ポイント7:指導教員や専攻との相性は良さそうか【体験談】
7つ目に、指導教員や専攻との相性は良さそうか、というのを見ましょう!指導教員と専攻というのは大学院生活をずっと共にするものですので疎かにしたくないポイントとなります。

話を聞いた学生さんは研究室を決める前に指導教員と個別で話をするといいって教えてくれましたよ!
主体的な生活が大学院生として求められますが、指導教員がどれだけ学生の指導に時間を割いてくれそうか、もしくは割こうとするのかというのは見ておきたいポイントですね。
ポイント8:費用はどのくらい必要か
8つ目に、どれだけ費用がかかるかという点です。やはりお金の問題は現実的に考えなければなりませんよね。

費用の面ではどんどん奨学金の獲得に挑戦してみましょう!
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さて、費用はどのくらいまで出せるのかというのは大学院で実際にどのくらいかかるのかを知らなければ判断ができないかと思います。費用を早めに知って対策をされておいて損はしないですよね。ですのでぜひ無料のカウンセリングでお話をお聞かせください!
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ポイント9:自分のレベルに合っているか【体験談】
最後に、自分のレベルに合っているかという点です。大学院にもレベルがあり、具体的には自分が入学できるレベルなのか、行きたいという少し上のレベルなのかという視点が持てるかと思います。

基本的に大学院のレベルや研究室のレベルで決めることが多いですよ!
具体的に、以下のようなことで自分と大学のレベルを比較すると良いです。
- 大学の成績
- 英語力(TOEFLやGREのスコア)
- 大学(専攻)のランキング
大学ランキングは気になるところですが、「専攻」という視点も忘れないでください。大学ランキングは「総合評価」です。大学ランキングは低くても、特定の専攻は抜きんでて優秀、ということもあります。特に大学院では学部よりも専門性が高いので、あくまでも自分の学びたいことが高いレベルで学べる専攻がある大学、という観点で調査してください。
と言われても、1人で確かめることはかなり難しいかと思います。弊社のカウンセラーがお手伝いしますのでお気軽にコンタクトください!
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ポイント10:大学の場所は自分に合っているか
ポイントの10個目は、大学の場所についてです。アメリカは国土が広いことは自明ですが、それに伴って歴史的な背景や文化も変わってきます。どこの地域に住むかで風土や治安の良さもまちまちです。そのため、大学の場所や地域を選ぶということも重要なことになるのです。

暖かいところや都会がいいなど、希望は様々あると思います。費用との兼ね合いもあるでしょうから無料カウンセリングで擦り合わせをしていきましょう!
気候も文化も異なるアメリカでは場所選びは非常に重要で、場所によって物価も違うので慎重に決めていくことが大切になります。
ポイント11:カリキュラム
ポイントの11個目は、カリキュラムです。もうすでに解説したことと内容が重複する部分もありますが、以下のようなことを特に確認してください。
- 卒業までにかかる年数
- 学期(2学期?3学期?4学期?)
- インターンシップの有無
海外就職を目指す場合はインターンシップ経験は重要です。さらに、学びたい分野と指導教員の専門が合致しているかも事前にリサーチしておきましょう!
ポイント12:大学の規模
最後に、大学の規模です。大規模の大学になればなるほど自分の学びたい専攻が見つけやすくなりますし、設備も充実しているケースがほとんどです。

でも、一方で少人数制が必ずしも悪いという訳ではありません!
ここは自身の希望が根本となる要素ですので自己分析をよく行い、その希望を元に大学院を選んでいただければと思います。
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まとめ:大学院選びは自己分析のもとに優先順位を明確にしよう!
いかがだったでしょうか。ここまでで、アメリカの大学院の選び方について理解できたかと思います。
アメリカの大学院に挑戦することは非常に素晴らしいことでその後の人生がプラスになることは間違いないですよね。だからこそ、大学院選びに失敗して欲しくないので、ぜひじっくりと考えて、時には留学エージェントを有効活用してみてください!それでは改めて以下に本記事の結論を示します。
- アメリカの大学院の教育体制は日本とは少し異なる
- 自己分析が大学院選びのベースになる
- アメリ大学院に進学した後のイメージが重要
- 【体験談付き】大学院を選ぶ時のポイント12選
ポイントを押さえて、皆さんのアメリカの大学院選びがうまくいくことを祈っています!