EU圏に大学正規留学したいけど、言語や学費が気になる・・・
でも、勉強の質も落としたくない
そんなあなた、費用は安く、学術レベルは高い「ドイツ大学正規留学」という選択肢をご存じですか?
ドイツは国立大学は原則無料、生活費もEU圏では安く、世界大学ランキング上位の大学も多くあり、質の高い教育が受けられます。
「でもドイツ語はわからないし・・・」という方もご安心ください。授業のすべてを英語で受講できる大学もあるんです。
ドイツは海外からの留学生比率も14%と高く、9か国と国境を接する国でもあり、島国日本では味わえない、グローバルを肌で感じながら勉強できます。そんなドイツの大学正規留学について、メリット、特徴、注意点、大学ランキング、入学までのざっくりスケジュールまで網羅的に解説します。
ドイツ留学を考えている人、ドイツを含め、国選びで迷っている人は、ぜひお読みください!
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ヨーロッパの中心!ドイツ基本情報
経済大国として有名なドイツは、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、フランス、オーストリア、スイス、チェコ、ポーランド、デンマークの9か国と国境を接し、ヨーロッパの中心的位置にあります。面積は日本とほぼ同じです。山岳部の冬はかなり厳しいものになりますが、夏は過ごしやすい気候です。
ノイシュヴァンシュタイン城やケルン大聖堂、ベルリンの壁といった歴史的、社会的遺産、ザクセン・スイス国立公園といった豊かな自然も数多く有しています。
人口|約8,319万人
面積|35.7万平方キロメートル(日本の約94%)
首都|ベルリン(約367万人)
言語|ドイツ語
通貨|ユーロ
時差|-8時間 ドイツが正午のとき、日本は午後8時
サマータイム|3月の最終日曜日〜10月の最終日曜日は-7時間 ドイツが正午のとき、日本は午後7時
宗教|カトリック(27.2%)、プロテスタント(24.9%)、ユダヤ教(0.1%)
引用:外務省HP
ドイツ大学留学のメリット

ドイツの大学のメリットを紹介します。
費用を抑えられる
英語で学べる大学があり、他の英語圏の大学と並行して検討可能
コスパ良く学ぶことができ、しかも英語オンリーで留学もできるため、他の英語圏の大学と並行して入学準備ができます。一つずつ詳しく見ていきます!
なんといっても学術レベルが高い
ドイツの大学は学術レベルが高く、世界大学ランキングにも多数の大学がノミネートされています。タイムズ・ハイヤー・エデュケーションによる「2022年世界大学ランキング」1~200位について、日本とドイツの大学を列挙してみます。
32位| ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(ドイツ)
35位| 東京大学(日本)
38位| ミュンヘン工科大学(ドイツ)
42位| ルプレヒト・カール大学ハイデルベルク(ドイツ)
61位| 京都大学(日本)
73位| シャリテ ベルリン医科大学(ドイツ)
74位| フンボルト大学(ドイツ)
78位| テュービンゲン大学(ドイツ)
83位| ベルリン自由大学(ドイツ)
108位| アルベルト・ルートヴィヒ・フライブルク大学(ドイツ)
108位| アーヘン工科大学(ドイツ)
112位| ボン大学(ドイツ)
119位| ゲッティンゲン大学(ドイツ)
132位| ハンブルグ大学(ドイツ)
139位| ベルリン工科大学(ドイツ)
146位| マンハイム大学(ドイツ)
146位| ウルム大学(ドイツ)
165位| ユリウス・マクシミリアン大学ヴュルツブルク(ドイツ)
166位| ビーレフェルト大学(ドイツ)
172位| ケルン大学 (ドイツ)
172位| ドレスデン工科大学(ドイツ)
180位| カールスルーエ工科大学(ドイツ)
197位| フリードリヒ・アレクサンダー大学エアランゲン=ニュルンベルク(ドイツ)
197位| ホーエンハイム大学(ドイツ)
日本からは東京大学と京都大学だけですが、ドイツからは22大学が掲載。200位までの大学のうち、実に1割以上がドイツの大学で占められています。
費用を抑えられる

欧米圏の大学では比較的、費用を抑えて留学できるのがドイツです。
学費は一部を除き、なんと原則「無料」!
「ドイツの大学は学費が無料」と聞いたことがあるかもしれません。ここではもう少し正確に見ていきます。400以上あるドイツの大学はほとんどが国立(州の管理なので実質州立だ、という人もいる)で、国立大学は学費が原則無料です(私立は学費がかかります)。
以下の場合に限って、国立大学でもお金がかかります。
・学期共済費(事務手数料のようなものだとお考え下さい)が1学期あたり100~350€程度
・バーデン=ヴュルテンベルク州についてはEU外からの留学生に学期あたり1,500€の学費
・修士や学士などの一部の課程
学期共済費や学士以上の課程ではお金がかかるものの、学士の3~4年の学費が無料というのは、大きな魅力ですよね。
生活費が安い
ドイツの物価水準は日本とさほど変わらず、ものによっては安いものもあります。アメリカ等と比べるとかなり暮らしやすいと言えるでしょう。ただ、近年の光熱費や物価の高騰もあります。可能であれば留学費用に余裕を持たせておきたいところです。贅沢をしなければ、生活費を抑えることができます。
現地で働ける
円安の今(2022年)、留学費用の高騰を不安に思う方もいると思います。ドイツの学生ビザは就労可能なので、現地で働くことにより、生活費や学費を現地通貨で稼ぐことができます。そうすれば為替の影響も受けず、貴重な国際交流経験にもなります。
学生ビザではアルバイト(時給は9.5€~程度)が4時間年240日、夏季・冬季休暇中には8時間120日まで認められています。また大学構内での業務の場合は、条件が撤廃される可能性があります。費用が心配な方は、現地でのアルバイトも検討してみてください。
ドイツ留学の目安費用は、ずばり「年間160万円~180万円」
留学にかかる年間費用の目安です。
・学期共済費 約100~350€程度が年二回(二学期制のため)
・生活費 約870€/月
・年間約25万円の海外旅行保険
1ユーロあたり140円台後半だとすると、概算で、年間160万円~180万円くらいは見ておいた方が良さそうです。
*これに、航空券代などが加わります。
ドイツ留学に使える奨学金
さらに費用面で心配な方は奨学金も検討してみてください。DAAD(ドイツ学術交流会)が留学奨学金、芸術奨学金、研究奨学金を用意しているほか、トビタテ!留学JAPANやJASSO(日本学生支援機構 )が提供する奨学金もあります。
参考記事
「日本から応募可能な奨学金」DAAD(ドイツ学術交流会)
トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム(文部科学省)
奨学金制度の種類と概要(JASSO)
奨学金が気になる方へ、おすすめ記事
海外大学に進学したい人向けの奨学金情報サイト【まとめ】
英語で学べる大学があり、他の英語圏の大学と並行して入学準備が可能
「ドイツ留学も良さそうだけど、ドイツ語はわからないし・・・」というあなた、ドイツにも英語だけで授業が行われる大学があります。
ドイツは他のEU圏からの留学生も多く、英語だけのコースも充実しています。主に英語で学べるコースはなんと2,000近く。DAADのサイトから検索することができます(2022年9月調査)。
英語で留学できるということは、ドイツだけでなくアメリカなど他の英語圏の大学と並行して入学を検討できるメリットがあります。
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ドイツの大学の種類と入学条件

ここからはドイツの大学の、制度上の特徴を解説します。入学条件にも触れますので、ドイツ正規留学を本格的に検討してみようかな?という方はぜひお読みください。
ドイツの大学の種類3つ
ドイツの大学は大きく3つに分かれます。総合大学、専門大学/応用科学大学、芸術系の大学です。それぞれの特徴は以下です。
●総合大学(120校)|理論、研究に重点。工科大学、教育大学、医科大など特化した大学もある
●専門大学/応用科学大学(203校)|専門、応用に重点。技術、経済、社会福祉、メディアなどが多い。企業実習が組み込まれることも
●芸術系の大学(57校)|音楽、建築、美術、デザインなどを学ぶ。入学時には芸術面での選考がある
高校卒業後、ドイツの大学へ入学できる条件
ドイツの大学入学には、大学入学申請資格(Hochschulzugangsberechtigung (HZB) やHochschulreifeなどと呼ばれます)という「学歴上の条件」が求められます。
日本人の場合、高校を卒業しただけではこれに該当しませんので注意が必要です。以下の項目が、ドイツの大学の主な出願条件になります。
主な入学条件。高校卒業+αが必要
・数学、理科(1科目)、外国語(1科目)、国語を履修して卒業しいていること
・センター試験または共通テストで62%以上の成績を修めていること(どの科目が必要かは大学・課程による)
・高校の卒業証明書と成績証明書、センター試験(または共通テスト)の成績証明書をすべて英文(学校によっては独文)で提出すること
・語学力(ドイツ語または英語)を証明できること
また、日本の大学で1年以上の課程を修了した人、短大や四年制大学を卒業した人も入学申請資格を持ちます。その時は取得単位数や、関連のある学科へ進学することなどが条件となります。
*入学申請資格は、必ず出願する大学に確認してください。
入学申請時期
ドイツの入学時期は冬学期(10月又は9月始まり)と夏学期(4月又は3月始まり)で、冬学期からの入学が一般的です。出願は入学の3~4か月前には行います。詳細は大学にご確認ください。
ドイツの大学正規留学3つの注意点

ここまで、ドイツの大学正規留学のメリットや特徴を紹介してきました。ドイツ正規留学を前向きに検討して見ようという方もいると思います。ここでは、あえて「ドイツの大学正規留学の注意点」を解説します。
留学は楽しいことばかりではありません。注意点も踏まえた上で、本当にドイツ留学に行くべきか、検討してください。
日本の大学に比べて卒業が困難
「日本の大学は入るのが難しくて卒業が簡単、海外の大学は入るのが簡単で卒業が難しい」ということは聞いたことがあると思います。
ドイツの大学も例外ではなく、ある調査では、学士課程の退学率がドイツ人大学生の28%、留学生はなんと40%以上であるとしています。逆に、世界大学ランキング上位に多数の大学が掲載されるのは、このような学問的な厳しさもあるからなのかもしれません。
ドイツのマナー、生活習慣に配慮する
どの国への留学にもいえることですが、その国のマナーや生活習慣への配慮が必要です。宗教への一般的な知識、食事などのマナーに加え、ドイツでとりわけ注意が必要なのは「ナチス」です。
ナチスによるユダヤ人虐殺という歴史的事実は、いまもドイツ国民にとって非常に大きな負の遺産となっており、ナチスを擁護するような発言はもちろん、ナチスを連想させるような言動一般がタブーとなっています(日本で言えば、原爆投下を擁護するようなものでしょうか)。
例えば、手のひらをパーの状態で上げる(ナチス式敬礼)、持ち物に、ハーケンクロイツに似たデザインが使われているなどにも注意が必要です。
ドイツでは、祖父母、曾祖父母など親戚にナチスの被害にあった人が多くいらっしゃるため、軽率な言動が周りの人を無意識に傷つけてしまう可能性があることに注意してください。
どこでも英語が通じるわけではない
英語だけで授業が受けられる大学があることを説明しました。とはいえ、生活するのはドイツであり、ドイツは英語を話せる人が多い国ではありますが、一部通じない場合もあります。
ドイツ語が使えることに越したことはありません。ドイツ留学が現実的になってきたら、少しずつでもドイツ語の勉強をされることをお勧めします。
ドイツの大学入学へのステップ
ドイツの大学入学へどのような手順で準備を進めればよいでしょうか。主なステップは以下の通りです。
入学条件を確認する
留学費用の準備を始める
ドイツ語(英語)を勉強する
大学に出願する
ビザを申請する
少なくとも半年前、できれば1年以上前に準備を始めることをお勧めします。大学進学は語学留学やワーキングホリデーと違い、語学学習、書類の準備なども大変で、留学期間も長く、勉強し続けるための目的・目標設定も重要です。留学成功のカギは、留学準備段階にかかっているとも言えます。
留学情報館では皆さんの海外進学をサポートしています。悩まれている方、具体的にもっと詳しく知りたい方は、ぜひ無料カウンセリング(オンライン可)へお越し下さい。あなたの夢や、これからのプランについて、ぜひお聞かせいただければと思います。あなたの夢の実現につながる留学先の紹介や、語学勉強法、エッセイや出願書類の準備方法などをお話しさせていただけます。
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