せっかくの海外大学留学、授業だけじゃもったいない!海外留学は「課外活動」でもっと充実させることができます。
課外活動とは、正規の教育課程以外の活動の中で、自身の成長に役立つような活動を指します。日本での就職活動時に多くの人がアピールに苦労される”ガクチカ”に近いものかもしれません。スキル向上や経験値アップ、就職活動の武器につながるような活動のことで、例えばボランティア活動、クラブ活動などが代表的な例になります。
この記事では、海外大学留学の課外活動について、4つのカテゴリとその概要、活動にあたってのポイントや注意点を、主にアメリカ留学を想定して解説します。
どのような課外活動を行うか?想像しただけでワクワクしますね。それでは記事本編です!
海外大学留学の課外活動とは?
海外大学へ留学したら、絶対やった方がいい「課外活動」。後ほど詳しく解説しますが、大きく分けて「アワード」「ボランティア」「ワークエクスペリエンス」「クラブアクティビティ」の活動があり、これらにバランスよく参加するのが良いとされています。
留学ならではの経験ができるのみならず、4年制大学を卒業することの大きなメリットの一つ、「現地就職」にも非常に有利です。
海外大学留学の課外活動のメリット
課外活動にはたくさんのメリットがあります。
・現地の学生や他の留学生との交流により、世界が広がる
・留学先の国をより深く知ることができる
・日本の国や文化について再認識できる
・英語が上達する
・人生における得難い経験
もちろん、勉強をおろそかにすることはできませんが、できる限り課外活動にも参加しましょう。特に現地就職を目指す人は必須です。
それでは、個々の活動について、詳しく見ていきます。
課外活動4つのパターン
課外活動には大きく分けて「アワード」「ボランティア」「ワークエクスペリエンス」「クラブアクティビティ」があります。
アワード(Award)
最初に紹介するのは、アワード系アクティビティです。参加することでサーティフィケイト(認定書)や賞金が獲得できます。大学・学部主催のアワードであれば、奨学金が出るものもあります。
IT系に興味がある人は「ハッカソン(ソフトウェア関連プロジェクト)」に参加し実績を残すことで、有名IT企業に就職できるかも?
多くは大学、まれに企業が主催し、大学掲示板などに募集要項が掲示されます。大学をまたいで参加できたり、大学生以外(地元の高校生、中学生など)も参加することもあり、比較的、オープンです。
ボランティア(Volunteer)
ボランティア活動には興味がある方も多いのではないでしょうか。
海外では日本でのボランティアとは少し感覚が違い、ボランティアは生活に身近なもので、月に一度くらいはなにかしらのボランティアに参加する、という人が学生に限らず、多いようです。それだけに実に様々なボランティアがあります。一例を紹介します。
・清掃(ビーチ、街、民家の庭など)
・少年スポーツサークルの審判
・福祉施設のスタッフ
・お祭りなどのイベント運営 など
ボランティアは、現地就職を目指すなら必ず経験しておいてください。
就職活動でボランティア活動についてことさら聞かれることはあまりないようですが、万が一ボランティア活動について聞かれて、「一度も経験したことがない」状態だと、この学生は、なにか社会的に問題があるのでは?、と見られてしまいます。それほど、ボランティアは身近で、「するのが当たり前」な活動なのです。
ワークエクスペリエンス(Work experience)
ワークエクスペリエンスは和訳すると「就業経験」。学生の時に行う「オンキャンパスパートタイムジョブ」と、卒業後に行う「インターンシップ」があります。
オンキャンパスパートタイムジョブは大学内で行うアルバイトのようなもの。学内のカフェテリアや、チューターなどもあります。
日本人に人気なのは数学と日本語のチューターです。
日本語は分かると思いますが、数学のチューターは意外なのではないでしょうか。理由は、日本人は数学力が高く、教えるのも、数式を多用するので、高度な英語力が不要だからです。数学が得意な人はぜひ検討してみてください。チューターは、担当の教授へ仕事がないか、直接売り込みに行きます。
日本のインタ―ンシップは、実質、会社説明会となっている1~数日の短期インターンシップや、アルバイトのような長期インターンシップ、または、インターンシップ中に内定が出る、採用選考の一環としてのインターンシップなどいくつかのバリエーションがあります。
アメリカのインターンシップは、短期のインターンシップはなく、働きながらそのまま就職することがほとんどです。
日本人留学生は日系企業の現地法人でインターンシップを行うことが多いようです。現地企業はビジネスレベルの高い英語力が求められ、倍率が非常に高いためです。現地企業を狙う場合は入念な準備が必要です。
また、在学中や卒業後に仲間を集めて起業する学生が多いのも、日本との違いです。
クラブアクティビティ(Club Activities)
クラブアクティビティはいわゆる「サークル」「部活」です。楽しいだけでなく、友人もできますし、他の課外活動についての情報が得られることも多く、何かしらのクラブに入ることをおすすめします。
日本のクラブ活動との主な違いは、卒業生の参加が比較的多いことや、宗教系、人種系のクラブがあることです。人種系とは「日本人学生会」や「アフリカ系アメリカ人サークル」など国や人種的なルーツを軸としたサークルです。
大きな大学には、学術系からスポーツ系、文化系、趣味のサークルまで、ありとあらゆるクラブがあります。他大学のクラブに入ったり、複数のクラブを掛け持ちすることもできます。また、自分でクラブを作ってしまうのもアリです(就職活動にも使えます)。日本文化などを軸にしたクラブを作ると、日本に興味がある学生が集まってくるので、友達も作りやすいですよ。
課外活動の始め方/見つけ方
ここまで、留学中に様々な課外活動の選択肢があることを見てきました。一方、初めての海外、慣れない学生生活で、自分のあった課外活動が見つかるのか、不安な人のために、課外活動の情報を得るためにやっておいた方がいいことを3つ紹介します。
日本人学生会に所属する
学内、または地域の日本人学生会に所属すると課外活動はもちろん、学生生活を送るうえで有益な情報が得られます。留学中には様々なトラブルが起こりえます。病気になって医療にかからなければならない、実習のために車が必要になった、インターンシップで地元の日系企業を探したい・・・日本人コミュニティに所属していくと、いざというとき頼りになります。
大学掲示板をチェック
アワードやボランティア情報は大学掲示板で公開されることも多いため、定期的にチェックしましょう。
まずクラブアクティビティに参加する
クラブの友達経由でアワードやボランティア情報が回ってくることも多く、「クラブメンバーでボランティアに参加しよう」みたいなことも。大学周辺にどんな活動があるか分からない場合は、まずはなにかしらのクラブに参加するのが良いかもしれません。高校の部活と違い、大学のクラブは入ったり辞めたり、掛け持ちしたり、ということは比較的にカジュアルに行われますので、とりあえず入ってみる、いくつか入って、気に入ったところを残す、というやり方でも大丈夫です。
課外活動の注意点
課外活動の魅力と見つけ方を見てきました。一方で、日本の大学では最近、大学サークルがカルト宗教の下部組織になっているという報道があったりしますし、知らずに危険なサークルに入ってしまうことがないか、特に女性や保護者の皆様は、心配な方もいらっしゃると思います。
日本でも同じですが、大学生が留学生活を送る中で接しうる様々な集団の中には、ごくまれに、違法な薬物や反社会的な活動にアクセスしかねないものがあるのも事実です。
ここでは、そんな活動に巻き込まれないために、課外活動、特にクラブアクティビティの探し方の注意点を紹介します。
大学公認のクラブに入る
最も安心して加入できるのは、大学公認のクラブです。大学のチェックが入っており、担当の大学関係者もついているため安全性が最も高いクラブと言えます。
非公認クラブの中に魅力的な活動があるかもしれませんが、非公認の場合は活動内容に注意が必要です。
評判を確認する
信頼できるコミュニティに、関心があるクラブの評判を確認してください。大学関係者や、日本人学生の在籍実績があるクラブ、信頼できる日本人学生会のメンバーからの紹介など。リファレンスが複数あると、安全性が高いと判断できます。
すでに友人が所属しているクラブや、友人と一緒に加入するなどの手だても考えられます。
海外大学留学の課外活動まとめ
海外大学留学の課外活動についてまとめました。
・課外活動は、自己成長につながる!
・就職、キャリア形成に大きく活かせるのが課外活動のメリット
・現地就職を目指すなら課外活動はマスト!
・課外活動は主に4パターン。大げさに考えず自分の好きなことで取り組むのがよい
貴重な海外留学生活、あなたに合った課外活動を見つけて、楽しんでください!