ドイツ大学院の魅力と留学の課題。計画、費用、英語力など諸条件まで

ドイツ大学院の魅力と留学の課題。計画、費用、英語力など諸条件まで

ドイツの大学院で学びたい!

でも、現実的に自分に行けるのだろうか?

ドイツ大学院は、ヨーロッパの真ん中という立地、高い学術レベル、英語で留学可能、公立大学は学費は無料など、さまざまな魅力があります。
一方で、留学には語学力、費用、学歴などの諸条件があります。大学に通っている人、働いている人にとっては計画をどう立てるのかも重要な課題です。

この記事では、ドイツ大学院の魅力と留学の課題(計画、費用、英語力など諸条件)を網羅的に解説します。さらに詳しい情報は、段落の最後に関連記事も紹介しています。また、ドイツの大学院留学について、進学カウンセリングも提供しています。初回は無料です。ご不明点がある方は、ぜひ無料のカウンセリングもご検討ください。

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ドイツ大学院の魅力

ドイツ大学院留学

ドイツ大学院の魅力は多くありますが、大きくまとめると以下の3つです。

・なんといっても学術レベルが高い
・費用を抑えられる
・英語で学べる大学があり、他の英語圏の大学と並行して検討可能

ドイツの大学は学術レベルが高く、世界大学ランキングにも多数の大学がノミネートされています。タイムズ・ハイヤー・エデュケーションによる「2022年世界大学ランキング」1~200位を見ると、日本からは東京大学と京都大学だけですが、ドイツからは22大学が掲載。200位までの大学のうち、実に1割以上がドイツの大学で占められています。
高い学術レベルは、国内外から招聘された優秀な教授陣と、多様な国籍・文化の人々が集まる国際的な環境によって実現されています。

「ドイツの大学は学費が無料」と聞いたことがあるかもしれません。400以上あるドイツの大学はほとんどが国立(州の管理なので実質州立だ、という人もいる)で、国立大学は学費が原則無料です(私立は学費がかかります)。ただし、以下の場合に限って、国立大学でもお金がかかります。

・学期共済費(事務手数料のようなものだとお考え下さい)が1学期あたり100~350€程度
・バーデン=ヴュルテンベルク州についてはEU外からの留学生に学期あたり1,500€の学費
・修士や学士などの一部の課程

また、ドイツの物価水準は日本とさほど変わらず、ものによっては安いものもあります。アメリカ等と比べるとかなり暮らしやすいと言えるでしょう。ただ、近年の光熱費や物価の高騰もあり、可能であれば留学費用に余裕を持たせておきたいところです。

ドイツは他のEU圏からの留学生も多く、英語だけのコースも充実しています。さらに、大学院は学部に比べて英語で学べるコースが多く、これはDAADのサイトから検索することができます。

英語で留学できるということは、ドイツだけでなくアメリカなど他の英語圏の大学院と並行して入学を検討できるメリットがあります。

ドイツ大学院留学の課題

ドイツ大学院留学

ドイツ大学院留学における、具体的な課題を見ていきましょう。

留学計画

留学の計画は、準備段階から卒業後(就職など)までを視野に入れて立ててください。大学への出願時期は入学の3~4か月前ですが、おおむね1年以上前から準備を始めることをおすすめします。

具体的に計画に入れるべき項目は以下のようなものです。

・希望する大学院プログラムの選定(卒業後の進路も視野に)
・入学条件の確認(学力、語学力、必要書類など)
・条件を満たす(勉強、書類作成、資金の準備など)
・出願
・留学生活の準備(ビザ取得、住居の手配など)
・就職準備(インターンシップ、就職活動など)

希望する大学院プログラムの選定

ドイツ大学院留学

希望する大学院プログラムの選定は最も重要な作業です。これによって、このあとのすべての計画が変わります。大学院プログラムのリサーチはDAADのサイトや大学公式サイトを見て行います。

卒業後、ドイツで就職を検討している場合は、大学院で学んだ専門性と職務の一貫性が求められますので、就職希望の業界、職務とプログラムを一致させる必要があります。

参考記事
ドイツの大学の世界ランキングと、あなたが本当に選ぶべき留学先を見つける方法【CHEの使い方】
ドイツの大学、おすすめ学部と評価の高い大学・学部の探し方

入学条件の確認(学力、語学力、必要書類など)

ドイツ大学院留学

大学院入学には必ず条件があります。大学の学士や、語学力(ドイツ語や英語)、履歴書やエッセイなどがその代表です。書類は英語もしくはドイツ語です。

大学院であればどこでも入れるわけではなく、学士を取得した専攻か、その関連分野へ進学が可能です。まったく違う専攻へ進みたい場合は、その分野での職歴などが有効になる場合がありますが、ハードルは上がります。エッセイや履歴書、推薦状などの準備を入念に行う必要があります。

語学力に関しては、ドイツ語検定試験TestDaFの全ての分野でのTDN4の合格証、もしくは、CEFRのC2証明書が出せることが目安となります。英語力は「TOEFL80, IELTS6.0」が目安です。

*ここに書いてある入学条件はあくまでアウトラインと捉え、必ず出願予定の大学の公式サイトや事務局へ確認してください。

参考記事
英語で学べるドイツの大学と、入学に必要な英語力

進学条件を満たす(勉強、書類作成、資金の準備など)

ドイツ大学院留学

これから学士を取得する学生は、なるべく高いGPAを目指してください。すでに取得済み方は語学の学習に専念しましょう。英語で学ぶつもりの方は、ドイツ語も学習することをおすすめします。教授や他の学生とのコミュニケーションにあった方が断然良いですし、現地企業への就職を見据えるなら必須です。日系企業への就職でも、ドイツ語ができることは大きなアドバンテージになります。

成績証明、語学力証明、履歴書やエッセイ、推薦状、残高証明書といった書類は英語かドイツ語となります。取得や翻訳には費用がかかる場合もあり、資金計画に含める必要があります。

現地での留学費用の目安は、国立大学の場合、おおむね「年間160万円~180万円」です。

・学期共済費 約100~350€程度が年二回(二学期制のため)
・生活費 約870€/月
・年間約25万円の海外旅行保険

1ユーロあたり140円台後半だとすると、概算で、年間160万円~180万円くらいは見ておいた方が良さそうです。入学前に語学学校へ通う予定がある人は、その分費用負担が増えます。また、これに航空券代などが加算されます。

なお、滞在許可申請については、授業料や生活費等のため十分な資金を有していることを証明する必要があり、その金額は年間11,208€(一か月あたり934€)です。この金額は最低限必要となります。

参考記事
ドイツ大学正規留学にかかる生活費と、その節約方法
「ビザ・各種申請手続き 」(ドイツ連邦共和国大使館・総領事館HPより)

留学生活の準備(ビザ取得、住居の手配など)

無事、入学が決まったらいよいよ渡航と留学生活の準備です。日本人は優遇されており、ドイツにはビザなしで入国が可能で、その後、滞在許可を申請します。「進学条件を満たす」でも触れましたが、滞在許可申請にあたっては残高証明をはじめ、入学許可証、保険の加入などが必要になります。

必要書類
・ビザ申請書:2部
・誓約書:2部
・パスポート用写真:2枚
・パスポートの原本とコピー
・住民票
・入学許可通知(講義で使用される言語が明記されていること)の原本とコピー
・語学能力を証明するものの原本とコピー
・ドイツ国内の閉鎖口座
・残高証明書
・医療保険の加入証明書の原本とコピー
・返信用封筒
・ビザ申請手数料:75ユーロ

記事公開時点の情報です。必ず申請時の最新情報を領事館HPなどでご確認ください。

参考:「ビザ・各種申請手続き 」(ドイツ連邦共和国大使館・総領事館HPより)

住居はいわゆるシェアハウスである「フラットシェア」、ワンルームを借りるなどが一般的です。探し方はWebサイト(WG-Gesucht.deなど)や、最初は、留学の際に利用した留学エージェントや、現地エージェントを利用する方も多いです。

就職準備(インターンシップ、就職活動など)

メンバーシップ型雇用の日本と違い、ジョブ型雇用のドイツ企業への就職は、「即戦力」であることを証明することが必要です。社会人経験者であれば職歴やそこでの実績、職業経験がない学生は大学で学んだ専門性をアピールするとともに、インターンシップなどで職務経験を積むことが一般的です。また、大学、大学院を英語だけで学んだ人も、ドイツ語力は就職上、有利となります。ドイツ人の同僚や上司、得意先とのコミュニケーションにあるに越したことはないからです。探し方は、求人のWebサイトや人材エージェントを利用する方法があります。

日本での就職を目指す人も探し方は同様です。新卒採用への応募は、学業との両立の観点から難しい場合があります。日本の新卒採用はおおむね、4月に情報公開、6月に選考開始、10月に内定、となっています(企業により異なる)。新卒スケジュールに合わせられるなら、単位取得を計画的に行い、半年繰り上げで卒業するなど、卒業時期を調整するなども考えられます。

参考記事
ドイツ就職するために必要な基礎知識と、大学選びのポイント

まとめ

ドイツ大学院の魅力と留学の課題。計画、費用、英語力など諸条件まで解説してきました。

重要なポイントは、「留学計画」です。特に働いている社会人の方は、時間のやりくりが難しく、準備段階でのモチベーションの維持にも悩まれると思います。そんなときに、確かな動機と、現実的に考えられた計画が役に立ちます。魅力満載のドイツ大学院を、ぜひ実現してください。

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